課題解決、品質向上、技術向上のセミナーならTH企画セミナーセンター

海外調達部品の品質確保のための

海外サプライヤの開拓・評価・育成・管理の進め方とその実際                          
- 自動車部品の品質確保の実例をもとに -

海外へのシフトや部品の仕入れにあたってのサプライヤの開拓,選定,評価,認定,育成,管理の
                              実務の進め方について解説する特別セミナー!!

講師

技術コンサルタント 伊藤 千秋 先生
 オムロン株式会社 品質保証部長,部品技術部長等歴任後現職
 制御機構部品の品質保証を15年,自動車電装部品の品質保証23年経験,品質・信頼性一筋のプロフェッショナル
 この間,日本科学技術連盟 信頼性開発技術研究会 委員長などを歴任 

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

Googlemapでの表示はこちら

受講料
1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

受講対象

購買部門、受け入れ検査部門、評価指導育成部門、品質保証部門、部品設計部門、事業企画部門の担当者、マネージャ

海外でなくとも構わないが、部品の加工現場を見ていること

予備知識

特になし

習得知識

(1) €技術力のある良いサプライヤを採用するための着眼のポイントとそのやりかた
(2) €誰も教えてくれない加工部品の技術のおさえどころ
(3) €海外のサプライヤと日本のサプライヤの相違点、よくある失敗とそれを繰り返さないための実務への展開のしかた

講師の言葉

 このところの円高から円安の大幅な変動で海外シフトをどうもっていくか各社とも大きく振れてい
る状況にある。同時に目先の
為替レートや損得勘定でなく、大きくグローバルなビジネスをするための判断が求められつつある。 海外生産や海外調達を
考えるに当たってはいろいろな課題はあるものの、隣国の中国が今後の世界の市場であるとともにまだまだ世界の工場でも
あるのは間違いない事実である。その周辺国に韓国、台湾、ベトナム、タイ、インドネシア、マレーシアなどがあってこれらの
国を組み合わせてどうグローバル体制つくりをしていくかが求められている。
 このところいわれている「チャイナプラスワン」という考え方は中国一辺倒からのリスク回避策でもあるが、橋頭堡を中国に残し
いずれは中国に戻ることを考えた二本軸の戦略でもある。
 現実には現地に出たが、うまくいかなくて夜逃げのようにして会社をたたんでいく企業や商社に丸投げして部品を仕入れ安かろう
 悪かろうの失敗を繰り返している企業が数多くあることもご存じだろうか。 これらが自国の利、自社の利だけを考えた狭い
目先の結果であることも御存じだろうか。
 いまや日本国内だけで帰結するビジネスをするというのはむりがあり、周辺国との関係をさけては通れない状況にある。
 中国に限ったことではないが海外に進出するということはその国という国を理解し、その国の人々のやっていることを認め、
理解することから発想しないと現地に溶け込んでいけない。出稼ぎ根性では間違いなく中国では成功しない。 お互いを知り、
お互いがハッピーになる方向を探っていかねばならないのである。
 本講座は海外へのシフトや部品の仕入れにあたり、その国と人を理解して互恵の念をもって良きパナーとしてサプライヤの開拓、
選定、評価、認定、育成、管理をしていくのにはどう行動したらいいかを探っていく講座である。

プログラム

1.グローバルなものの見方
(1)大陸から日本を眺める
(2)海外投資のリスクとは
(3)ビジネスモデルの変遷
2.海外の国におけるビジネスの型
(1)中国のメーカの3つの型
(2)韓国のビジネスの型
3.部品の種類と選定の方向付けの基的な考え方
(1)電子部品と加工部品の区分けとそれぞれの特徴に合わせた選択・育成のありかた
(2)電子部品と加工部品の採用における選択・育成の管理
4.サプライヤの開拓
(1)あらさがしと開発購買
(2)個別アタックと技術購買
5.現地調達・生産・管理の進めかた
 (1)現地調達から現地生産のマネジメント
 (2)現地設計のマネジメント
6.部品別の工法、設備、条件の成り立ちとその評価のおさえどころ
 基板、成型、プレス、ゴム、めっき(バレルめっき、ラックめっき、フープめっき)、熱処理(焼鈍)、圧造(ヘッダー)、
 ハーネス、引き抜き(マグネットワイヤ)などの加工部品ごとに解説する。
(1)部品ごとのつくりかたとその工法、設備、加工条件のおさえどころ
(2)材料のおさえどころ
(3)部品の評価のポイントと実例
(4)ラインの評価のポイントと実例
(5)実力評価試験および構造解析のポイントと実例
7.サプライヤからの物品の受け入れ管理
(1)現地での物品の受け入れ管理のありかた
(2)工場での物品の受け入れ管理と現地への情報フィードバックのありかた
8.主要部品供給国の体質・気質とつきあいかた、指導育成のしかた
(1)中国・韓国並びにそれ以外の周辺国の人々の心を掴む
(2)中国の体質・気質と取引並びに指導育成の押さえどころ
(3)韓国の体質・気質と取引並びに指導育成の押さえどころ
(4)その他の国々での部品産業の成熟度と取引の押さえどころ
9.メーカの指導育成の実例
(1)戦略的アプローチによる企業の改善
(2)専業メーカの複業メーカへの事業拡大、展開
(3)監査診断的アプローチによるラインの改善