課題解決、品質向上、技術向上のセミナーならTH企画セミナーセンター

設計品質問題の未然解決に本当に役立てるための

品質・納期・コストの改善につなげる公差設計・解析

公差設計・公差解析の基本および実際的な演習を通じ設計実務の中ですぐに実践できるよう解りやすく解説する特別セミナー!!

講師

株式会社プラーナー 代表取締役 栗山 弘先生
 
信州大学非常勤講師  
 (セイコーエプソン㈱にて世界初・業界初の新製品を数多く開発,その後、設計・技術研修センター部長を経て現職)

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:49,350円 同時複数人数お申込みの場合1名:44,100円
テキスト

受講概要

必要な予備知識

設計者・技術者・品質保証部門の方であれば、特になし。

受講後の修得知識

「公差設計・解析」のメリットは、次の通りです。
1)設計品質問題を理論的に未然に解決します。
2)公差計算理論と判断基準を有して、正しい設計が出来るようになります。
3)従来公差設計を実施していない会社には、大きなコストメリットが得られます。
4)他者の設計に対して、正しい評価が出来るようになります。(検図)
5)“強い商品の創出に結びつける仕事の進め方”を体得します。

持参品

解析演習に使用しますので関数電卓のご持参をお願い致します。

講師の言葉

   多くの企業において、公差設計手法がきちんと教育されているとは言えません。
若い設計者は、以前の同種部品の公差をそのまま利用することが多く、まったく新しい製品(部品)の場合は、
KKD(勘と経験と度胸)で設定しているというのが実態です。
  最近では、品質問題の原因を追求していくと「公差」の問題に行き着くという声をよく耳にします。そういったことが、
「Fコスト(失敗コスト)の増加」
「次期開発商品の遅れ(設計者の手離れの悪さ)」等の悪循環に繋がっています。
多くのトップ企業で、「公差設計」に対する要求が、ここ1年間で急激に高まっています。
   本セミナーでは、実際的な演習事例を複数用意して、「手計算」を行い、さらには工程能力指数を含む
基本的な概念を学び、実際の業務の中で実践できることを目標としています。

主たる内容
 ●公差設計とは!
 激しい国際競争の中で,完成品仕様に対する要求レベルが格段に上がっており,そこでは,高い精度や品質だけで
なく,低いコストも同時に満たさなければなりません。 この難題を解決するために不可欠なのが,設計者の意図と
製造上の条件とを総合的に考え,最適なバランスとなるように公差を設定する「公差設計・解析」です。
 本セミナーでは,品質・納期・コストの改善につなげる「公差設計・解析」を、すぐに実践できるように解りやすく
説明します。
 ●互換性の方法と不完全互換性の方法
 各部品の公差が,アセンブリのバラつきとしてどのように表れるのかを計算する方法として,最悪状態を考える
「互換性の方法」と統計的に考える「不完全互換性の方法」があります。
 本セミナーでは,それぞれの計算方法が持つ意味や適用範囲,計算の手順について解説します。
 また基礎演習として,簡単な例題で二つの手法を使った手計算を各自で実施し,計算手法を習得するとともに
二つの手法の違いの実感して頂きます。
 ●工程能力指数(Cp,Cpk)と不良率
 工程能力とは,与えられた標準通りの作業が行われたとき,その工程で製造される品物の品質特性が,
規格をどの程度満足しているかを図る尺度のことです。設計者が設定する公差が製造側の工程能力に合致した
ものであるかどうかが重要となります。
 本セミナーでは,公差設計・解析における工程能力指数の取り扱い方,工程能力指数が完成品の品質に与える
影響,各部品の工程能力に応じた公差設定の方法などについて解説します。
 ●実習
 実践的な演習事例を使って,3人1グループで公差設計を実践して頂きます。
 本セミナーで学んで頂いた基礎理論をすべて使って計算することで、公差設計の理解度を高めて頂きます。
 また、グループ内での検討および全体発表を通じて、実際の業務の中で実践していくためのスキルを身につけて
頂きます。

プログラム

1、公差設計
 (1)公差設計とは、
  (2)公差設計事例
  (3)寸法公差方式と幾何公差方式(一部)
2、公差解析
 (1)公差解析概論
  (2)互換性の方法と不完全互換性の方法
  (3)公差解析演習(基礎)
3、工程能力
  ・ 工程能力指数指数(Cp、Cpk)と不良率
4、実習
 ・ グループによる解析実習

講師紹介

●略歴
長野県生まれ。
1976年  セイコーエプソン株式会社入社
世界初、業界初の新製品を数多く開発
2001年  プラーナー創立
2003年  株式会社プラーナー 代表取締役

●講師暦
       信州大学非常勤講師
       高度ポリテクセンター講師
       企業内設計・技術者教育講師

●著書
・3次元CADから学ぶ機械設計入門(精度設計含む)(森北出版)
・公差設計解析「基礎」(PLANER)
・公差設計解析「応用」(PLANER)
・CAD攻略マガジン2003.7月主要記事
 「3次元CADトレーサー認定試験新設の背景とその概要」
・機械設計2003年9月号特集記事「マンネリ設計を打破する発想法
・企画法の新活用術」2005年8月号
 「適切な公差の設定と解析手法を理解する」(日刊工業新聞社)
・日経ものづくり2008年1月~3月号連載「ベーシック公差設計」(日経BP社)