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ついに実現!-”深堀のゴムの破壊”セミナー(全3回シリーズ) 
   ・深堀自身による、深堀の著書「高分子の寿命と予測」を用いる徹底講義 
   ・受講者全員に著書「高分子の寿命と予測」を無料進呈   
 
(第1回)ゴムの破壊・疲労・劣化の理論と実践的取扱い

ゴムの寿命を支配する破壊,疲労,劣化を一連の繋がりとして出来るだけ易しく,具体的に解説する特別セミナー!!

講師

ロンドン大学 クイーンメリーカレッジ Visiting Academic 深堀 美英 先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

  今後の予定:(第2回)ゴムの寿命予測・破損解析の理論と実践的取り扱い      9月 4日(金)
        (第3回)ゴムの弱さと補強・表面摩擦特性の理論と実践的取り扱い  11月11日(水)

講師の言葉

 ゴムの技術開発や製品開発をめざすゴム技術者にとって、またゴム製品を用いる各種製品の開発に携わる技術者にとって
最も懸念すべき重要事項は“破壊と寿命”である。どのように優れた性能を有する製品であっても、その破壊と寿命を予測
出来なければ製品の信頼性は得られない。
 本セミナーではゴムの寿命を支配する破壊、疲労、劣化を一連の繋がりとしてお話しする。これらは、例えば個々の
現象としては理解するのが難しくても、全体の流れの中で捉えると案外簡単に納得できる部分が多い。
 受講者の方にはこれらの全体像を通してゴム破壊の本質を掴み取っていただきたい。

プログラム

Ⅰゴムの破壊
 1.破壊の面白さと特殊性
 2.破壊を引き起こす内的、外的条件
  ①固体の理論強度
  ②破壊の最弱リンク説
  ③応力集中と破壊の関係
 3.亀裂の発生過程 
  ①架橋ゴムの亀裂発生部位
  ②充填粒子界面付近での亀裂発生
 4.亀裂成長に対する破壊力学の捉え方
  ①Griffith理論(なぜ破壊が起こるか)
  ②Rivlin & Thomas理論(ゴムの破壊力学)
  ③Andrews理論(破壊を支配するエネルギーロス)
 5.ゴムの弾性‐粘性転移
 6.フラクトグラフィーによるゴム破壊の実践的取り扱い
Ⅱゴムの疲労
 1.疲労特性を最も直接的に示すS-N曲線
  ①S-N曲線の意味するところ
  ②S-N曲線とdc/dn‐負荷曲線
 2.負荷変動に対するS-N曲線の取扱い(マイナー則)
 3.破壊力学におけるdc/dn‐G曲線の取扱い
  ①dc/dn‐G曲線の基本形状
  ②dc/dn‐G曲線とエネルギーロス
 4.S-N曲線とdc/dn‐G曲線の相互変換
  ①理論的取り扱いとS-N曲線の基本形状
  ②S-N曲線における傷長‐寿命重ね合わせ則
 5.亀裂進展に伴う破断面凹凸形成
  ①凹凸形成の理論
  ②凹凸形成のFEMシミュレーション
 6.傷長‐寿命重ね合わせによるゴム疲労の実践的取り扱い
Ⅲゴムの劣化
 1.酸化劣化の取扱い
  ①酸化劣化の特徴
  ②酸化劣化のメカニズム
  ③活性化エネルギーの分子論的解釈
  ④アレニウスプロットの有効性と限界
 2.オゾン劣化、紫外線劣化の取扱い
  ①オゾン劣化、紫外線劣化の特徴
  ②オゾン劣化、紫外線劣化のメカニズム
  ③酸化劣化とオゾン劣化、紫外線劣化の本質的違い
 3.入射エネルギーに基づくゴム劣化の実践的取り扱い
Ⅳ納得ゆくまでの質疑応答

予備知識

不要

習得知識

基礎理論と実践的知識の習得
1)ゴムの破壊の内的条件・外的条件と亀裂の発生・成長
2)ゴムの疲労とSN曲線および凹凸形成
3)ゴムの劣化のメカニズム

講師紹介

 1970~2003・・(株)ブリヂストン &(株)一条工務店(株)
 2003~2010・・ロンドン大学客員教授
 2011~現在・・ロンドン大学Visiting Academic
 所属機関・・日本ゴム協会、エラストマーの補強分科会主査