
洗浄技術の改革を進めるための
有機溶剤を用いる洗浄技術での問題解決方法-基礎と応用事例-
有機溶剤を使う洗浄技術の問題点について、溶剤、環境規制対応、ニーズに添った洗浄方法開発の面から解説する特別セミナー!!
- 講師
株式会社ケンテック 代表取締役社長 中矢 圭一 先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
初歩的理化知識
習得知識
溶剤の取り扱いの上で習慣的、感覚的でなく理論的な理解ができるようになり、間違った判断がなくなる。 また、新しい発想が具現化しやすくなる。 1) 工業用洗浄における溶剤 2) 環境規制への対応 3) ニーズに添った洗浄方法の開発
講師の言葉
最近、人為的な活動によると見られる世界的な異常気象や、化学物質による集団的なガン発症など、環境汚染が原因と 思われる取り返しのつかない事象が頻発し始めている。溶剤取扱に携わる関係者は、これらを真摯に受け止め、 地球環境の保全、曳いては仕事上に反映させるために知識を身につける必要がある。 本来、理想的には溶剤と処理対象物とは、化学的変化を起こすものではなく、従って洗浄剤は消費されない。洗浄剤と 汚れ成分を分離することが容易であれば洗浄剤は装置内で無限に再利用できる。洗浄の理想は、洗浄装置にワークを 投入すれば、洗浄されたワークと、分離された汚れ成分が変化なくそれぞれが取り出されることである。 このような理想的装置では、洗浄剤の補給の必要はなく、ワークの汚れ物質のみが排出される。洗浄剤の環境への 排出がないのであるから、基本的に環境への影響はなく、使用溶剤の種類は問われない。 理想の装置に向かって理論的な理解ができ、習慣的、感覚的判断を避け改革を進めるための技術を習得する一助になる ことを願って講義する。
プログラム
(1) 工業洗浄における溶剤について a.有機溶剤処理で知っておきたい物理化学 b.溶剤の環境汚染 c.溶剤マップ d.溶剤の環境規制と変遷 (2)産業用溶剤洗浄装置を例とした環境規制対応の実際 a.環境への排出は何故起こるのか b.従来の排出防止対策 c.溶剤の放出がない密閉システムについて (3)密閉化することによるメリット a.環境への影響 b.市場ニーズに添った洗浄方法の開発 *すべての溶剤が使用可能なシステムと実施例 c.新しい溶剤の開発 *可燃溶剤の不燃化と安定した組成維持システム (4)洗浄装置以外の分野での活用 a.溶剤を用いている他の分野への展開 b.溶剤を用いなていないシステムを溶剤処理に転換しメリットをだす。 *CO2発生の削減 *設備費の低減 c.溶剤の新しい活用
講師紹介
■略歴 1993・旭硝子㈱退職 ・退職時役職 事業部研究所・主幹 1995~1997 ・セイミケミカル㈱・顧問 1996 会社 ケンテック 設立 代表取締役社長 ■おもな専門分野・研究分野 化学プラント・プロセス設計 ■書籍名、発行元等 ・完全密閉溶剤処理システム、“M&E” ㈱工業調査会 ・代替洗浄剤と密閉化システム、 “化学装置”、㈱工業調査会 ・溶剤と完全密閉リサイクルシステムPCS洗浄装置、塗料出版社 ・完全密閉溶剤処理システム、“21世紀の環境保全技術” ㈱工業調査会 ・密閉型洗浄技術、“洗浄技術の新展開” ㈱シーエムシー ・可燃性溶剤対応の完全密閉型洗浄装置、“化学装置” 、㈱工業調査会 ・“エレクトロニクスを支える洗浄技術”、㈱東レリサーチセンター ・密閉洗浄装置によるVOC排出、CO2発生の抑制、“先端産業分野における洗浄技術” ㈱シーエムシー ・ケンテックPCS洗浄装置―溶剤を用いてVOC排出がない密閉装置 、㈱ジェテイ ・ケンテックPCS溶剤密閉洗浄装置とアルミ切粉の処理、カロス出版㈱ ・完全密閉型溶剤装置の開発、“機械設計”日刊工業新聞社