シール技術の基礎,シール部材の劣化メカニズム・その対応知識,要素技術,寿命予測法隙間腐食・電食の原理について,事例を交えながら相互にコミュニケーションを図りながら分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
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テクノサポートオーテス 代表 株式会社ワールドテック 講師 岡本 邦夫 先生 (株)デンソー,(株)デンソーテクノを経て現在に至る
- 日時
- 会場
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TH企画セミナールームA
会場案内
- 受講料
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(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
- テキスト
受講概要
受講形式 会場・WEB テキスト 製本資料(受講料に含む) ※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。 受講対象 シール技術に関心のある方ならどなたでも受講できます。 予備知識 特に必要ありません。 習得知識 1)シール技術全般の基礎知識 2)シール部材の劣化メカニズムとその対応知識 3)シールに関係する要素技術 など 講師の言葉 自動車部品を初めとして多くの機械部品には、様々なシール部品が用いられ、シール部品には各種流体の密封性や長寿命化、および運動用シールにおいて省エネや品質向上のため低摩擦・低摩耗性が要求されている。 シール部品自体は安価なモノが多いが、シール部品の品質問題が発生すると、流体漏れという製品として致命的なトラブルを引き起こしてしまう。 シール部品を用いた製品として高品質化を図るためには、 ① シール原理を理解すること。 ② シール部材、例えばゴム材料の品質劣化理論と使用環境に適した材質選定の考え方の理解すること。 ③ 寿命予測法の把握 ④ 運動用シールの場合は、トライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑)知識の修得すること。 ⑤ 隙間腐食や電食の原理を理解し、腐食による流体漏れを引き起こさないこと など、様々な基礎知識が必要となる。 今回のセミナーの狙いは、代表的なシール部品の基礎知識だけではなく、シール品質に関わる要素技術まで学ぶことで、シール製品に関わる技術者に必要な総合力を習得していただく事にある。
プログラム
1.シールの概要
・シールとは
・運動用&固定用シール
・使用例
・シールの分類 等
2.ゴム弾性に影響を与えるゴム材料の基礎
・ゴムの分類と種類
・ゴム材料の基礎(高分子材料とゴムの関係、架橋操作、ゴム弾性とは)
・加硫ゴムのトラブル
・ゴム材料の劣化原因
・特殊なゴムと製品
・熱可塑性エラストマーについて
3.シールに関連した要素技術
3.1 トライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑)の基礎
・トライボロジーの原理
・シール性とトライボロジーの関わり
・摩擦とシールの関係
・摺動部での異音の発生メカニズムと対策
3.2 接着剤によるシール技術
3.3 シール構造に起因する腐食と防食
・腐食と防食の形態とメカニズム
・隙間腐食(ex.Oリングの場合)
・電食
4.各種シール機構の密封原理と用途&取り扱い
・オイルシール(構造と機能、特徴と用途、種類、シール原理、摩擦トルク、設計・取扱い)
・メカニカルシール
・ガスケット(ex.Oリング)
・リップパッキング
・液状シール
・ゴム材料の寿命予想
・特殊シール(ラビリンス、磁性流体)
5.故障と対策
質疑・応答
講師紹介
略歴
1973年4月~2005年3月:(株)デンソー(旧日本電装㈱)開発部にて車載用セラミックス製品、空気浄化フィルタ、燃料電池関連システムの開発・設計。
2005年4月~2009年3月:(株)デンソーテクノ((株)デンソーグループ会社)人材育成部にて技術者教育の企画と実践
2009年11月~現在:テクノサポートオーテス代表。自動車関連企業等の技術者を対象に技術教育を支援。主な分野は、・ねじ締め・トライボロジー・自動車用シール技術・鉄鋼材料の熱処理・表面処理・接着剤・VE実践・ゴム・樹脂です。
2021年―機械要素の選定・活用ガイド「シール編」・・日刊工業新聞社
研究業績:
1995年JSAE(自動車技術会)発表(テーマ:車室内空気の清浄化技術)
1996年SAE International国際会議発表(前記の関連テーマ)