
LIB,LIC開発に必要不可欠なプリドープ技術を学び,新しい評価技術開発のための
リチウムイオン電池・キャパシタの最新プリドープ技術と評価技術の最前線
~入出力特性・耐久性・安全性の評価~
リチウムイオン電池・キャパシタのプリドープ技術に加え
安全性評価,入出力特性評価,耐久性評価に焦点を絞って解説する特別セミナー!!
- 講師
株式会社KRI 顧問 工学博士 矢田 静邦先生
長崎総合科学大学 客員教授 独立行政法人産業技術総合研究所 客員研究員
鐘紡㈱にてリチウムイオンキャパシタの研究開発から事業化まで手がけ,㈱KRIにて大型リチウム
イオン電池等の研究開発,評価技術確立に取組み中
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
電気化学及び電池・キャパシタの基礎知識
習得知識
1)リチウムのプリドープ技術 2)電池・キャパシタの最新の実践評価技術に関する知識
講師の言葉
リチウムイオン電池(LIB)、キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ(LIC)は、これまで主に携帯電話、ノート パソコン等、電子機器用の電源として急速に市場を拡大してきたが、今後は高出力、高信頼性、より厳しい 安全性が要望される電気自動車用として巨大なマーケットが予想されている。 これからの高性能のLIB、LICの開発にはリチウムのプリドープ技術が必要不可欠となるであろう。また、 厳しい研究開発競争では、企画、ものづくりも大切であるが、迅速で、的確な評価技術の有無が勝敗を決定すると 思われる。 また、要求性能の高度化による新しい評価技術開発の必要性も高く、一日の油断も禁物である。 この趣旨を踏まえ、講師は、2006年に「リチウムイオン電池・キャパシタの実践評価技術」を、また昨年2月には、 上記書籍の続編を出版した。これらの書籍では、電池・キャパシタ設計、試作、評価方法について具体的に 詳述したが、本講演では「プリドープ技術」に加え、「安全性評価」「入出力特性評価」「耐久性評価」に焦点を 絞り述べてみたいと考えている。
プログラム
Ⅰ.蓄電デバイス(電池・キャパシタ)の開発動向と展望
1.リチウムイオン電池の開発動向(高容量化と安全性) 2.リチウムイオンキャパシタの開発動向(高出力化と耐久性) 3.評価技術の会第と標準化(電極・セルの標準化、内部抵抗評価技術の標準化)
Ⅱ.最新のプリドープ技術
1.プリドープ技術の歴史 2.リチウムイオン電池とプリドープ技術 3.リチウムイオンキャパシタとプリドープ技術 4.プリドープ実践技術Ⅰ:リチウム金属貼付法 5.プリドープ実践技術Ⅱ:穿孔箔電極法 6.プリドープ具体例
Ⅲ.リチウムイオン電池の安全性の考え方と評価例
1.エネルギー密度と発熱 2.発熱速度と放熱速度 3.熱暴走の防止(正極材料、負極材料) 4.評価例(過充電テスト、加熱テスト)
Ⅳ.電極作製とセル組立技術の標準化
1.電極の作製:塗布法とシート法(長所と欠点) 2.電極の重要物性評価(電極密度、電極電導度、均一性、強度) 3.セルの組立技術(基礎評価セルと単層ラミネートセル)
Ⅴ.最新の入出力評価技術(内部抵抗との関連の明確化)
1.電流休止法抵抗とインピーダンス 2.電流休止法抵抗からの入出力予測計算方法 3.四極セルによる抵抗分離(正極抵抗、負極抵抗、セパレータ抵抗) 4.抵抗分離の評価例(リチウムイオン電池、リチウムイオンキャパシタ)
Ⅵ.蓄電デバイス(電池・キャパシタ)の耐久性・寿命評価技術
1.サイクル試験、保存試験、フロート試験 2.四極セルによるフロート劣化抵抗分離解析 3.寿命評価技術(容量寿命、抵抗寿命)
講師紹介
1971年 京都大学理学部物理学科卒業 鐘紡㈱に入社、中央研究所に配属 1983年 同社開発研究所 主任研究員 1991年 同社開発研究所 第一研究部長 1995年 同社 電池事業推進部長 1998年 ㈱KRIに入社、エネルギー変換研究部長 2001年 同社 理事 2006年 同社 顧問 この間、1992年大阪工研協会賞、1993年高分子学会賞を受賞 著書:矢田静邦「リチウムイオン電池・キャパシタの実践評価技術」技術情報協会(2006年9月) 矢田静邦「続・リチウムイオン電池・キャパシタの実践評価技術」技術情報協会(2009年2月) 鐘紡㈱にて、リチウムイオンキャパシタ(ポリアセン電池)の研究開発から事業化までを手がける。 ㈱KRIでは大型のリチウムイオン電池、マイクロビークル、高容量・高出力蓄電デバイスの研究開発、及び、 蓄電デバイスの評価技術の確立に取組んでいる。