
ゴムの性能を十分活用し,トラブルを防止するための
ゴム・エラストマー材料の基礎と材料選択のポイント
~成形加工性,摩擦摩耗特性および劣化寿命予測を中心に~
ゴム・エラストマーの特徴・性質,成型加工,物理的性質,摩擦摩耗特性,劣化と寿命予測,材料選択のポイントについて解説する特別セミナー!!
- 講師
工学院大学 工学部 機械工学科 准教授 博士(工学) 西谷 要介先生
NOK(株)にてシール製品の設計・開発等に従事の後,工学院大学講師を経て現職に至る
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
特になし
習得知識
1.ゴム・エラストマー材料の基礎 2.ゴム・エラストマー材料の成形加工 3.ゴム・エラストマー材料の摩擦摩耗特性 4.ゴム・エラストマー材料の劣化と寿命予測 5.最適な材料を選択できること
講師の言葉
ゴム・エラストマー材料は,よく伸びるなど,他の材料には認められないユニークな性質を有するため,身近な 日常生活品から自動車などの工業製品,さらには医療,建築,宇宙・航空産業など幅広い分野で多く使用されています。 しかしながら,ゴム・エラストマー材料を正しく理解されていないため,その性能が十分活用されておらず,また様々な トラブルが発生しています。 さらには,それら材料の特性を高性能化・高機能化するためには,複数の充填材や 添加剤などを配合する必要があり,また混練や成形加工などによっても性能や機能が変化するため,わかりにくいと いった特徴があります。 本講座では,これらの疑問に応えるために,高分子材料の基礎を出発点として,ゴム・エラストマー材料に関して, 特徴や性質などの基礎事項から,成形加工,物理的性質,摩擦摩耗特性(トライボロジー的性質),劣化と寿命予測, 配合設計技術や材料選択のポイントまで,初心者の方でも理解して頂く様に,出来るだけ数式や化学式などを使用せずに, 平易に説明致します。 また,最新のトピックスとして最近の研究動向についてもあわせて紹介致します。
プログラム
1.高分子材料の基礎
1.1 高分子材料とは 1.2 高分子材料の特徴 1.3 高分子材料の性質
2.ゴム・エラストマーの基礎
2.1 ゴム・エラストマーとは 2.2 ゴム・エラストマーの特徴 2.3 ゴム・エラストマーの種類 2.4 ゴム・エラストマーの加硫(架橋)
3.ゴム・エラストマーの成形加工
3.1 ゴム・エラストマーの混練 3.2 ゴム・エラストマーの流動特性 3.3 ゴム・エラストマーの加硫 3.4 ゴム・エラストマーの成形加工
4.ゴム・エラストマーの物理的性質
5.ゴム・エラストマーのトライボロジー的性質
5.1 ゴム・エラストマーの摩擦 5.2 ゴム・エラストマーの摩耗
6.ゴム・エラストマーの劣化と寿命予測
6.1 劣化と寿命予測について 6.2 劣化の種類とそのメカニズム 6.3 評価方法 6.4 ゴム・エラストマーの事例
7.ゴム・エラストマーの配合設計技術
7.1 ゴム・エラストマーの配合 7.2 各種特性を向上させるための配合設計技術 7.3 プラスチック材料の改質技術
8.ゴム・エラストマー材料選択のポイント
9.ゴム・エラストマーの最近の研究動向
10.まとめ
講師紹介
略歴: 1998年4月 NOK株式会社 入社 シール製品の設計・開発,およびそれらの成形加工技術の開発に従事 2003年2月 工学院大学より博士(工学)の学位を取得(論文博士) 2006年3月 NOK株式会社 退社 2006年4月 工学院大学 工学部 機械工学科 講師(専任) 着任 2011年4月 工学院大学 工学部 機械工学科 准教授 現在に至る 業績 2011年4月23日 材料技術研究協会 平成22年度論文賞を受賞 所属学会 日本ゴム協会,プラスチック成形加工学会,日本トライボロジー学会,材料技術研究協会,日本レオロジー学会,日本機械学会,日本複合材料学会,PPS,SPEなど 学会役職など 日本ゴム協会 関東支部 幹事 プラスチック成形加工学会 理事,企画委員 日本トライボロジー学会 第三種研究協会 高分子のトライボロジー研究会 主査 材料技術研究協会 理事(企画担当) 材料技術研究協会 材料のトライボロジー研究会 代表 など