
あとを絶たない事故やトラブルをなくすための
バルブの基礎とバルブ・継手・配管トラブル事例およびその対策
バルブの基礎および実際に発生したトラブルとその対策を分かり易く解説する特別セミナー!!
- 講師
前田コンサルタント事務所 所長 技術士(機械部門) 前田 持先生
(日立金属(株)にてバルブの開発・設計・製造・検査に従事後、日立バルブ(株)を経て現職)
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
バルブの基礎知識から説明しますので、新人であっても予備知識の必要はありません。
習得知識
1)新人にあっては、基礎知識の習得と過去のトラブルのノウハウを取得できます。 2)ベテランにあっても、適切なトラブル処理のノウハウの取得できます。
受講対象者
1)バルブの設計・製造・品質保証に携わっておられるバルブメーカ、販売店、輸入業者の新人及びベテランの方 2)バルブの選定、購買、設置、メンテナンスに携わっておられるプラント設計会社の新人及びベテランの方 3)バルブの保守・保全を業とされる修理会社の新人及びベテランの方
講師の言葉
バルブは種類も多く、価格においてはコーヒー一杯の単価のバルブから高級外車1台よりも高いバルブも あります。 しかし一般的にはポンプ、熱交換器、塔槽類の主要機器に比べれば単価はきわめて小さいため、 ややもすると“その他の付属機器”と分類されるように軽くみられる傾向があります。 ところが過去の重大災害の原因として「バルブの誤操作」や「ハンドルの過大締付」などバルブを原因とする 事故はいまだにあとを絶ちません。最近では、産業分野に限らず一般民生分野でも、ビルの空調冷暖房、給水 汚水処理、LPガス施設、クリーニング屋さんの小型ボイラー、家庭での給湯器などあらゆる分野でバルブが 使われています。 バルブの構造は比較的簡単ですが、用途によってその選定を誤るととんでもない事故になります。使用に あたっても「ひとこと事前に言ってもらえたら、事故は事前に防げたのに」と悔やまれる事故が多々あります。 本講座では、事故の防止に役立てられるように、実際に発生したトラブルとその対策を分かり易く解説いたします。
プログラム
Ⅰ.バルブの基礎
○バルブの分類 ○種類と構造 ・弁種による分類(選定法とそのポイント) ・弁種選定誤りによるトラブル ・接続方法による分類(用途別仕様区分) ・弁箱とふたの接続方法及び弁棒の作動
Ⅱ.腐食事例とその対策
○異種金属接触腐食・・・銅系バルブと内面防食鋼管、ステンレス配管とダクタイル鉄鋳造品バルブ、 青銅製ポンプと鋳鉄製逆止弁、コントロール弁のキー腐食など ○電食・・・ボイラーの電食、消火設備用送水管の電食、汚水処理設備の散気管の電食 ○応力腐食割れ・・・埋設ボール弁のボルト折れ ○苛性割れ・・・ボイラー配管に取り付けられたバルブの破損、パルプ廃液のバルブ破損 ○時効割れ・・・ 病院で使用されていた黄銅継手の割れ、ポリアセタール製ボール弁の弁体割れ ○局部電池腐食・・・消火設備用内面コーティング継手の穴あき ○キャビテーション・エロージョン
Ⅲ. 異常昇圧事例とその体策
○ 重油移送設備の仕切弁ガスケット破損、 ○オイルタンカー基地での大口径仕切弁の開閉操作不能 ○スチーム配管の仕切弁ガスケット破損 ○冷媒配管でのボールバルブシートはみ出し ○グランド用Oリング食われ ○天井裏消火設備のハウジング継手の破損
Ⅳ.配管設計・施工・メンテナンス時のトラブルとその対策
○流体が流れない ○グランドパッキンの増し締め過大 ○ボールバルブのガスケット厚さの間違いによるシート漏れ ○ロックリングの無いユニオン継手の事故例その1、その2 ○地盤沈下でエルボ破損、エレベータ室水没 ○埋め戻し時のテープ傷つけで破間に穴あき ○玉形弁の弁体回転 ○スリーブバルブのゴムスリーブ破裂 ○スラリーによる磨耗 ○ごみ噛みによる本体の穴あき ○バルブの誤操作で爆発事故
Ⅴ. 逆止弁トラブルとその対策
○事故例とその防止法 ○逆止弁の種類と用途・性能比較 ○スイング逆止弁の事故現象と対策 ○チャタリング・フラッタリングの発生限界の計算
講師紹介
略歴: 昭和32年 日立金属株式会社桑名工場に入社、以来バルブの開発、設計、製造、検査に従事。 昭和60年 日立金属株式会社本社配管機器事業部にて、多数の規格作成、論文執筆に参画。 平成4年 日立バルブ株式会社に転属。 平成10年10月 日立バルブ㈱を定年退社、前田コンサルタント事務所開設。現在に至る。 所属学会:協会の役職:(社)日本技術士会三重県技術士会副代表幹事 (社)日本労働安全衛生コンサルタント会三重支部理事