
膨大な数のゴム材料の中から適材適所のゴムを選択し、トラブルをなくすための
ゴム材料の上手な選定方法と使用上の問題点とトラブル対策
各種ゴム材料の物性面・加工面からみたゴム材料選択・活用のポイント
劣化の見極め方・寿命予測およびトラブル対策事例を解説する特別セミナー!!
- 講師
アキバリサーチ 所長 理学博士 工学博士 秋葉 光雄先生
東京工業大学 特別研究員
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
少しでもゴムに関連する仕事に従事している人なら特になし
習得知識
1.各種ゴム材料の性質,用途 2.ゴム材料の劣化,寿命,評価 3.ゴム材料の選択活用のポイント 4.トラブル対策事例
講師の言葉
ゴム材料は、熱、光、紫外線、酸素、水またはオゾンなどの様々な因子により影響を受け、物性低下や外観 不良等、本来有すべき機能が失われることがある。 そのため、ゴム材料を使った製品を考える場合、膨大な 数のゴム材料の中から、適材適所のゴムを的確に選択し、その特性を十分に把握した上で、活用することが 必要である。 本セミナーでは、各種ゴム材料の特性・用途を始め、物性面・加工面等からみたゴム材料選択・活用のポイ ント、又、様々な劣化の見極め方・寿命予測・トラブル対策事例に至るまで、わかりやすく解説します。
プログラム
Ⅰ ゴム材料の性質・用途と最新動向
1.ゴムの基本的性質
1)ゴムとはどんな物質か? 2)ゴムと他材料との違い 3)ゴムとプラスチックの性質を併せ持つ熱可塑性エラストマーとは
2.天然ゴムの特徴
1)天然ゴムの特徴と欠点 2)ラテックスの特徴とその用途
3.合成ゴムの特徴・用途
1)スチレンプタジエンゴム(SBR) 2)プタジエンゴム(BR) 3)ニトリルゴム(NBR) 4)エチレンプロピレンゴム(EPM・EPDM) 5)クロロプレンゴム(CR) 6)アクリルゴム(ACM・ANM) 7)シリコーンゴム(VMQ・FVMQ) 8)フッ素ゴム(FKM・FEPM・FFKM)など
4.ゴムの性質・機能に関与する要因(ゴムの性質・機能は何で決まるか)
1)化学構造 2)添加剤 3)配合設計
5.ゴム材料の最新開発動向
1)ゴム・エラストマー系ナノコンポジットの開発 2)超軟質ゴムの開発 3)動的架橋熱可塑性エラストマーの開発
Ⅱ ゴム材料の加工・劣化・寿命とその評価
1.加工方法とその評価
1)練り工程 2)成形工程 3)加硫(架橋)工程 4)ラテックスからの直接製造方法 5)各工程の評価方法 ~充填剤等の分散状態、加硫度など~
2.劣化メカニズムとその評価
1)劣化の因子 2)熱劣化 3)光劣化 4)オゾン劣化など 5)劣化の評価方法と見極め方 ~力学的評価、装置による評価~
3.寿命予測 ~アレニウス法~
Ⅲ 製品開発のためのゴム材料の選択・活用のポイント
1.物性面からみた選び方・使い方
1)耐熱性・耐寒性 2)動的特性・電気特性 3)耐摩耗性 4)耐疲労性 5)耐オゾン性 6)難燃性 7)耐油・耐溶剤性 8)耐放射線性 9)気体透過性
2.加工面からみた選び方・使い方
1)金型 2)接着 3)焼け(スコーチ) 4)ゴムの収縮 5)高温高速加硫(架橋)
Ⅳ トラブル対策事例
1.水道水によるトラブル(塩素による劣化) 2.配合におけるトラブル(配合剤の移行や分解) 3.成形におけるトラブル(不良品の発生原因と対策)
Ⅴ 質疑応答
講師紹介
[略 歴] 1947年 愛媛県に生まれる(昭和22年6月20日生まれ) 1971年 近畿大学理工学部応用化学科卒業 (財)化学品検査協会入社 1980年 筑波大学大学院博士課程終了 1983~84年 米国ペンシルバニア大学研究員 1991年 日本ゴム協会配合研究会主査 1992年 (財)化学品検査協会課長 1994年 (社)日本合成樹脂技術協会より文献賞授与 1995年 著書「熱可塑性エラストマー ―最近の研究開発動向」をラバー ダイジェスト社より刊行 1996年 日本ゴム協会誌編集委員 1997年 岡山理科大学非常勤講師 著書 「ゴム・エラストマーのリサイクル」をラバーダイジェスト社より刊行 1998年 (財)化学品検査協会主管研究員 1999年 アキバリサーチを設立 著書「環境ホルモンとリサイクル」をラバーダイジェスト社より刊行 2000年 著書「ゴム・エラストマー配合設計マニュアル」を産業科学システムズ社より刊行 著書「ゴム・エラストマーの加工助剤」を技術情報協会より刊行 著書「ゴム・エラストマーの劣化と寿命予測」をラバーダイジェスト社より刊行 2001年 著書「医用ゴム・エラストマーの設計と応用」を産業科学システムズ社より刊行 ゴム・エラストマー技術研究会設立 2003年 著書「ゴム材料の配合技術とナノコンポジット」をCMC出版より刊行 著書「熱可塑性エラストマーのすべて」を工業調査会より刊行 東京工業大学特別研究員 2005年 著書「ゴム・エラストマーの架橋と脱硫」をポリマーダイジェスト社より刊行 [学会] 日本ゴム協会、 高分子学会 [共著] ゴム工業便覧<弟4版> 製品安全データシート作成実務ガイド ゴム用語辞典 プラスチックリサイクル総合技術 ポリウレタンの構造・物性と高機能化および応用展開 樹脂の発泡成形技術 ゴムの事典 熱可塑性エラストマーの最適配合・成型加工とトラブル対策 高分子添加剤の開発と環境対策 ゴム・エラストマー用金型技術 サルファーケミカルズのフロンティア 熱可塑性エラストマーの材料設計と成形加工 導電性材料ノウハウ集 エンジニアリングポリマー 発泡成形 [論文] 約150報