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カルマンフィルタを理解し実務に役立てるための

カルマンフィルタ入門

カルマンフィルタについて具体的な数値例などを通して
カルマンフィルタの仕組み,利用する際の勘所をわかりやすく解説する特別セミナー!!

講師

慶應義塾大学 理工学部 物理情報工学科 教授 工学博士 足立 修一 先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

予備知識

高等学校から大学1年生レベルの数学
できれば制御理論の基礎を理解していることが望ましい

習得知識

1)カルマンフィルタの考え方
2)カルマンフィルタの計算法
3)モデルに基づくフィルタリング

講師の言葉

 さまざまな産業応用の場面で「カルマンフィルタ」という言葉を耳にする機会 が増えてきました。しかし,カルマンフィルタの
教科書を手に取り,自分で勉 強を始めようとすると,その理論の難しさに圧倒されてしまう人がほとんどで はないでしょうか。
 本セミナーでは,カルマンフィルタの初心者を対象として,具体的な数値例などを通してカルマンフィルタの仕組みを平易に
解説することを目的とします。

プログラム

1.はじめに
2.フィルタとは
 €2.1 アナログフィルタとディジタルフィルタ
 €2.2 フィルタリングと状態推定
 €2.3 フィルタ設計のためのモデリング
3.時系列とシステムのモデリング
 €3.1 時系列のモデリングとシステムのモデリング
 €3.2 線形動的システムを用いた時系列の表現
 €3.3 時系列のAR, MA, ARMAモデリング
 €3.4 時系列の状態空間モデリング
 €3.5 状態空間モデルの実現
4.最小二乗推定法
 €4.1 線形推定
 €4.2 直交性の原理
 €4.3 最小二乗推定法とベイズ推定
5.線形カルマンフィルタ
 €5.1 カルマンフィルタ問題
 €5.2 逐次処理
 €5.3 時系列に対するカルマンフィルタ
 €5.4 システム制御のためのカルマンフィルタ
 €5.5 数値シミュレーション例
 €5.6 定常カルマンフィルタ
 €5.7 カルマンフィルタを利用する際の勘所
6.非線形カルマンフィルタ
 €6.1 拡張カルマンフィルタの考え方
 €6.2 数値シミュレーション例
7.カルマンフィルタの応用例
 €7.1 センサフュージョン問題へのカルマンフィルタの応用(相補フィルタ)
 €7.2 リチウムイオン二次電池の状態推定への応用
8. まとめ

講師紹介

 1981年 慶應義塾大学 工学部 電気工学科卒業
 1986年 慶應義塾大学大学院 工学研究科 博士課程 電気工学専攻修了(工学博士)
 1986 年 ㈱ 東芝入社,総合研究所勤務
 1990年 宇都宮大学 工学部 電気電子工学科 助教授
 1993~96年 科学技術庁 航空宇宙技術研究所(現JAXA) 客員研究官
 2002年 宇都宮大学 工学部 電気電子工学科 教授
 2003~04年 ケンブリッジ大学 工学部 制御グループ 客員研究員
 2006年 慶應義塾大学 理工学部 物理情報工学科 教授
 現在に至る

 足立・丸田:カルマンフィルタの基礎,東京電機大学出版局(2012)
 足立:システム同定の基礎,東京電機大学出版局(2009)
 足立:信号・システム理論の基礎~フーリエ解析,ラプラス変換,z変換を系統的に学ぶ,コロナ社(2014)
 など,著書多数

 計測自動制御学会,日本鉄鋼協会の理事などを歴任
 電気学会,日本機械学会,IEEEなどの会員