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振動現象の「つぼ」を見抜き,場当たりではない対策立案に必要な

振動低減・振動応用のための振動の基礎と計測・分析

振動の低減,振動の応用に必要となる振動現象の基礎的な性質と計測・分析法について解説する特別セミナー!!

講師

群馬大学 大学院理工学府知能機械創製部門 准教授 博士(工学) 丸山 真一先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

予備知識

 
 大学教養課程程度の初歩の数学(微積分の初歩,行列演算の初歩),初等力学

習得知識

 1)産業機械の振動問題解決のための基礎知識
  ・振動の基礎モデルと振動発生メカニズム
 2)振動分析法と振動騒音の発生原因究明と対策の考え方

講師の言葉

 振動や音にお困りですか?振動や音を低減したり,あるいは上手く活用するためには,振動への深い理解が必要です。
 振動を勉強しようとすると,数式ばかりで取っ付きにくいイメージがありますが,「ばね」と「質量」の組み合わせで
構成される振動系の性質と,振動を発生させる数種類のメカニズムさえ把握すれば,見通しが立て易くなります。
 そこから,問題となっている振動現象の本質,発生メカニズムが分かってしまえば,問題解決は目の前
です。
 本講義では,振動の低減・振動の応用に必要となる,振動現象の基礎的な性質と計測・分析法について学びます。
 数式も利用しますが,式を解くこと自体を目的とせず,式を利用して現象を読み解きたいと思います。
 さらには,大学学部生程度では一般に学習しないものの一般の機械にしばしば現れる,複雑な振動現象やその分析法に
ついても解説します。
 振動を基礎から学ぶことで,問題となる振動現象の「つぼ」を見抜き,場当たりではない対策法を修得できるようになります。

プログラム

1.はじめに
 1) 振動の低減と活用のために
 2) 振動現象の分類
2.振動の基礎モデルと振動発生メカニズム
 1) 一自由度振動モデルと運動方程式
 2) 一自由度系の自由振動
    a 無減衰系の自由振動と固有振動数
    b 減衰系の特徴
 3) 振動発生メカニズムとその特徴
    a 強制振動
    b 自励振動
    c 係数励振振動
3.多自由度系の振動とその特徴
 1) 二自由度振動モデルと運動方程式
 2) 二自由度振動系の自由振動と固有振動モード
 3) 二自由度振動系の強制振動
 4) 多自由度振動系の振動応答
 5) 多自由度系特有の自励振動 非対称連成
4.連続体の振動とその特徴
 1) 連続体の振動とは
 2) 連続体の振動モデルと運動方程式
 3) 連続体の自由振動と固有振動モード
    a 連続体の縦振動
    b 構造要素の曲げ振動
 4) 連続体の強制振動
5.振動を複雑にする「非線形」 -高品質な動的設計のために-
 1) 非線形とは
 2) 非線形振動モデル
 3) 非線形周期応答の解析
 4) 非線形共振応答の種類と特徴
 5) 非線形系の非周期応答・カオス振動
6.振動の計測と分析
 1) 振動の測定センサとその特徴
    a 加速度計
    b レーザ変位計
 2) 複雑振動の分析
    a 周波数分析-周期応答の確定-
    b 主成分分析-多点計測データから振動のかたちを求める-
    c リアプノフ指数-時間応答の複雑さを見極める-
 3) 振動計測の実践・ノイズ対策

講師紹介

 略歴
 1997年 慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業
 2002年 慶應義塾大学大学院理工学研究科機械工学専攻・後期博士課程修了
      博士(工学)(慶應義塾大学)
 2002年 群馬大学 助手(工学部機械システム工学科)
 2007年 群馬大学大学院 助教(工学研究科 機械システム工学専攻)
 2008年 群馬大学大学院 准教授
      現在に至る
 著作
  システム計測工学 ポイントでわかる機械計測の基礎と実践 (森北出版,2011,共著)

 所属学会
  日本機械学会 日本ばね学会

 役職
  日本機械学会 機械力学・計測制御部門 振動基礎研究会主査
  日本機械学会 機械力学・計測制御部門 非線形振動研究会委員
  日本機械学会 機械力学・計測制御部門 機械工学における力学系理論の応用に関する研究会委員
  日本機械学会 機械力学・計測制御部門 シェルの振動と座屈研究会委員
  日本機械学会 機械力学・計測制御部門 部門運営委員
  日本機械学会 関東支部 支部役員・学生会担当幹事