
必要最小限のテストの実行単位を導くための
ソフトウェア開発のテスト仕様設計
~抜け洩れのない・合理的なテストを目指す~
抜けもれ・考慮もれのないテスト仕様設計について具体的な事例での技法演習を交えて解説する特別セミナー!!
- 講師
株式会社 アイ・ティ・イノベーション 人材育成部 講師・コンサルタント 梶岡 浩一 先生
(株)日本総合研究所,アーンストアンドヤングコンサルタント(株)を経て現職
実務上の問題克服をテーマに掲げる教育スタイルが特徴
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
・ITシステム開発の、結合テスト・システムテストのテスト設計の経験 (※経験が単体テストのみの方は、受講をお奨めしません)
習得知識
以下の内容についての考え方・観点・手法 ・要件から、テスト条件となる要素を抽出する ・要件自体の抜け洩れに気づく ・「テスト条件と結果」を網羅的に整理する ・テストケースを組合せて「必要最小限のテスト」を導く ・テストデータ・予想結果を合理的に設計する
1)要件自体の抜けもれに気づくことができる 2)テスト条件と結果の網羅性を確認できる 3)必要最小限のテスト実行単位を導くことができる
講師の言葉
ソフトウェア開発のテスト設計は、「単にドキュメントを読んで、思いつくテストケースを挙げる」というやり方しか ないでしょうか。そのような属人的な方法だけでは、ドキュメントからテストケースを導く過程での「抜け漏れ・考慮漏れ」を 十分に防ぐことはできません。 この研修では「ドキュメントから論理的にテストケースを導く思考プロセス」をお伝えします。 その中心となる考え方は、「要件は構造的に整理できる。テスト仕様は『要件の構造』に注目して洗い出す」というものです。 ドキュメントを「平板な文章」として読むのではなく、ドキュメントから「要件の構造」を描き ⇒「テスト条件となる要素」を 抽出し ⇒ テストダイアグラムで整理する。というステップでテスト仕様を導きます。 このテスト設計方法を用いると…①要件自体の抜け漏れに気づける。②「テスト条件と結果」の網羅性を確認しやすい。 ③テストケースを組合せて「必要最小限のテストの実行単位」が導ける。…など、様々なメリットが生じます。 具体的な事例での技法演習も交え、この「要件の構造に基づくテスト仕様設計」をお伝えします。
プログラム
第1章 テスト仕様設計の問題傾向・改善の方向性 ○ 「問題のあるテスト仕様設計のパターン」 ・ 「ドキュメントに基づいてテストケースを抽出する」の盲点 ・ テスト設計の手がかりドキュメントと、テスト仕様書のギャップ ・ テストで「与える条件」と「生じる結果」は、真に具体的か 演習1 テスト設計ダイアグラムの基礎 ○ テスト設計ダイアグラム 「ターゲティング・ツリー」「ディシジョンテーブル」の作成技法を演習する 第2章 テスト仕様を洗い出す「考え方」のポイント 〇 テスト仕様設計に向けた「要件の構造化」 ・ 要件を、「テスト仕様を考えやすい形」に再整理する ○ 要件の抜け洩れ自体の発見・補完 〇 テスト仕様設計プロセス・フロー ・ テスト仕様設計の思考プロセスの全体像を示す ・ テスト仕様設計の「失敗しやすいポイント」と、その「克服のための工夫」 第3章 要件の構造からテスト仕様を導く 〇 要件の構造化とテストケース抽出のポイント ・ どのような要件の構造から、どのようなテスト要素が導けるか ・ 抽出したテスト要素を、具体的なテストケースに整理してゆくプロセス 第4章 Search要件のテスト仕様を導く 〇 テスト仕様の骨格となる要素「Search要件」 ・ テストケースを、抜け漏れなく洗い出す観点 ・ 「ターゲティング・ツリー」でテストケースに整理する手順と技法 演習2 Search要件のテスト仕様への分析 〇 「Search要件」について、「テストケース分析」⇒「テスト設計ダイアグラムでの整理」を演習する 第5章 Branch要件のテスト仕様を導く 〇 テスト仕様の骨格となる要素「Branch要件」について解説 ・ テストケースを、抜け漏れなく洗い出す観点 ・ 「ディシジョン・テーブル」でテストケースに整理する手順と技法 第6章 テストを構成する ~テストケースの組合せ~ 〇 テストケースを「テストの実行単位」に組み立てる ・ 複数のテストケースを、「テストの実行単位」に組み立てる考え方・手順 ・ テストケースを、「組合せるか/かけ合せるか」の判断ポイント ・ テストデータ・予想結果を、論理的に設計する方法 演習3 Branch要件のテスト仕様への分析 〇 「Branch要件」について、「テストケース分析」⇒「テスト設計ダイアグラムでの整理」を演習する