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信頼性の高い接着を行うための

プラスチックの接着技術とトラブル解決策

プラスチックの接着に必要な接着剤の選択,表面処理,接着作業および
          トラブルについて事例を交えて解説する特別セミナー!!
  

講師

神奈川県技術アドバイザー 接着技術コンサルタント 柳原 榮一先生
 ((株)日立製作所 研究所にて接着材料等の開発に従事,定年退職後,独立)

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
テキスト

受講概要

予備知識

 プラスチックの種類・特徴と接着の概要

習得知識

 プラスチックの接着で発生する課題に対応ができ、新しい設計やトラブルの解決が可能となる。
 1)接着剤の選択
 2)接着接合に必要な表面処理技術
 3)接着の評価,耐久性
 4)トラブルの発生要因と対策

講師の言葉

 プラスチックは小形化や軽量化を必要とする電子機器や自動車・航空機などの産業で金属に代わって使用が
拡大しているものの、その組み立て手法が大きな課題となっている。 接着剤を用いる接着接合は容易ではあるが
工業的に採用するには信頼性の高い結果が必要であり、そこにはいくつかの問題がある。 とくに接着剤の選択や
表面処理に問題がある。
 プラスチックの接着は金属よりも困難な場合が多く、良好な結果を得るには適切な接着剤の選択と表面処理に
接着作業などが不可欠である。 PPやPTFEなどは接着性の乏しい材料で、特殊な表面処理を接着するには
必要とされる。 また、同じ素材の接合には熱融着(溶接)や溶剤接着の手法も適用されている。
 本講義ではプラスチックの接着に必要な接着剤の選択、表面処理、接着作業などについて、その概要を多くの
経験をもとに述べるとともに適用事例を紹介する。 また、発生した接着のトラブルについてその事例と解決策を
述べる。

プログラム

1.プラスチックの接着と接着剤
 1.1 プラスチックの接合方法
 1.2 接着接合の利点と欠点
 1.3 プラスチック用接着剤
 1.4 接着剤の選定手法
2.被着剤としてのプラスチックの種類と特徴
 2.1 プラスチックの長所と短所
 2.2 プラスチックの種類と特徴
3.なぜ接着するのか
4.接着接合に必要な表面処理技術
 4.1 接着接合の課題
 4.2 表面処理の必要性
 4.3 JISによる方法
 4.4 表面処理の管理
5.表面処理の具体例とその効果
 5.1 熱可塑性プラスチック
 5.2 熱硬化性プラスチック
 5.3 ゴム
6.接着作業
 6.1 被着材の管理
 6.2 接着剤の管理と使用方法
 6.3 検査
7.接着の評価方法
 7.1 接着強さ
 7.2 硬化物の物性
 7.3 接着接合部の設計
8.接着の耐久性
 8.1 耐湿・耐水性
 8.2 耐熱性
 8.3 クリープ・疲労
9.トラブルの発生要因と解決策
 9.1 トラブルの発生要因
 9.2 発生したトラブルの解決策
10.プラスチック接着の応用
 10.1 電子機器・部品
 10・2 輸送機器

講師紹介

 <略歴>
  (株)日立製作所 研究所にて電子機器・部品の絶縁材料・接着材料の開発に従事。定年退職後、技術コンサルタントとして独立
 <学会活動>
  日本化学会 永年会員
  日本接着学会 創立時より会員、評議員、学会詩編集委員、接着の技術詩の編集委員・編集委員長など歴任。
  功績賞を受賞 終身会員
 <執筆活動>
  接着技術の新展開 工業調査会(1985)
  接着技術のはなし 日本実業出版社(1997)
  ここまできた接着技術 工業調査会(2003)  
  被着材からみた接着技術・金属材料編 日刊工業新聞社(2009)
  接着のトラブル対策 日刊工業新聞社(2006)
  現場で役立つプラスチック接着の勘どころ 日刊工業新聞社(2009)
 その他に共著、雑誌への寄稿など多数