
高分子材料の劣化予防のための
高分子材料の耐侯性試験・評価と劣化現象及び劣化予防対策
高分子材料の劣化について劣化挙動・劣化メカニズム,耐候性試験評価方法などについて
具体例を挙げながら分りやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
北見工業大学 工学部 バイオ環境化学科 教授 工学博士 中谷 久之先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
高分子科学の基礎的な知識
修得知識
高分子の劣化に関する広範囲な基礎知識 1)劣化メカニズム 2)複合材料の劣化 3)劣化予防対策 4)耐候性試験の評価方法と影響要因
講師の言葉
高分子材料は生産性に優れ、触媒・プロセス技術により幅広くその物性を変えることができるという長所を 有するため、フィルムや繊維から自動車のバンパーなどの各種構造材、さらには電線の被服材に至る幅広い 分野で利用されている。しかしながら、光や熱等により容易に劣化するという欠点がある。長期の使用を前提と した製品を考えた場合、安定性に関する検討が必要となる。 近年、環境問題が地球温暖化と形で我々の生活を直接脅かすようになり、我々のライフスタイルも大きな変換が 迫られている。 高分子材料に関しても今までのようなワンウェイな使い方でなくリサイクルして使う必要に迫ら れているのはいうまでもないことであり、高分子材料のさらなる高耐久化が必要となってきた。 本講演では、高分子材料の劣化について、劣化挙動・劣化メカニズム、耐候性試験の評価方法ならびに試験 結果を左右する要因について具体例を挙げながら分かり易く解説する。
プログラム
1.高分子と劣化
1. 劣化メカニズム 1.1 熱による劣化 1.2 光による劣化 1.3 その他の劣化要因 1.4 ポリオレフィンの劣化 1.5 ポリエチレンテレフタレートの劣化 1.6 ポリカーボネートの劣化
2.複合材料と劣化
2.1 ポリプロピレン系複合材の概要 2.2 各種成分による劣化の促進効果 2.3 不均一な劣化挙動の解析
3.劣化予防対策
3.1 各種安定剤の特性と条件に応じた選定 3.1.1 ラジカル補捉剤 3.1.2 紫外線吸収剤・遮蔽剤 3.1.3 その他 3.2 高分子量型安定剤
4.末端修飾法を用いたポリエチレン用新規光安定剤の開発
4.1 ヒンダードアミン系酸化防止剤(HALS)の概要 4.2 ヒンダードアミン末端修飾型ポリエチレンの合成 4.3 ヒンダードアミン末端修飾型ポリエチレンの性能評価
5.耐候性試験
5.1 耐候性試験の方法と留意点 5.2 各種光源の概説 5.3 促進試験の方法 5.4 耐候性と材料の劣化挙動 5.5 耐候性試験結果の評価方法 5.6 各種耐候性試験法と劣化挙動の相関性 5.7 外的要因が耐候性試験結果に与える影響
講師紹介
平成4年 北陸先端科学技術大学院大学助手 平成15年 金沢工業大学講師 平成18年 北見工業大学准教授 平成21年 10月北見工業大学教授 平成17年6月 マテリアルライフ学会 論文賞 平成19年6月 マテリアルライフ学会 論文賞 平成20年8月 マテリアルライフ学会 「20周年記念年次大会・第19回研究発表会」奨励賞 高分子学会 マテリアルライフ学会 日本化学会 アメリカ化学会 平成20年4月 高分子学会・高分子の崩壊と安定化研究会・運営委員長 平成21年4月 高分子学会・グリーンケミストリー研究会・企画委員 至る現在 平成20年9月 マテリアルライフ学会常任理事 至る現在