
市場で発生する故障の原因となっている要因を管理しトラブルを解決するための
プラスチック成型部品の信頼性向上
プラスチック樹脂成型品の信頼性上,重要な故障モードに対する対応の仕方について
信頼性を中心とした知識・事例,おさえどころを実務的に解説する特別セミナー!!
- 講師
上海オムロン 顧問 伊藤 千秋先生
オムロン(株)にて品質信頼性一筋37年のプロフェッショナル
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
特に不要
習得知識
1)成型に関する基本的な知識 2)プラスチック樹脂成型メーカに対する監査や指導育成の技術 3)各種故障モードに対する対応の仕方 4)材料に起因するトラブルと対策 5)射出成型時のトラブルと対策
講師の言葉
プラスチック樹脂の成型品を使う立場から市場で発生する故障を分類、原因となっている要因をどのように 管理していくかを突き詰め、管理点として明確にして解説する。 プラスチック樹脂の製造上の不良だけでなく、 信頼性上、重要な故障モードに対して現場で盲点となっている管理点などに対してどのように対応していったら よいかを示していく。 プレスや成型、そしてゴム、めっきなどはどんどん海外にシフトしていくなかで起こっている問題は、現地の 部品メーカはこの分野ではそれほど大きなメーカでないがゆえに見よう見真似でのものつくりに終始してきており、 必要な基本的な事項が教えられないまま形だけの管理、自己流の管理が優先して来ていることが多い。 とかく現場で品質を作りこむということより、検査ではねる型の品質保証の形態をとっていることが多い。 抜き取り検査ではあるが全数保証をしていくすべについて語る。 この講座では中国・タイ・韓国・マレーシアを中心に100社以上の部品メーカを監査・指導してきた経験をおり こんで実務的な解説をしていく。 この分野に従事する新人や指導・育成の立場にあるスタッフの方々に信頼性を 中心とした知識・事例や技術、そのおさえどころを伝えていく。
プログラム
1,プラスチック樹脂の種類
1)結晶性樹脂と非晶性樹脂 2)熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂
2.ポリマ
3.配合剤の種類・機能
1)可塑剤・難燃剤・安定剤・酸化防止剤・滑剤 2)着色剤・充填剤・ガラス繊維
4.材料物性
1)ガラス転移点と融点 2)耐熱温度と熱変形温度 3)表面かたさ・吸水率・引張強さ・透明度 4)応力・歪線図 5)溶解度パラメータ
5.プラスチック樹脂の簡易識別法
6.故障モード
1)酸化劣化 2)温度劣化 3)薬品劣化 4)耐候劣化 5)疲労破壊 6)クリープ破壊 7)加水分解 8)トラッキング 9)銅害 10)環境応力割れ 11)配合剤がアウトガス化して周囲の部品に与える劣化 12)液晶ポリマー樹脂のフィブリル化
7.成型加工
1)成型プロセス 2)成型温度と金型温度の関係 3)予備乾燥の温度・時間と水分の関係 4)再生材処理