
撹拌のトラブルをなくすための
攪拌の基礎と攪拌操作および不良対策
撹拌の基礎から撹拌所要動力,異相系の撹拌,最近の技術開発動向について
画像や演習を交えて解説する特別セミナー!!
- 講師
名古屋工業大学 大学院工学研究科 准教授 工学博士 加藤 禎人先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
特にありませんが、化学工学の基礎知識があれば理解しやすいと思います。
習得知識
1)撹拌の基礎が習得できます。 2)撹拌所要動力の計算が出来ます。 3)混合時間・伝熱係数・物質移動係数の計算が出来ます。 4)撹拌槽の改善のヒントがつかめます。
持参品
実際に動力計算をしていただくので関数電卓をご持参下さい。
講師の言葉
撹拌はあらゆる産業分野で適用されている単位操作ですが、動力と時間をかければ何とかなるという発想から 化学工業以外での製造現場ではまだまだ見直されているとは言い難い操作です。 したがって、本操作を理解 できていれば、種々の環境対策や省エネルギー等に貢献できると考えられます。ここ十数年の間に化学工業では メーカーおよびユーザーの間で技術開発が進み、種々の撹拌槽が開発されてきました。 それは撹拌のメカニ ズムが理解されてきたことや数値シミュレーションのハードおよびソフト面の進歩が大きな理由であると考えられ ます。 本講習会では、撹拌の基礎から応用までを可視化画像や実験例を中心に解説し、とくに、撹拌所要動力は 撹拌を理解する上で最も基本となる事柄なので、古くから用いられてきている手法だけでなく、その欠点を克服 した応用範囲の広い動力の推算方法を詳細に解説します。また、異相系の撹拌や最近の技術開発動向に ついても解説します。
プログラム
I.撹拌の基礎
1 撹拌翼の構成 2 撹拌翼の種類 3 撹拌操作に必要な主な無次元数
II.撹拌の基本的な特性
1 流動特性: ~どのような場合に固体的回転部やドーナツ状の混合不良部が発生するのか?~ 2 動力特性: ~層流での動力数、乱流での邪魔板の有無による動力数の変化~ 3 混合特性: ~層流および乱流での無次元混合時間の特性~ 4 伝熱特性: ~伝熱係数に対する通常の相関式と動力を用いる方法~
III.異相系の撹拌
1 気液系の撹拌: ~なぜ通気時は動力が低下するのか?~ 2 固液系の撹拌: ~固体粒子分散に必要最小限の翼回転数とは?~ 3 液液系の撹拌: ~液滴の細分化はどのようにして行われるのか?~
IV.新型撹拌翼(大型翼)の開発経緯
1 フローパターンや混合状態の最適化を基にして各種の撹拌翼が開発された経緯を説明 2 2枚パドル翼が混合に有利な理由。
V.撹拌所要動力
1 なぜ、撹拌所要動力が重要なのか? 2 永田の式および永田の式の弱点を克服する新しい相関式 3 幅広い邪魔板条件での相関式 4 演習:例題を用いて動力を関数電卓で計算する。 5 計算された動力の妥当性を検証する方法
VI.最近のトピックス:非定常撹拌技術
1 サーボモータの応用 2 低周波振動装置 3 揺動撹拌 4 渦輪による撹拌
講師紹介
<略暦> 1988年3月 名古屋工業大学大学院博士前期課程物質工学専攻修了 1988年4月 東レ株式会社 入社 1991年6月 名古屋工業大学 助手 2001年3月 名古屋工業大学 助教授 2007年4月 名古屋工業大学 准教授 2006年4月~化学工学会 粒子・流体プロセス部会、 ミキシング技術分科会 副会長兼庶務幹事