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一般照明用として必要な光特性を測定し,適正な環境設計を行うための

照明用ハイパワーLEDの光特性測定・評価技術の向上と標準化の最新国際動向

ハイパワーLEDの光特性の測定・評価方法,LED光源特有の諸問題および
         LED光源測定の標準化動向について解説する特別セミナー!!

講師

株式会社 テクノローグ 技術顧問 河本 康太郎先生
 (株)東芝,東芝ライテック(株)を経て現職,CIE(国際照明委員会)第6部会日本代表委員
 (社)日本照明委員会第6部会国内委員会委員長等を歴任

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
テキスト

受講概要

予備知識

 特になし

習得知識

 1)ハイパワーLEDを評価するための光特性
 2)ハイパワーLED光源の光特性測定方法
 3)LED光特性測定評価の標準化動向

講師の言葉

 固体素子光源であるLED(発光ダイオード)は,1968年に開発・商品化されて以来,表示用やディスプレイ用,
交通信号灯用などに広く利用されてきたが,1997年に白色LEDが開発・商品化され,またその後の発光効率の
向上や,温度制御技術の開発などにより,高輝度化・高出力化が推進され,最近に至り,ハイパワーLED
(HP LED(High Power LED-大出力形LED))が開発商品化されると,高効率,長寿命などの特長が活かされ,
一般照明用としての展開が急速に広がり,従来の電球,蛍光ランプ,HIDランプ等の真空システム光源に
代わる“21世紀の光源”としての期待が大きくなってきている。
 人間が生活する光環境には光源が必要である。光環境に使用される一般照明用光源は,光環境を構成する
重要要素であるから,環境において適正に使用されるためには,光源の光特性を把握することが非常に重要と
なる。即ち,LED光源が一般照明用として広く利用されるためには,一般照明用として必要な光特性がきちんと
測定され,その結果に基づいた環境設計が適正に出来ることが必要である。
 更に,測定・評価には技術そのもののほかに,標準化が非常に重要である。そして,これからの国際化時代,
日本にとっては,国際レベルでの標準化の推進が特に重要である。
 本セミナーでは,これらの重要性への対応力を強化することを目的として,光源の光特性の内容と,特に
LEDに特化した測定・評価方法,特に,最近広く使用されるようになってきているハイパワー LED(HP LED)に
ついて,従来の真空システム光源と比較しながらのLED光源特有の諸問題,また,光特性測定技術の標準化の
経過と今後の国際展開の動向,日本の役割などについて述べる。

プログラム

1 環境における光の重要性と光の機能
 1.1 地球と光環境
 1.2 光の機能
2 光の基礎-エネルギーとしての光と光の定量評価システム
 2.1 フォトン(光子)とそのエネルギー
 2.2 光の受容体としての人間の目の構造と機能
 2.3 人間の目の感度と分光応答度
 2.4 光の定量評価システムと評価単位
3 光源の発達とハイパワーLEDの開発
 3.1 従来の真空システム光源の諸特性
 3.2 LED光源の構造と発光機構
 3.3 白色LED光源発達の経過
 3.4 一般照明用LED光源の将来
 3.5 ハイパワー LED(HP LED)の定義と開発
4 ハイパワーLEDを評価するための光特性
 4.1 LEDの光特性についての半導体分野と照明分野のミスマッチ
  用語(輝度,光度,効率 など),評価する特性についての概念,光特性項目 など
 4.2 表示用光源としての光特性
 4.3 照明用光源としての光特性
  全光束,(光源の)効率,演色性,など
 4.4寿命と光束維持率およびその評価法と問題点
  4.5 ハイパワーLEDの光特性測定上の特有の諸問題
   熱特性の諸問題  人体への安全性の諸問題
5 ハイパワーLED光源の光特性測定の実例
 5.1 ハイパワーLED光特性評価の実際
  光特性測定上のコンセプト,評価に対する考え方,実際の測定システムと測定装置,
    測定に関する標準・規格 など
 5.2 ハイパワー LED光源の光特性測定の実際例
 5.3測定標準光源
 5.4 生体安全性評価の実際例
6 LED光特性測定評価に関する標準化と国際動向
 6.1 標準化の重要性と国内における標準化の動向
 6.2 CIE(国際照明委員会)の活動と光特性測定法標準化の国際動向
 6.3 LEDおよびハイパワーLEDの光特性測定評価に関連する国際動向の実際
7 質疑応答

講師紹介

 略歴:
 1962年 4月 株式会社東芝入社(照明事業部照明技術部)
 1976年 9月 株式会社東芝 照明事業部照明技術部蛍光灯技術課長
 1992年 2月 東芝ライテック株式会社へ移籍(技術本部研究所長附)
 1998年10月 東芝ライテック株式会社退社
 1998年11月 社団法人 日本電球工業会 技術顧問[2003年 3月退社]
 1999年 8月 千代田工販株式会社 顧問[現在に至る]
 2002年 10月 株式会社 テクノローグ 顧問[現在に至る]

 1993年 4月 東京農工大学工学部電子情報工学科非常勤講師[電気電子応用 担当]
 1995年 4月 中央大学理工学部電気工学科非常勤講師[電力応用 担当。現在に至る]
 2000年10月 神奈川大学工学部電気工学科非常勤講師[電気応用 担当。現在に至る]

 1980年 4月 総合技術センター通信教育講師[乾燥技術 担当。現在に至る]
 1983年 4月 社団法人 照明学会 照明専門講座講師[光放射の応用担当。現在に至る]19

 1981年10月 通商産業省(現・経済産業省)日本工業標準調査会臨時委員
 1993年 3月 財団法人 省エネルギーセンター エネルギー使用合理化専門員
 1993年 4月 資源エネルギー庁 省エネルギー事業計画調査員
 1995年 4月 東京都立産業技術研究センター エンジニアリングアドバイザー