課題解決、品質向上、技術向上のセミナーならTH企画セミナーセンター

ソフトウェアテストで発生する混乱を回避するための

テストマネジメント
~ テスト計画・管理・品質評価 ~

テストの混乱にどのように備えるかを中心にテスト管理の計画・準備,テストチームの指揮の執り方,
      テスト結果の評価の仕方についてテスト管理の現場ノウハウを整理して解説する特別セミナー

講師

株式会社 アイ・ティ・イノベーション 人材育成部 講師・コンサルタント 梶岡 浩一先生
  (株)日本総合研究所,アーンストアンドヤングコンサルタント(株)を経て現職
  実務上の問題克服をテーマに掲げる教育スタイルが特徴

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

予備知識

・ITシステムのテストのマネージャやチームリーダなど、管理的な立場でテストに参加した経験。
(リーダのサポートなど、これに準ずる立場を含む)

習得知識

1)ポイントを押さえたテスト計画書の作成方法
2)機能するテスト管理の仕組みの構築方法
3)テストチームを活性化して運営する方法
4)合理的な不具合への対処・管理方法
5)テスト品質の実態を測れる、品質評価の仕組みの整備方法

講師の言葉

 
ITシステムのテストは、複雑な手順、複数メンバーでの連携作業、バグの頻発… しばしば「人間の生理の限界」を超えたものに
なりがち。「細心で精緻な管理」が求められ、混乱なくマネジメントしきるには、「高度なマネジメント・スキル」が必要です。
 が、多くのIT組織は「現場管理者の属人的ノウハウ」に頼るのみ… というのが、実情ではないでしょうか。
 私は、長年テスト管理に関わり、またテスト従事者とお話をしてきて、「テストで発生する『混乱』は、ほとんどが『事前に
備えることで回避できる』」と確信するに至りました。
 このセミナーでは、「テストはどのようなところで『混乱』するか」「その『混乱』に対し、どのように『備える』ことが
できるか」を中心に、「テスト管理の仕組みの計画・準備」「テストチームの指揮の執り方」「テスト結果の評価の仕方」などを
解説してゆきます。
 これまで、あまり体系化されることのなかった、テスト管理の現場ノウハウを整理してお伝えするともに、テスト品質に
大きな影響を及ぼす「テストチームのメンタリティーの病理」などの生々しいテーマも含め、講師の「テスト管理者としての
経験・ノウハウ」を伝授いたします。

プログラム

第1章 テストの問題状況と改善の方向性
 1) IT業界のテストにまつわる、生々しい問題状況を確認。
 2)改善に向かわせるための方向性を示す。
セッション1 「望ましいテストの姿」とのギャップを探す(ペア・セッション)
 1) 「望ましいテスト・プロセス」のフローを提示し、ポイントを解説。
  a.テストの工程
  b.テストの体制・要員
  c.テストに用いる標準・基準
 2)受講者のテスト・プロセスとのギャップを確認する。
第2章 テスト仕様の設計
 1)要件・仕様から、テスト仕様を「抜け洩れなく」論理的に導くプロセスを解説。
  a.機能テスト設計の思考プロセス
  b.非機能テスト設計の思考プロセス
 ※ 技術者向けではなく、管理者向けの概要説明。
第3章 テストの計画
 1)テスト計画を構想するプロセスを解説する。
  a.テスト実施上のリスクの洗い出し
  b.準備計画の立て方
  c.テスト計画で、「押さえておくべきポイント」 など
第4章 テストの準備
 1)テストの準備主体である「ライブラリアン」の役割。
 2)テストの仕組みとして準備すべき項目。
  a.テストデータ・予想結果の形式
  b.テスト環境の構築
  c.必要な基準・ルールの整備 など
第5章 テストのコントロール
 1)テストチームの実行指揮の執り方。
 2)不具合発生時の、テスターの振る舞いを管理する。
 3)チームを活性化させ、モチベーションを維持する方策。
 4)テスト管理者の、テストチームを率いる意識。
第6章 テストの品質評価
 1)テスト結果の「品質評価の仕組み」を整備するポイント
  a.品質評価指標の論理的背景
  b.「測る仕組み」自体を整備する観点
 2)下位テストをどう評価し、上位テストで「どこまでやるか」をどう判断するか
セッション2 「テスト管理ノウハウ」の、実務への適用に向けたQ&A
 1)受講者の実務への適用について、講師との質疑応答を行う。

講師紹介

 
80年代に、株式会社 日本総合研究所に在籍。大手汎用機メーカーによる、世界の言語を統一的に扱える文書管理システムの
開発など、先駆的なプロジェクトに携わり、開発手順・マネジメント手順の整備を手がける。
 90年代に、アーンストアンドヤング・コンサルティング株式会社にて、開発方法論「Navigator」をもとにした
コンサルティング活動を行う。
 新旧開発方法論の融合理論や、CASEツールを方法論に適合させる理論を考案。関連する教育セミナーの開発・講師を担当した。
 2003年より、株式会社アイ・ティ・イノベーションにてコンサルティング活動を行う。特に、同社の教育事業
「Modusアカデミー」にて、様々なテーマの教育セミナーを開発、これまで数千人の受講生に対して講義を行ってきている。
 「受講者の実務を題材に、問題克服方法を研究するセミナー」など、知識提供だけにとどまらない、実務上の問題克服を
テーマに掲げる教育スタイルが特徴。また、数千人の受講者のリスク分析レビューを行ってきており、人間の思考の
「論理の矛盾・不整合の立て直し」や「思考プロセスの改善」を得意としている。