
「ウッカリミス」と「判断ミス」防止を目指す
機械設計者のためのヒューマンエラーと設計不良対策
ポカミスをいかにつぶすか無知・未知による判断ミスをいかに防止するかについて事例を交えて解説する特別セミナー!!
- 講師
渡辺経営技術研究所 所長 技術士・中小企業診断士 渡辺 康博先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
設計関連業務に従事する方なら特になし
習得知識
1)ヒューマンエラー防止策 2)設計不良防止策
講師の言葉
ある企業で大型装置を製作したとき設計不良でサブアセンブリーが取付かず再製作したのですが、これには 大変なコスト、時間、工数を要しました。 社内の製作トラブルならまだしも、客先納入後に設計不良に起因する事故や操業停止が発生すれば製造 企業の存亡にもかかわりかねません。 このように設計不良は企業と社会に重大な損失を強いるものですが、設計者への教育は十分になされてきた でしょうか。教育する人材の余裕がなく、設計検図すら十分でないのが大方の企業の実情のようです。 そのため設計ミスが絶えず、その対応でさらに工数が不足するという悪循環に陥りがちです。 設計不良の原因は「うっかりミス」と「判断のミス」の二つしかありません。しかし、この二つにどう対応するか 明確にしている企業は多くはありません。 設計で品質を作りこむには図面ができてからの検図では手遅れです。構想段階から担当者と指導者が対話し ステップごとに問題をつぶしていく必要があります。 本セミナーではポカミスをいかにつぶすか、無知・未知による判断ミスをいかに防止するか、を講師の体験と 事例をまじえて解説します。 新人設計者や設計ミス低減を心がける技術者、管理者の聴講をおすすめします。
プログラム
Ⅰ.ヒューマンエラーがもたらす設計不良
1.ヒューマンエラーの分類: その原因と対策、事例 2.ヒューマンファクターと設計者:エラーの人間的要因 3.ヒューマンエラーの防止策:うっかりミス・無知のミスをどう対策するか 4.製造現場のヒューマンエラー:現場のポカミスとポカよけ 5.ヒューマンエラーと設計不良:両者はどのような関係にあるのか
Ⅱ.設計不良の原因と凡ミス発生事例
1.設計不良の分類:凡ミスと無知のミスと 2.設計不良の予防策:凡ミス対策には・無知のミス対策には 3.設計不良の発生事例:大事故になった事例、凡ミス事例
Ⅲ.検図の基本とあり方
1.ポンチ絵からの検図:設計完了での検図は手遅れ 2.検図は自己責任:品質は設計工程でつくり込む 3.無知への対応:気軽に聞く、固有技術の教育資料 4.未知への対応:試作・実験による確認、実証事例 5.検図で押さえるべきポイント:性能仕様、コスト(材料加工組立)、安全性、製図規約
Ⅳ.検図の上手な進め方
1.自己検図:セルフチェックが基本、頭を冷やすコツ 2.組織の検図:設計者が発見できないミス、係長検図の事例 3.設計審査(DR):関係部署で設計品質向上と設計納期短縮 4.信頼性設計とFMEA:信頼性・安全性の確保 5.チェックリスト:設計仕様・製品仕様のチェック項目 6.設計変更記録:履歴を設計ノウハウにする
Ⅴ.設計不良の対策
1.構想の立て方:系統図法による設計アプローチとその事例 2.計画図の書き方:ポンチ絵から計画図そして部分組立図へ 3.部品図のばらし方:見やすい作りやすい誤作しない部品図とは 4.設計トラブルの対応事例:切削トルク不足、軸の疲労破壊、ばねの喪失 5.PL法への対策:設計部署の役割 6.設計不良の予防法:設計者の心構え、検図の5W1H
Ⅵ.質疑応答
講師紹介
日立プラント建設㈱,㈱スギノマシン,日機装㈱にて各種機械の研究・開発・設計・生産ラインの改善等に従事の後現職 資格: 技 術 士 (経営工学) 文部科学省 登録番号 36714 (平成10年) 中小企業診断士(工鉱業) 経済産業省 登録番号 106272(平成3年) 所属団体: 日本技術士会・会員 著作: 「機械設計手ほどき帖」 日刊工業新聞社 (平成15年1月) 「工場改善手ほどき帖」 日刊工業新聞社 (平成16年1月) 「機械設計の実務と心得」秀和システム社(平成18年12月) 「シール技術の基礎」 技術評論社 (平成21年5月)