
LEDの熱対策を適切に行うための
LEDの放熱対策の基礎とLED照明機器の熱設計手順
LEDの熱対策について基礎から熱対策のポイント,
熱設計プロセス,トラブル対策について徹底的に解説する特別セミナー!!
- 講師
株式会社 サーマル デザイン ラボ 代表取締役 国峯 尚樹先生
沖電気工業(株)にて各種冷却機構等の開発に従事,同社IT部長を経て現職
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
基本は初心者向けに平易に解説するので予備知識は必要ありませんが、伝導、対流、放射のメカニズム程度は 理解されていることが望ましいです。
習得知識
1)LED照明機器の熱設計の手順を理解する 2)LED、基板、筐体の温度予測ができる 3)放熱設計の重要な定石を理解する
講師の言葉
LED照明は省電力/長寿命の次世代照明として、急速に市場が立ち上がりつつある。 しかし、他の照明機器よりも熱設計が重要であることはあまり認識されていない。 LEDは、赤外放射が 少ないため光源での発熱が大きい上、光源の放熱面積が少なく、基板や筐体を活用しない限り放熱能力が 確保できない。 また半導体素子であるため温度に敏感である。このため周到な熱設計が要求される。 熱源であるLEDから 周囲空気までの放熱経路は、機器内の熱伝導と表面からの対流・放射で構成される。これらトータル熱抵抗を 最小化することが熱設計の使命である。 適切な熱設計を実施するには伝熱知識を身につけ、熱設計のプロセスや計算方法を修得するとともに、 常套手段を理解しておかなければならない。 本講では、LEDの熱対策に関し、基礎から応用まで徹底的に解説を行なう。
プログラム
【基礎編】LEDの熱特性と放熱の基本
1.発熱と放熱の観点から見たLEDの特徴
1)投入エネルギーの行方 2)機能/寿命に及ぼす熱の影響
2.LEDの熱設計に必要な基礎知識
1)熱移動のメカニズム 2)熱伝導のメカニズムと計算方法 3)対流のメカニズムと計算方法 4)放射のメカニズムと計算方法
3.LEDの放熱構造と放熱ルート
4.LEDの設計に使う熱計算式とEXCELを使った計算方法
1)基板の放熱計算 2)筐体の放熱計算 3)ヒートシンクの放熱計算
【応用編】LED応用機器の熱対策ポイント
5.低熱抵抗化のキーとなる材料とその放熱特性
1)熱伝導を活用した放熱ルート 2)LEDの内部熱抵抗
6.基板の熱伝導による熱対策
1)基板の種類と放熱特性 2)基板の放熱特性試験方法
7. TIMの利用
1)接触熱抵抗とは 2)サーマルグリースの使用方法と注意点 3)熱伝導シートの利用と注意点
8.ヒートシンクの最適設計
1)ヒートシンクの設計手順 2)熱抵抗の見積計算 3)設置方向や障害物による温度変化
【実践編】LED応用機器の熱設計プロセスとトラブル対策
9.LED放熱設計の流れと具体設計事例
1)LED照明の目標熱抵抗の設定 2)ヒートシンクの形状最適化 3)エッジライト(バックライト)の熱設計
講師紹介
沖電気工業(株)にて、PBX、PC、プリンタ、ATM等の冷却機構、熱流体シミュレーションソフトXCOOLの開発に従事、 同社IT部長を経て2007年に(株)サーマルデザインラボを設立 ・熱設計シンポジウム企画委員会副委員長 ・東北大学大学院インタネットスクール(ISTU)非常勤講師など