
EVやHEVのパワー・モジュールの高信頼性や効率的設計を実現するための
車載パワーモジュールの信頼性設計と高耐熱実装の実現に向けた熱疲労信頼性評価
車載パワーモジュールの機能・性能,車載部品の信頼性設計手法および
高耐熱実装の実現に向けた熱疲労信頼性評価等について解説する特別セミナー!!
- 講師
日産自動車(株) EV技術開発本部 EVシステム開発部
EV先行車両開発グループ 工学博士 山際 正憲先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
一般的な工学知識があれば十分です。
習得知識
1)車載向けパワーモジュールに関する知識 2)信頼性設計手法の概念 3)高温実装の信頼性評価技術
講師の言葉
近年、開発が盛んなEVやHEVの基幹部品であるパワーモジュールには、高い信頼性と共に大幅な小型化が 要求されている。さらに、短期間で実施される車両開発に対応するためには、モジュール開発においても効率的な 設計が求められる。つまり、従来の設計後半で行う信頼性試験によるフィードバック型の寿命設計ではなく、 今後は市場負荷による疲労を定量的に把握することで実現する設計上流の信頼性設計の概念が、より一層 重要になってくる。 本講演では、最近、車載されているパワーモジュールの技術動向を確認しながら、これらに要求されている 機能や性能について説明する。その後、出来るだけ具体的に車載部品の信頼性設計手法を説明した上で、 現状の問題点を明らかにし、今後の高精度な信頼性設計に向けた課題を述べる。そして、これらの知識を基に 高い信頼性と更なる小型化を目指したSiC高耐熱モジュールの実現に向けて、実装部の熱疲労信頼性評価に ついて紹介する。
プログラム
1 車載パワーモジュールの開発動向とその特徴
1-1 最近のエコカーの開発動向 (1)背景(地球温暖化の問題と自動車産業における課題) (2)各社エコカーの開発動向 (3)電動車両の基幹部品とその役割 1-2 車載パワーモジュールの開発動向 (1)実装構造と一般的な課題 (2)世の中の車載パワーモジュールの開発動向 (3)進化の特徴とまとめ
2 車載パワーモジュールの信頼性設計手法
2-1 信頼性評価における問題点 (1)市場ストレス (2)信頼性試験の項目と目標値 (3)信頼性評価における問題点 2-2 信頼性の設計手法 (1)車載部品の信頼性設計の概念 (2)車載部品の疲労寿命評価手法 (3)車載パワーモジュールの信頼性設計とそのポイント
3 高耐熱実装の実現に向けた熱疲労信頼性評価技術
3-1 SiCデバイスの高耐熱実装における課題 (1)SiCデバイスのメリットと小型化ロードマップ (2)高耐熱モジュールの実現に向けた課題 (3)信頼性を確保するための応力緩和策 3-2 課題に対する取り組み (1)信頼性コンセプトのポテンシャル評価 (2)高精度な解析を可能にする材料評価技術 (3)設計を支援する高度な解析技術
講師紹介
<略歴> 日産自動車株式会社総合研究所に所属し、SiCデバイスを用いた高耐熱実装の要素技術開発に従事。 本年度(2009年度)から、EV技術開発本部に移動。