
最小の労力で効率よく勉強するための
機械技術者に必要な材料選定・処理のための基礎材料学
材料学について最低限の基礎,忘れた時どこを見ればよいか
何を捜せばよいかのポイントを解説する特別セミナー!!
- 講師
山梨大学大学院 医学工学総合研究部 教授 工学博士 吉岡 正人先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- (消費税等込み)1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
物理学、化学の大学初年度程度の知識があれば結構です。
習得知識
材料に関する問題解決の糸口を見つけだすヒント 1)材料選定の基礎 2)金属と合金の基礎 3)熱処理の原理
講師の言葉
材料のことを勉強したくて、あるいは現場で問題に直面して、材料学の参考書を開くと、いきなり「相律」だとか 「状態図」だとか「原子結合」だとか難しそうな用語が出てきて、読んでいるうちに頭が痛くなり、途中で投げ 出したという経験をもつ方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。 さらには、材料学は範囲が広すぎてとても 覚えきれない、という印象をもっているかたも多いと思います。 このセミナーでは、覚えるのではなく、忘れたときどこを見ればよいか、何を捜せばよいか、ということを中心に お話しようと思います。 それでも、最低限の基礎となることは覚える(というより理解する)必要があり、どこを ポイントに勉強すればよいか、を解説します。要は、最小の労力で、いかに効率よく材料の勉強をするか、を 学んでいただきたい、と思います。 材料に関する実際的な問題は、限りなく範囲が広いので、その個々の問題にこのセミナーの中で答えを出す わけにはいきません。(もちろん、個々の問題に対する質問は随時受け付けます。 しかし、その場で解答が 見つかることはそれほど多くはありません。)しかし、問題解決の糸口を自分自身の力で見つけ出すヒントは 得られると思います。
プログラム
Ⅰ. 材料選定の基礎
1. 機械材料の分類および諸特性 2. 材料の強度 a. 「強い材料」とは? b. 強度の測定法 c. 強度パラメータの意味 d. 強度の調べ方 3. 加工性 a. 加工との相性 b. 経時変化 4. 耐食性、耐熱性 5. 経済性
Ⅱ. 金属と合金の基礎
1. 金属や合金はどうやって作るか? 2. 結晶の話 3. 合金の種類 a. 固溶体 b. 相混合体 c. 金属間化合物 4. 平衡状態図の話
Ⅲ. 熱処理の原理と実際
1. 熱処理の目的 2. 焼き入れ、焼き戻し 3. 焼きなまし、焼きならし 4. 表面硬化処理 5. 時効処理 6. その他の材料強化法
Ⅳ. 金属材料のいろいろ
1. 鉄鋼材料 a. 炭素鋼 b. 合金鋼(ステンレス鋼、工具鋼、超硬合金など) c. 鋳鉄 2. 非鉄金属材料 a. アルミニウムとその合金 b. 銅とその合金 c. その他の金属材料
Ⅴ. 非金属材料
1. 非金属材料の分類 2. プラスチック 3. 複合材料 4. セラミックス 5. ガラス
Ⅵ. 材料の選定・処理に関するいくつかの事例
講師紹介
<略歴> 1967.3 東京大学工学部物理工学科卒 1967.4 理化学研究所入所(精密工学研究室 研究員補) 1972.4 同 研究員 1972.7 山梨大学講師(工学部精密工学科) 1972.3 工学博士(東京大学) 1977.5 山梨大学助教授(工学部機械システム工学科) 1982.4 米国ラトガース大学客員研究員 ~1983.10 1995.10 山梨大学教授 2003.4 山梨大学大学院教授 精密工学会 評議員 砥粒加工学会 評議員 応用物理学会 等