受講形式 会場受講のみ 受講対象 会議でメモがとれない人 提案をする人 議論が苦手な人 「お前の言うことはわけがわからん」と言われたことがある人 議論技術を伸ばしたい人 予備知識 特に必要ありません。 習得知識 ディベートを学ぶことにより、傾聴能力、論理的思考、意思伝達能力が向上します。 (1)傾聴能力 論理的思考能力とは、自分の主張が成立する過程を、明確な根拠で抜けなく裏づけられる能力です。ディベートでは、肯定側・否定側のどちらがより論理的であったかを競います。したがって、論理的に考える力が自然と養われます。論理的思考能力が高まれば、複雑な状況下でも正しい判断が下せますし、人を説得しやすくなります。 (2)論理的思考力 傾聴能力とは、相手の主張に耳を傾け、その論点を見抜く能力です。ディベートでは、相手の主張に対して指定時間内に反論しなければ、その主張は肯定されたものとされます。したがって、相手の主張をよく聴き、素早くその論点を見抜く力が自然と養われます。傾聴能力が高まれば、互いの議論を噛み合わせられますし、それだけ論点も深められます。 (3)意思伝達能力 意思伝達能力とは、自分の考えを相手に効果的に、正しく伝える能力です。ディベートでは、制限時間内で、第三者のジャッジに、自分の考えを理解してもらわなければ、勝つことはできません。したがって、自分の考えを効果的に人に伝える力が自然と養われます。意思伝達能力が高まれば、スムーズに議論が進みますし、誤解による問題発生も防止できます。 講師の言葉 ほとんどの方が、ディベートの試合を見たことがないと思います。そこでは、意見や方針を明確な根拠で裏づけて説明することが必要です。しかし、ディベートを見たことがない人は、重箱の隅をつつく議論をする、相手の説明の揚げ足取りをすることがディベートであると誤解をしている人がいます。 今回のような能力開発型の研修で目指しているのは、ディベートを活用して、相手の議論の不明瞭な根拠を明確に理解すること、そして、その根拠の妥当性を検証すること、自分の議論の妥当性を分かりやすく伝えるためのスキルを向上させることを目的にしています。言い換えると、声の大きい人がディベートの試合に勝つことや、称賛されることはありません。 本研修では、ビデオ教材や効果的なケーススタディを活用して、ディベートが初めての方でもすぐに学習できるように立論や反駁などステップバイステップで学習します。また、以前に実施された党首討論の様子などを活用して、ダメな質問(実際の質問)と良い質問の方法を学習します。皆さんが初挑戦したディベートの試合はホワイトボードに記録して、上手くできた箇所と改善の方法を講師が説明します。
プログラム
1.ディベート概論(ビデオ視聴) 演習・ワーク:メモの取り方、議論の判断のしかた 2.論理的思考の構造 演習・ワーク:相手の意見を分析する 3.論理的にプランを説明するコツ 4.質問で議論を検証する 演習・ワーク:隠し言葉ゲーム 5.水掛け論と議論のズレを防ぐ 演習・ワーク:相手の議論の根拠を突く 6.問題発見と解決策を共有するコツ 演習・ワーク:ディベート試合準備(根拠・筋道の整理) 7.【総合演習】ディベート試合 ディベート試合 [1] ・講師よりアドバイスと判定 ディベート試合 [2] ・講師よりアドバイスと判定 質疑・応答 講師紹介 略歴 1992年 (公財)日本生産性本部入職。衛星放送(JC-SAT)による企業向け教育番組制作を始め、経営者、管理者、新入社員、ディベート能力開発シリーズなどの教育用ビデオ教材、CD-ROMで学ぶ経営診断マニュアルなどの開発と研修に従事。 1999年 産業ディベート開発センター長(現・知の技術研究開発センター)ディベート、プレゼンテーション研修等のプログラムを開発、多数の講師養成を図り、事業を拡大させる 2003年 同本部 経営アカデミー人的資源管理コース修了 2007年 同本部 退職 2007年2月 株式会社BCL 代表取締役 平均165日/年の研修を実施 2013年~14年 拓殖大学客員教授 著書 『ディベートに学ぶ 会議の技術』 生産性出版 『あなたの話は、なぜ伝わらないのか?』日本経済新聞出版 『お前の言うことはわけがわからん!と言わせない ロジカルな話し方超入門』ディスカヴァー・トゥエンティワン 論文 『タイプ別従業員の欲求に基づくプロセス成果主義の提唱』 経営アカデミー 教材 『ディベート能力開発シリーズ ビジネスディベート入門編』 生産性映像 など多数