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撹拌トラブルに対応するための

異相系撹拌・混合装置の基礎からスケールアップ・最適ミキシング技術まで
~固液・液液・気液の撹拌・混合~

撹拌・混合の基礎、固液・液液・気液の各種異相系の撹拌・混合の考え方や
装置設計の基礎、スケールアップや最近のトピックスをわかりやすく解説する特別セミナー!!

講師

横浜国立大学 工学研究院 准教授 博士(工学)  仁志 和彦 先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

予備知識

大学初等レベルの物理・数学の予備知識を前提とします。
化学工学や流体工学の専門知識は、あった方がベターですが、必須ではありません。

習得知識

1) 撹拌・混合装置の基礎となる理論
2) 気液、液液、固液の異相系撹拌・混合の操作・設計に関する基本的な考え方
3) スケールアップのための各種無次元相関式の考え方とそれを用いた設計手法
4) 各種撹拌装置、操作の選定指針と撹拌トラブルに対応する考え方

講師の言葉

撹拌操作は、石油化学や各種工業分野の大規模プラントはもとより、日常生活や中小規模の製造、処理プロセスでも汎用される
操作です。特に水と油のような本来互いに混ざり合わない異相系撹拌はプロセスの成否に直結し、また各種トラブルの発生要因
ともなります。
本講座では、撹拌・混合に関する基礎的事項をふまえ、固液、液液、気液の各種異相系の撹拌・混合の基本的な考え方や装置設計
の基礎から最近のトピックスまでを、極力分かりやすく説明・紹介致します。
また、それらの考え方に基づき、最新の撹拌装置、技術の特徴と展開を考えます。
講演では質疑の時間を多めに取り、個別の技術相談にもできるだけ対応するつもりです。

プログラム

Ⅰ.異相系撹拌の基本事項
 1. 異相系撹拌の目的と基本構成
 2. 撹拌・混合に関連する諸量と無次元数
 3. 撹拌槽内のフローパターンと流動特性
 4. 撹拌所要動力
Ⅱ.固液撹拌
 1. 固体粒子の沈降速度の推算
 2. 粒径分布と平均粒径
 3. 固液撹拌で汎用される撹拌翼とフローパターン
 4. 粒子分散状態の分類(完全浮遊化状態)
 5. Zwiteringの完全浮遊化回転数の相関式と所要動力
 6. 固液撹拌でのスケールアップ則
 7. 特殊撹拌翼
 8. 応用事例とトピックス
Ⅲ.液液撹拌
 1. 液液撹拌の目的と主な装置
  (1)撹拌槽、撹拌翼および液液撹拌槽における撹拌所要動力
  (2)他の液液接触装置との比較
 2. 液滴の発生メカニズムと分散状態
  (1)相分散限界速度  
  (2)液滴の分裂、合一のメカニズム
  (3)比表面積と体面積平均径  
  (4)最大および最小液滴径と液滴径分布
 3. 液液撹拌槽のスケールアップ
  (1) 液滴径分布、比表面積を基準としたスケールアップ
  (2) 物質移動を基準としたスケールアップ
Ⅳ.気液撹拌(通気撹拌)
 1. 気液撹拌の目的と主な装置
  (1)撹拌槽と撹拌翼  
  (2)他の気液接触装置との比較
 2. 気泡の微細化メカニズム
  (1)ノズルとスパージャー  
  (2)キャビティ
 3. 気泡の分散状態
  (1)気泡分散状態図
  (2)気泡含有率(ボイド率)、比表面積と体面積平均径
 4. 気液撹拌所要動力
  (1)気液撹拌動力線図とキャビティおよび気泡分散状態
  (2)気液撹拌所要動力の推算
 5. 気液物質移動と気液撹拌槽のスケールアップ
  (1) 物質移動容量係数とその測定法
  (2) 物質移動容量係数の推算
  (3) 物質移動を基準としたスケールアップ
 6. 応用事例とトピックス

講師紹介

1988年 3月 東北大学工学部化学工学科卒業(工学士)
1991年 3月 東北大学大学院工学研究科化学工学専攻博士課程前期修了(工学修士)
1994年 3月 東北大学大学院工学研究科化学工学専攻博士課程後期修了
1994年 4月 横浜国立大学 工学部 助手
2001年 3月 同       工学部 講師
2006年12月 同          助教授
2007年 4月 同          准教授(現在に至る)
2008年 2-8月 メルボルン大学化学および生物分子工学専攻・派遣研究員
2012年 4月 東京理科大学工学部非常勤講師(現在に至る)
所属学会: 化学工学会(関東支部幹事)、AIChE、分離技術会、海水学会