課題解決、品質向上、技術向上のセミナーならTH企画セミナーセンター

ソフトウェア見積りを円滑に行うための

『短納期ソフトウェア開発における実践的見積り手法』
~大規模プロジェクト、および、小規模プロジェクトのケース~

大規模プロジェクト・小規模プロジェクトの両方に対し
実践的見積り方法を掲示するとともに見積りミスのリカバリー方法を解説する特別セミナー!!

講師

東海大学大学院組込み技術研究科  准教授 工学博士  山浦 恒央先生
    (日立ソフトエンジニアリング(株)にて29年間の実務経験を経て現職)

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

Googlemapでの表示はこちら

受講料
1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
テキスト

受講概要

予備知識

 ソフトウェア関連業務に携る方なら特になし

習得知識

 1)各種見積り方法
 2)見積りミスのリカバリー方法

講師の言葉

 今現在も、世界中で膨大な数のソフトウェア開発プロジェクトが走っている。 その大部分が、最新技術や
最先端の開発方法論を使わない「通常の開発」であるが、半数近くが途中打ち切りに陥る。 途中打ち切りの
原因で、「見積りミス」が47%も占めているのが現状である。
 あらゆるエンジニアリングの分野で、最高の技術が「見積り能力」と言われている。 ソフトウェア開発でも
同様であり、開発プロセスをシステマティックに確立した世界最高水準のソフトウェア開発会社でも、ソフト
ウェアの規模、コスト、開発期間の見積りでは非常に苦労しているのが現状である。
 本講の前半では、短納期化、巨大化、複雑化の一途をたどる現在のソフトウェア開発において、大規模
プロジェクト、小規模プロジェクトの両方に対し、実践的で現実的な見積り方法を提示する。 また、正確に
見積もることは重要であるが、それ以上に重要なことは、見積りミスをした場合でも、リカバリーしてプロ
ジェクトを成功に導く方策である。後半では、デスマーチ・プロジェクトと対比させ、このリカバリー法を述べる。

プログラム

1.はじめに:見積りを取巻くトピックス
 (1)なぜ、見積り精度は低いのか?
 (2) 見積りミスとデスマーチ・プロジェクト
第1部:見積りの基礎
2.見積り手法の分類
 (1)類推法
 (2)積み上げ法
 (3)パラメトリックス法
 (4)その他の見積り法
3.類推法による見積り
 (1)類推法の概要
 (2)類推法の実践的な適用方法
 (3)評価、利点、欠点
4.LOCによる見積り
 (1)LOCの概要
 (2)LOCの利点と問題点
 (3)LOCの実践的な適用方法
5.FP(ファンクション・ポイント)による見積り
 (1)FPの概要
 (2)FPの利点と問題点
 (3)IFPUG法、FP試算法、FP概算法
 (4)FPの実践的な適用方法
6.SLIMによる見積り
 (1)SLIMの概要
 (2)ソフトウェア開発関係式
 (3)実践的な応用法
 (4)評価、利点、欠点
第2部:見積り法の適用と、見積りミスのリカバリー法
7.見積りミスとデスマーチ・プロジェクト
 (1)デスマーチ・プロジェクトの定義と概要
8.見積りミスに対する4つのリカバリー方法
 (1)ダイハード式
 (2)人員増員方式
 (3)トリアージュ
 (4)スケジュール延長
9.ダイハード式によるリカバリー
 (1)ダイハード式の概要
 (2)ダイハードを防止する方法
10.人員増員方式によるリカバリー
 (1)人員増員方式の概要
 (2)成功のためのケース・スタディー
11.トリアージュによるリカバリー
 (1)トリアージュの概要
 (2)機能レベルの分類
 (3)品質レベルの分類
 (4)開発エンジニアのレベル分類
12.スケジュール延長によるリカバリー
 (1)スケジュール延長の概要
13.見積りミス回復の実践的手法
 (1)SLIM、FP試算法、トリアージュの合体

講師紹介

 1977年、日立ソフトウェアエンジニアリングに入社、
 2006年より東海大学情報理工学部ソフトウェア開発工学科准教授、
 2007年より同大学大学院組込み技術研究科准教授、現在に至る。
 博士(工学)。大阪大学基礎工学研究科情報数理系後期博士課程単位取得退学。
 1984年から1986年、カリフォルニア大学バークレイ校客員研究員。
 2001年から2004年、IEEE Software産業諮問委員会委員。
 2001年から、法政大学情報科学部非常勤講師(オペレーティング・システム)、
 2006年、東京大学大学院情報理工学系研究科非常勤講師(ソフトウェア工学)。
 ソフトウエア工学に興味を持ち、ソフトウエア検証技法、ソフトウエア・メトリクス、設計パラダイム、
 要求仕様分析などを主な研究テーマとする。

 主な著書、訳書は、"Advances in Computers" (Academic Press社、共著)、
 「ピープルウエア第2版」「ソフトウェアテスト技法」「実践的プログラムテスト入門」「デスマーチ」
 「ソフトウエア開発プロフェッショナル」(以上、日経BP社、共訳)、
 「ソフトウエア開発 55の真実と10のウソ」「初めて学ぶソフトウェア・メトリクス」(以上、日経BP社、翻訳)。
 情報処理学会、IEEE会員。