
パワーデバイスの特性・技術を理解し,実務に役立てるための
ハイブリッド車、電気自動車用のIGBTの最新技術とSiC,GaNの技術動向
IGBTの特性,最新技術およびSiC,GaNの開発・応用動向について解説する特別セミナー!!
- 講師
(独)産業技術総合研究所 先進パワーエレクトロニクス研究センター チーム長 工学博士 岩室 憲幸先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
パワーデバイスを使用した機器の研究・開発・設計に従事する方なら特になし
習得知識
1)パワーデバイスの構造・原理 2)IGBTの最新技術 3)SiCパワーデバイスの開発と応用 4)GaNパワーデバイスの開発と応用
講師の言葉
最近特に注目を集めているパワーデバイスについて、その構造や原理などを、開発の歴史とともに説明する。 特にパワーデバイスの中でもIGBTはその特性の良さから多くの電力変換装置で用いられているが、その 使い方、設計手法などについて説明する。IGBTは何故オン電圧が低いのか? IGBTは何故スイッチング損失が 少ないのか?そしてIGBTは何故、壊れにくいのか?などその優れた特性について、キャリアの動き、構造、など 根本から説明する。 またIGBTがこれまでたどった開発の歴史について、どのような問題が発生し、どのように解決してきたのかなど 開発のエピソードなども紹介しながら今日の特性に至った経緯を説明する。パワーデバイスとしてのIGBTの 静特性、動特性などの解説、また安全動作領域の考え方などの考え方についても説明する。 現在パワーデバイスは大きな転機にさしかかっている。IGBTが誕生して四半世紀が過ぎ、そろそろ特性限界が 見え始めているという声も聞かれる。その中で次世代のパワーデバイスが何か?という議論が盛んである。 シリコンを用いてIGBTよりも特性の優れたデバイスの提案か、シリコンでなく、パワーデバイスにとってもっと 優れた半導体材料のSiCやGaNなどを用いた提案か、興味ある議論がなされている。 今回は実際のデータを示してそれらの最新状況を解説する。
プログラム
I. パワーデバイスの現状
1.パワーデバイスの市場動向 2.パワーデバイスへの市場要求
II..パワーデバイス開発の歴史
1.BJTからパワーMOSFETへ、そしてIGBTへ 2.IGBT開発の歴史 3.パワーMOSFET開発の歴史
III. IGBT、ダイオードの動作
1.IGBTの動作物理 2.ダイオードの動作原理
IV.パワーデバイスの最新技術とその応用および今後の動向
1.最新IGBTの紹介 2.スーパージャンクションMOSFET 3.SiCパワーデバイス最新技術とその応用
V.新材料によるパワーデバイスの開発
1.SiCパワーデバイスの開発とその応用 2.GaNパワーデバイスの開発とその応用 3.今後の動向
講師紹介
<略歴> 1984年3月 早稲田大学理工学部電気工学科卒 1998年3月 工学博士(早稲田大学) 1984年4月 富士電機株式会社入社 1988年4月 パワーデバイスシミュレータならびにIGBTの開発に従事 1992年-1993年 アメリカ ノースカロライナ州立大学 Power Semiconductor Research Center(PSRC)客員研究員 1999年 第5世代IGBT開発に従事 2009年5月 産業技術総合研究所に出向 現在に至る