
粒子の機能を正しく把握するための
微粒子分析の基礎と応用、そして磁化率による新しい粒子評価法について
粒子の基本的分析技術と各特徴、溶液中での粒子の振る舞い、
講師らが開発した新しい分析技術の磁化率測定やナノメジャーRについて、開発者自らが解説する特別セミナー!!
- 講師
株式会社河野サイエンス 取締役兼研究開発部長 博士(理学) 河野 誠 先生
大阪大学産学連携本部特任研究員を経て、2014年より現職
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
特になし
習得知識
粒子分析で用いられる分析装置の基礎知識、新しい分析法に対する知識 1) 粒子分析技術とそれぞれの特徴 2) 溶液中の粒子の振る舞い 3) 粒子界面の様子 4) 粒子の磁化率測定 5) ナノメジャーRによる粒子評価 6) 磁化率測定の応用
講師の言葉
本セミナーでは、基本的な粒子の分析技術について解説し、それぞれの特徴など広く知って頂くとともに、 溶液中での粒子の振る舞いについて考えます。粒子分析は粒子を開発する上で重要であり、適切な分析法で なければ正しく粒子を知る事ができず、粒子の機能を把握することができません。そのための基礎的な知識 から、新しい分析法まで取り上げます。また、粒子の特徴を考える上で必要な、粒子界面の様子について 皆さんと考えていきます。 さらに、磁化率とナノメジャーRによる粒子評価について解説します。粒子の磁化率測定は、大阪大学渡會研究室 そして講演者らが開発した、粒子の濡れ性、分散性、表面状態や粒子間での成分の均一性を評価することができる 新しい分析技術で、ナノメジャーRは簡易で正確な粒径測定セルを用いた新しい分析法で、開発者自らが解説します。 通常、展示会や学会では短い時間でしかお話しできませんが、本セミナーでは時間をかけて解説致します。
プログラム
1 はじめに 粒子と分子の違い どこから粒子なのか? 分析化学と粒子分析(サイズとの相関) 粒子分析のあゆみ 2 粒子の振る舞い 溶媒に分散した粒子(溶媒との関係と他の粒子との関係) 粒子界面の様子を考える 粒子表面電荷とゼータ電位 粒子間に働く作用 距離に依存する力 粒子間に働く作用 系全体の安定性の観点から 3 粒子分析法の概要 粒子を分析する方法(粒径、物性、一斉分析、単一粒子分析など) 粒子径測定 光学顕微鏡と画像解析 粒子径測定 1粒子毎の測定(電子顕微鏡法) 粒子径測定 多数粒子の測定(動的光散乱法・レーザー回折法) 粒子径測定 ナノメジャーRによる測定 粒子径測定だけでは粒子の特徴がつかめない 粒子物性測定 ゼータ電位 粒子物性測定 磁化率測定 粒子物性測定 空隙率・表面積測定 粒子成分を知るための方法(一斉分析と単一粒子分析) 粒子成分測定 各種顕微分光法(ラマン、IR、UVなど) 粒子成分測定 元素分析 粒子成分分析 各種クロマトグラフィと質量分析などの応用 4 粒子測定各論 ゼータ電位の原理と測定法 磁化率測定の原理と測定法 ナノメジャーR測定の原理と測定法とその応用 5 磁化率測定の応用(粒子濡れ性、分散性、表面状態、成分均一性を1粒子毎に評価) 表面修飾の有無 細孔への溶媒侵入量測定 濡れ性評価 粒子間の成分均一性評価 アプリケーションデータ (トナー、ファンデーション、シリカゲル、金属酸化物、磁性体を含む粒子など)
講師紹介
2011年 大阪大学理学研究科化学専攻渡會研究室にて博士号取得 2011年 科学技術振興機構研究成果最適展開支援プログラムA-STEP若手起業家タイプに採択され研究代表者を務め、 大阪大学産学連携本部特任研究員として勤務。 2014年 A-STEP若手起業家タイプの成果の一部として、株式会社河野サイエンスを起業。 10月31日に大阪大学を退職し、11月1日より現職。現在に至る。 所属学会:日本分析化学会、日本磁気科学会