
プロジェクト状況および品質とリスクを見える化し、対応策を採るための
~ソフトウェア開発成功の鍵~
品質&リスクの「真の見える化」と「人間重視の仕組み」構築
「真の見える化を成功させる秘訣」やプロセス改善を成功させるための
「人間重視の仕組み構築の秘訣」について現場で即役立つよう演習を含めて解説する特別セミナー!!
- 講師
富士通株式会社 ソリューション事業推進本部人材開発部
シニア・レクチャラ(CMMIアドバイザー) 上級教育士(工学・技術)JSEE認定 関 弘充先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
特になし
習得知識
「品質」および「リスク」の見える化(可視化)実現方法と組織的プロセス改善のコツ。人間重視の仕組み構築のポイントなど。
受講対象者
品質管理責任者、品質改善に取り組んでいる方、プロマネ、現場の担当者、品質改善に関心のある方など (組み込みソフト系の方も歓迎します)。
講師の言葉
講師は、かつて品質問題を抱えていた組織をSI分野で日本初のCMM(注1)レベル5達成に導き、高品質を 実現した経験があります(後にCMMI(注1)を達成)。 改善活動を開始する前の組織では、プロジェクト状況が見えず、何時も納期間近に問題プロジェクトが出現して 苦戦していました。改善後は、「品質の悪い箇所」、「先々の工程におけるリスク」および「プロジェクト状況」が 「見える化」されて、大きな問題発生が激減し、高品質を達成することができました。 ソフトウェア開発成功の鍵は、プロジェクト状況および品質とリスクを見える化し、対応策を採ることができるか どうかに掛かっていると言えます。 ところで、組織における「見える化」を進める際に、直ぐに定量化を促進しようと考えますが、そこには形骸化の 罠が潜んでいるのです。「見える化」することはイコール定量化ではないのです。例えばリスク度合いを定量化 しても、リスクのありかや内容など「真の見える化」を実現できているとは言えないのです。 本講座においては、「真の見える化を成功させる秘訣」や「具体的なデザイン事例」について解説すると共に、 効果的なテンプレート・デザインの演習を取り入れ、現場で即、役に立つ内容にしたいと考えております。 また、プロセス改善を成功させるための「人間重視の仕組み構築の秘訣」についても言及し、現場のプロセス 改善に役立つ内容に致します。
プログラム
Ⅰ.見える化を成功させるコツ
1.なぜ見える化が必要なのか 2.見える化と定量化の違い 3.見える化の仕組み考案のコツ
Ⅱ.人間重視の仕組み構築と見える化
1.人的側面「人間力」の重視 2.パーソナルな価値の向上と人間力 3.命令によらない見える化の秘訣
Ⅲ.効果を上げる品質見える化のデザイン
1.品質の見える化の仕組み 2.品質の見える化と定量的品質管理 a.定量的な目標値の保有 b.定量的品質管理の具現化 c.見える化と定量的品質管理の仕組み 3.定量的品質管理とテンプレート・デザイン演習
Ⅳ.効果を上げるリスク見える化のデザイン
1.リスクの見える化の仕組み 2.リスクの見える化とリスク管理 a.リスクの想定 b.リスク管理計画策定と監視・コントロール c.見える化とリスク管理の仕組み 3.リスク管理とテンプレート・デザイン演習
Ⅴ.組織的な品質管理実践サイクルと見える化
1.計画フェーズ(定量的管理計画&リスク管理計画) 2.実践フェーズ(リスク見える化の罠) 3.検証フェーズ(プロジェクト状況の見える化) 4.改善フェーズ(原因分析ミーティング&会議)
Ⅵ.組織的プロセス改善成功の秘訣
1.改善活動への動機付け 2.全員参加型改善活動の事例 3.組織的なプロセス改善の展開
Ⅶ.まとめ
(注)一部、演習を交えて実体験いただき、理解の促進に努めます。
講師紹介
◆略歴 ●1967年 富士通(株)入社 ●入社以来、主に大規模プロジェクトのPMに関わる(途上(財)未来工学研究所主任研究員)。 ●近年、システム部門のプロセス改善に従事し(主席部長、品質保証部長)、 2003年にSI分野で日本初のCMMRレベル5を達成(2003.9)し、社長賞等を受賞 (その後、CMMIRのレベル5を達成(2006.7))。 現在、人材育成のシニア・レクチャラとして、プロの育成並びにプロセス改善コンサルに従事。 特に「人間力」にこだわった活動に注力。 ■社外発表実績 : SEPG Japan2004「「不具合を生成しない活動」における人的側面の考察」(2004) : SEPG Japan2005「成熟度に依存しない「自立型プロセス改善活動」の可能性」(2005) :情報システム学会「情報システム構築とプロセス改善における人的側面の考察」(2005) :情報システム学会「IT技術者の人間力醸成についてのホリスティックアプローチとその成果」 (2006) :情報システム学会「情報システム開発における人間力重視の協力会社管理」(2007) :情報システム学会「組織改革のための人間力重視の相互支援プロセスと人材育成」(2008) :日本品質管理学会「トップダウン&ボトムアップ型プロセス改善の効果と限界」(2006) :日本品質管理学会「性善説に立ったソフトウェア品質教育の実践とメンタリング」(2007) : A publication of the Software Association of Taiwan 「Process of Evolution of a CMMI Level 5 Organization and its Effects」 Journal of Software Engineering Studies vol.1.no2,December 2006 ■情報システム学会、日本品質管理学会、日本工学教育協会 会員. ■九大大学院非常勤講師