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ウィスカ発生要因を理解し防止対策に役立てる

ウィスカのすべてを知るための集中講座
~ウィスカ発生メカニズムとウィスカ対策~

ウィスカの発生メカニズムとウィスカ対策の最新情報について
     ウィスカ研究40年の講師がわかりやすく解説する特別セミナー!

講師

信頼性学会 理事(元オムロン株式会社) 工学博士 伊藤 貞則先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
テキスト

受講概要

予備知識

 特になし

習得知識

 ウィスカ被害の予測と対策技術
 1)ウィスカ発生要件
 2)錫ウィスカ発生メカニズム
 3)鉛フリーはんだウィスカの実際
 4)亜鉛めっきウィスカの発生メカニズム
 5)ウィスカ対策の最新情報

講師の言葉

 ウィスカ対策の必要性が言われはじめて随分時間が経過した。担当者も入替わったことで、また問題が
発生している。 ここにもいわゆる2007年問題の影を落としている。一方で一般の研究報告内容が鉛フリー
はんだの腐食ウィスカが大半を占めることから注目され、問題を引起す大切な普通のウィスカが目立たなく
なっている問題点も指摘されている。
 そこで本セミナーではどんなところで被害が発生しているのかを説明した後、60年間の検討内容と有効な
技術、方向性について、その発生メカニズムを理解していただきながら詳しく説明することとする。

プログラム

1.ウィスカ被害の実態
 ①どんなところで発生して問題になっているか
 ②ウィスカによる故障メカニズム・被害はどのように変遷してきたか
 ③ウィスカに似た成長物とそれによる被害
2.ウィスカ発生要件
 ①ウィスカ対策の歴史60年、なにが検討され、なにが消えたか
 ②金属原子が常温で移動する物理化学現象にはどのようなものがあるか
 ③ウィスカを理解するために必要な錫/亜鉛の性質と電着金属の特徴
 ④ウィスカはどんな要件が揃うと発生するのか
 ⑤錫ウィスカ二つの成長メカニズム
3.錫ウィスカの発生要因とそのメカニズム
 ①錫層の圧縮応力要因の種類
 ②他金属の浸入による成長メカニズム
 ③温度サイクル環境における生成メカニズム
 ④酸化/腐食起因の発生メカニズム
 ⑤押圧メカニズムと発生するめっき、しないめっき
 ⑥擦る力による伸長メカニズムのポイント
4.鉛フリーはんだウィスカの実際
 ①はんだでなぜウィスカが発生するか
 ②フラックスの種類とウィスカとの関係
 ③試験規格の変遷と市場での実態
5.亜鉛めっきウィスカ
 ①錫めっきと亜鉛めっきの発生要因の違い
 ②亜鉛めっきウィスカの発生メカニズムのキィー
 ③ウィスカの原因となる電着応力を構成する界面応力と析出応力
 ④電着応力の種類とウィスカ発生性との関連
 ⑤亜鉛めっきのウィスカ対策成功例
6.発生要因ごとの評価方法のポイント
 ①ウィスカ成長の時間的特徴―いつはじまりいつ終わるか
 ②他金属の拡散要因の早期検出方法
 ③温度サイクル環境要因による評価
 ④腐食起因の評価のポイント
 ⑤カシメ、コンタクト部の評価と失敗事例
7.知っておかねばならないウィスカ防止策と落とし穴
 ①鉛は良くてAg,Cu,Biはなぜ悪い
 ②ニッケル下地上錫めっきの問題点
 ③銅と錫とでの拡散防止層と適用できる範囲
 ④めっき品溶融処理で問題となる現象と対策
 ⑤無電解Ni上Auめっきに発生する問題点
8.ウィスカ対策技術最新情報
 ①FPC,FFCの動向
 ②宇宙とウィスカ
 ③提案されている錫ウィスカ対策技術と特許
 ④銅の拡散を防止する金属とは
 ⑤錫めっきウィスカの対策技術の方向性

講師紹介

 共著:「故障をゼロにする信頼性技術」(日科技連出版社、1990)
 共著:「錫ウィスカ成長プロセスの解明と対策」(R&Dプランイング2006)