
実務に役立てるための
シランカップリング剤の反応機構と界面分析・評価方法
シランカップリング剤の加水分解から重縮合反応に影響する種々因子、シランカップリング剤の反応メカニズムや
無機・有機界面との界面層形成と界面反応の評価・分析方法について解説する特別セミナー!!
- 講師
宇都宮大学大学院工学研究科 准教授 博士(工学) 佐藤 正秀 先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
化学に関する基礎的な知識
習得知識
1. シランカップリング剤に関する基礎的事項 2. シランカップリング剤の選択基準 3. シランカップリング剤反応性評価 4. シランカップリング剤の反応性評価に関連する各種表面分析の基礎的事項
講師の言葉
シランカップリング剤は従来から無機・有機材料界面でのぬれ、接着性、相容性向上のために広く使われていますが、 近年ではそれに加えてナノスケールで均一化された無機・有機コンポジット/ハイブリッド系材料開発に不可欠なものと なってます。 本講では、実用上重要となるシランカップリング剤の加水分解から重縮合にいたる反応性に影響するさまざまな因子、 シランカップリング剤の反応メカニズムや無機・有機界面との界面層形成と界面反応の評価・分析方法について概説します。
プログラム
1.シランカップリング剤の反応過程 (1). シランカップリング剤の反応 (2). 加水分解反応 (3). 重縮合反応 2.シランカップリング剤の反応に影響する諸因子 (1). 加水分解・重縮合反応に及ぼすpHの影響 (2). 反応前処理の影響 (3). 溶媒、反応物濃度の影響 (4). 反応環境(気相・液相)の影響 3.シランカップリング剤の界面層形成 (1). 酸化物無機材料への界面形成 (2). 金属無機材料へのメルカプト基を介する界面形成 (3). 有機材料へのメルカプト基を介する界面形成 (4). 有機材料へのエポキシ基を介する界面形成 (5). 有機材料へのアミノ基を介する界面形成 4.粉体/基板表面とシランカップリング剤の界面層形成評価 (1). FT-IRによる評価 (2). BETによる評価 (3). SEMによる評価 (4). XPSによる評価 (5). AFMによる評価 (6). 接触角測定とXPS, AFM (7). ナノスケールで見る「理想的」界面層と「実際の」界面層 <質疑応答>
講師紹介
1994年3月 東北大学大学院工学研究科化学工学専攻博士課程後期修了 1994年4月-1997年3月 東北大学反応化学研究所(現 多元物質科学研究所) 分離精製工学研究分野 助手 1997年4月-2006年3月 宇都宮大学工学部応用化学科 助手 2006年4月-2007年3月 宇都宮大学工学部応用化学科 講師 2007年2月- (独)産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門 宇宙技術グループ 客員研究員(兼任) 2007年4月-2008年3月 宇都宮大学大学院工学研究科情報制御システム科学専攻 講師 2008年4月-2012年3月 宇都宮大学大学院工学研究科学際先端システム学専攻専攻 講師 2012年4月- 宇都宮大学大学院工学研究科学際先端システム学専攻専攻 准教授