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設計段階でのアウトプットのレベルアップに必要な

ものづくりの設計力を高め伸ばすための「デザインレビュー」のありよう~車載部品を例に~

デザインレビューについて設計力との関係,実施方法,議論内容,準備事項などについて具体的に解説する特別セミナー!!

講師

(株)ワールドテック 代表取締役社長 寺倉 修先生
  (株)デンソーにて開発・設計業務に従事の後,現職
  著書: ‘「設計力」こそが品質を決める-デンソー品質を支えるもう一つの力’(2009年 日刊工業新聞社)
       ‘「設計力」を支えるデザインレビューの実際’(2014年 日刊工業新聞社)

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

予備知識

特に必要ありません

習得知識

1)車載部品の開発設計に必要な7つの設計力
2)設計力とザインレビュー(DR)の関係
3)DRの種類
4)節目DRの実施要領
5)詳細設計段階の節目DRのあるべき姿
6)DRに臨む設計リーダのありよう

講師の言葉

 これまでモノづくりを支える源泉は、現場の改善活動や技能といった現場力だと認識されてきたが、より一層の
競争力を求めるにはより上流での取り組み、すなわち設計力の増強が不可欠である。 この設計力は7つ要素から
構成されるが、デザインレビューは、他の6つの設計力を高め、伸ばす役割を担っている。つまり、設計力全体を
大きく左右する重要な活動に位置づけられる。 それゆえ、当セミナーは設計力の中からデザインレビューを
切り出して取り上げた。お客様のニーズを図面として後工程に流すまでの設計段階における活動、すなわち
設計プロセスに組み込まれた体系的な活動としてデザインレビューを捉えている。
 したがって、お客様のニーズ、それを踏まえた機能、性能、コストなどの設計目標値、その対応方法、詳細設計、
安全設計、品質評価など設計段階のすべての開発課題を対象となる。つまり、デザインレビューの取り組みが、
図面のレベルに大きく影響し、設計段階でのアウトプットを左右するのである。設計力とデザインレビューは
表裏一体の関係を持つ-ここにデザインレビューの重要性がある。
 当セミナーは「設計力とデザインレビューはどのような関係にあるか」、「設計プロセス(手順)の中でデザイン
レビューはどのように行われるか」、「デザインレビューでは何を議論するのか」、「デザインレビューでは何を
準備するのか」など具体的に取り上げ解説する。

プログラム

STEP1:設計力の中のデザインレビュー
 1.車載部品品質への設計の役割は大きい
 (1)あってはならない重至命故障
 (2)品質不具合の多くは設計に起因する
 (3)品質不具合の未然防止と設計力
2.車載部品品質を支える設計力
 (1)設計役割はお客様の思いを具現化する手段を見える化すること
 (2)7つの設計力が設計段階の品質120%を決定する
 (3)7つの設計力の前提条件
 (4)7つの設計力の構成要素 - 設計者が身に付けるべき素養
 3.過去も現在も品質不具合がなくならない理由
 (1)設計にあいまいということはない
 (2)設計の本質的且つ普遍的な課題
 STEP2:デザインレビューの実施
 4.デザインレビューの役割
 デザインレビューは、総智、総力を結集した討論、議論であることを解説
 (1)デザインレビューは討論、議論、混同してはいけない審議、決裁
 (2)総智、総力のデザインレビューで設計自工程を完結する
 5.デザインレビューの使い分け
 デザインレビューは設計プロセスに組み込まれた体系的な活動であることを解説
 (1)設計プロセスの流れにおける使い分け
 (2)既存設計と新規設計における使い分け
 6.全体節目デザインレビューの具体的な実施要領
 節目デザインレビューを実施するための具体的なマニュアルついて解説
 (1)新製品管理ランクとデザインレビュー
 (2)節目デザインレビューの実施要領
 7.節目デザインレビューの中でも最も重要な詳細設計段階のデザインレビュー
 詳細設計デザインレビューで議論すべき設計項目とそのまとめ方を解説
 (1)システム概要
 (2)製品動向
 (3)開発大日程
 (4)次期型コンセプト
 (5)設計目標値
 (6)構想設計
 (7)開発課題と対応策
 (8)詳細設計
 (9)安全設計
 (10)信頼得評価結果
 (11)目標達成状況
 8.個別設計検討会
 主な個別設計検討会(DR)についてポイントを解説
 (1)DRBFM
 (2)過去トラ反映検討会
 (3)DFM検討会
 (4)設計検証検討会
 9.デザインレビューを支える設計リーダ
 デザインレビューの効果は設計リーダに大きく依存することを解説
 (1)人材育成
 (2)設計リーダのありよう
 10、デザインレビューをDRする
 デザインレビュー自体を継続的改善する

講師紹介

 【講師略歴】
 1978年 ㈱デンソー(当時は㈱日本電装)入社し、車載用センサー及びアクチュエータの開発、設計業務に従事。
 1998年 日本初となる2種類の製品をリーダとして開発、車載を実現。
  1)オートワイパ用レインセンサー[Toyota Lexus 1998]
  2)AT用Hall IC方式回転センサー[Volvo 1998]
 2005年 ㈱ワールドテックを設立。製造業への開発設計生産等の技術を支援。
 
 【著書】
 ‘「設計力」こそが品質を決める-デンソー品質を支えるもう一つの力’(2009年 日刊工業新聞社)
 ‘「設計力」を支えるデザインレビューの実際’(2014年 日刊工業新聞社)
 【執筆】
 ‘「車載センサーの基礎2010」の総論’(2009年 日経Bp社)
 ‘マネジメント月刊誌PROGRESS「世界1製品への挑戦」’(2007年 中部産業連盟)