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各種汚れを効果的に除去するための

洗浄のメカニズムと洗浄剤の選び方および洗浄度評価方法

洗浄のメカニズム,洗浄剤の長所・短所、汚れの質に応じた洗浄方法および
                  洗浄度の評価などを解説する特別セミナー!!

講師

横浜国立大学 教育人間科学部 教授 学術博士 大矢 勝先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
(消費税等込み)1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
テキスト

受講概要

予備知識

 特に必要としない

習得知識

 洗浄の基礎理論と洗浄技術の全体像
 1)分離型・溶解型・分解型の洗浄3パターン
 2)各種洗浄剤や洗浄機器と洗浄作用との関連
 3)界面活性剤,酸,アルカリ,酸化剤,還元剤,有機溶剤の洗浄に関連した意味づけ
 4)洗浄性の評価手法

講師の言葉

 洗浄は様々な分野で非常に重要なプロセスです。より効率よく汚れを落とすにはどうしたらよいか、悩んで
おられる方も多いのではないでしょうか。 このセミナーでは、様々な分野の洗浄の全体を見渡し、その基本的な
考え方や洗浄の工夫のいくつかを紹介し、洗浄のメカニズム、洗浄剤の長所・短所、汚れの質に応じた洗浄方法
及び洗浄結果の評価について解説します。
 まず分離型洗浄、溶解型洗浄、分解型洗浄の3パターンに分ける洗浄の基本的な考え方を紹介し、各種洗浄
剤や洗浄機器がそれらの洗浄作用にどのように関連しているのかを説明します。 界面活性剤の構造や働きの
基礎をはじめとし、酸、アルカリ、酸化剤、還元剤、有機溶剤等の洗浄に関連した意味づけが理解できるよう解説
します。 また、洗浄では洗浄性を評価する手法にも注意せねばなりません。 今回はナノレベルの超精密洗浄
には触れませんが、より一般的な各種汚れの定量方法や、試験法をどのように考えていけばよいのかといった点に
ついて説明します。 特に外観のデジタル画像から有色汚れ付着量を求める手法については実例を紹介して
説明します。 
 広い視点で洗浄技術に触れて、セミナー参加者の業務改善に役立つ何らかのヒントを得て頂ければ有り難いと
思っています。

プログラム

1.汚れと洗浄剤
 1-1.洗浄の意味:分離型・溶解型・分解型の3パターン
 1-2.汚れの分類
   1)油性汚れ 2)水溶性汚れ 3)固体汚れ
2.洗浄剤の成分
 2-1.界面活性剤
   1)構造と働き 2)洗浄作用
 2-2.水系洗浄剤の添加剤
   1)酸とアルカリ 2)酸化剤と還元剤 3)陽イオン封鎖剤
 2-3.有機溶剤
   1)準水系洗浄剤 2)非水系洗浄剤
3.洗浄のメカニズム
 3-1.分離型洗浄のメカニズム
   1)巻上げ 2)電気的反発力とDLVO理論
 3-2.溶解型洗浄のメカニズム
   1)酸による溶解の反応 2)アルカリによる溶解
   3)アルカリによる脂肪酸の中和 4)有機溶剤による溶解
 3-3.分解型洗浄のメカニズム
   1)酸化とは 2)漂白活性化剤 3)活性酸素 4)アルカリによる分解
4.洗浄装置に関して
 1)工業分野の洗浄装置 2)その他の洗浄装置 3)超音波について
 4)スプレー・シャワー・ジェットについて 5)泡沫の利用について
5.洗浄剤の選択に関して
 1)各種汚れの除去のため 2)化学作用と機械作用のバランス
6.清浄度の評価
 1)簡易的な手法 2)表面反射率とクベルカ・ムンク式
 3)画像データを利用するには 4)各種化学分析
7.洗浄率と洗浄力の関係
 1)ゼロ次反応と1次反応 2)洗浄力を求める理論