回転機械の独特な振動特性を理解し，振動問題を解決するための
回転機械の振動発生メカニズムと振動低減策
回転体力学の基本，回転機械で発生する振動の特徴および振動低減法，各種制振法について解説する特別セミナー！！
- 講師
名古屋大学 国際教育交流本部 特任教授
名古屋大学 名誉教授 工学博士 石田 幸男 先生
（前，名古屋大学大学院工学研究科 機械理工学専攻・教授）
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名：48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名：43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
高校レベルの数学と力学の知識
習得知識
１． 回転体力学の基本事項を理解できる．
２． 回転機械で発生する代表的な振動の特徴とその解析法を理解できる．
３． 回転機械で発生する代表的な振動を抑えることができる．
講師の言葉
自動車や飛行機，さらには産業機械まで，機械システムの多くは回転部分をもち，その部分が振動の原因となります。 ふれまわり運動をする回転機械は，往復振動をする機械にはない独特な振動特性をもっているため，その振動の 発生メカニズムを理解することはなかなか容易ではありません。 その振動を抑制するためには，これらの振動の特徴を 正確に理解し，それに最適な制振法を採用する必要があります。 本講義では，固有振動数線図，ジャイロモーメントなど，回転体力学の基本事項を説明したのち，発生するさまざまな 振動の特徴を解説します。 つづいて，これまで提案されている各種のパッシブ制振法を紹介します。
プログラム
１章 回転機械の振動の基礎理論 1.1回転機械のモデリング 1.2二自由度回転体のたわみ振動 (1)運動方程式の誘導 (2)自由振動の解析 (3)固有振動数線図 (4)強制振動の解析 1.3二自由度回転体の傾き振動 (1)運動方程式の誘導 (2)自由振動の解析 (3)固有振動数線図とジャイロモーメント (4)強制振動の解析 1.4四自由度たわみ・傾き連成振動 ２章 機械要素に起因する振動 2.1ころがり軸受に起因する回転機械の振動 2.2軸受台剛性の方向差に起因する回転機械の振動 ３章 強制振動に対する各種制振法 3.1つりあわせ 3.2防振ゴムによる制振 3.3粘性減衰による制振 3.4定点理論を適用した制振 3.5不連続ばねを適用した制振 3.6ボールバランサによる制振 ４章 自励振動とその制振 4.1内部摩擦による自励振動 4.2接触による自励振動（ラビング） 4.3剛性の方向差によるラビングの制振 ５章 ねじり振動とその制振 5.1駆動系のねじり振動 5.2ねじり振動に対する各種制振法
講師紹介
学 歴
1970年3月 名古屋大学工学部 機械学科卒業
1972年3月 名古屋大学大学院 工学研究科修士課程
機械工学及び機械工学第２専攻卒業
1975年3月 名古屋大学大学院 工学研究科博士課程
機械工学及び機械工学第２専攻修了
1975年3月 工学博士
職 歴
1975年4月 名古屋大学 助手（教養部）
1976年4月 名古屋大学 講師（教養部）
1978年4月 名古屋大学 講師（工学部）
1982年1月 名古屋大学 助教授（工学部）
1994年4月 名古屋大学 教授（工学部）
2006年4月 名古屋大学 総長補佐
2007年4月 名古屋大学留学生センター長
2012年3月 名古屋大学定年退職
2012年4月 名古屋大学名誉教授
2012年4月 名古屋大学国際教育交流本部 特任教授
【著作】
『回転機械の力学』(コロナ社)，
『Linear and Nonlinear Rotordynamics，2nd ed.』(Wiley-VCH社)，
『機械振動学』(培風館)，
『科学英語の書き方とプレゼンテーション』(コロナ社)
『続・科学英語の書き方とプレゼンテーション』(コロナ社)
【所属学会・協会および役職・活動状況】
＜米国機械学会＞
現在：会員，Associate Editor
＜日本機械学会＞
日本機械学会機械力学・計測制御部門 副部門長(2004)
日本機械学会機械力学・計測制御部門 部門長(2005)
現在：会員
＜日本設計工学会＞
日本設計工学会 東海支部長（2005-2006）
現在：会員