
異物分析を円滑に行うための
IR異物分析の基礎、ポリマー物性と前処理、IR解析ノウハウ およびクレーム対応実務
異物分類ごとのスペクトル解釈,試料調整,IRスペクトル解析法および
クレーム事故などについて解説する特別セミナー!!
- 講師
IR分析研究所 所長 環境計量士・第1種公害防止管理者(水質、大気) 谷川 征男先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- (消費税等込み)1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
1)IR装置を触っている。 2)触る予定がある。 3)化学系学科が嫌でないこと。
習得知識
1)IRスペクトルの品質管理面での無限の可能性への理解。 2)物質の性状がいかに活かされて工業材料商品に利用され、分析法にも大きな影響を与えているかの理解。 (1)IR解析のノウハウ (2)クレーム対応の実務
講師の言葉
分析学としてのIR分光学は過去のものに成りました。IRと言えば亜流の近赤外(NIR)の方がバルク試料の 質管理面で発展しこちらに母屋を取られた感じがあります。 しかし試料形態を問わず、高感度で分子構造 までをも見られ、情報量も豊富なIRスペクトル分析が亜流に下る理由はありません。 先端材料開発面での 価値が低く成ったことは否めませんが、材料品質管理面では今も、今後も最強の武器であり続けることを訴えて 参ります。 IRってこんな所まで判るのか!!多くの依頼主からそんな言葉を頂いております。 IRが高価な高度分析器で無くなった理由は、論理性を汲み取り難いスペクトル情報は経験を重ねてから役立つ タイプの情報であり、開発分野で必要な理解しやすい組織分子直視形情報で無いためと考えられます。 しかしそれだけではなく、パソコンの低廉高速化が、重長なハードを必要とせずソフトウエアー主導形で実現 できるFT-IR装置を生み、結果として簡単に購入可能で「高級な有り難い物」で無くなったという言い方も出来ます。 しかしこの価格で分子レベル情報が得られる分析装置はFT-IRだけです。高度な機器なのです。 未来永劫 利用され続ける原理なのです。最大限利用させてもらいましょう。
プログラム
第1部 異物分類ごとの分析例とスペクトル解釈
1.混入 2.付着 3.汚染 4.不純物 5.変質 6.析出
第2部 製品種類ごとの異物発生要因とその分析
1.ポリマー成型品 2.金属加工製品 3.複合材料 4.殺菌食品容器 5.液状内容品 6.製造工程保守材料
第3部 実務者のための材料物質知識と試料調製
1.樹脂材料 2.添加剤 3.試料前処理 4.目的成分の分別採取と濃縮
第4部 製品材料定性確認のためのIRスペクトル解析
1.オレフィン樹脂類 2.不飽和炭化水素/芳香族系樹脂 3.ポリエステル樹脂類 4.ウレタン樹脂類 5.ゴム類 6.エンジニアリングプラスチックス 7.塗料、接着剤類 8.各種添加剤 9.混合物の解析手順・官能基定量・混合成分の構造推定
第5部 実務者のためのIRスペクトル解析
1.ライブラリーサーチソフトウエアー 2.IRスペクトルの基本的解析法 3.IRスペクトル経験的解析法 4.差スペクトル活用法
第6部 クレーム事故での事件立件と対応の要点と実例解説
付録 コルサッップの表 解析ガイド図表 ポリマー、溶剤の物性 演習問題
講師紹介
東洋製罐(株)グループ綜合研究所に昭和42年より平成19年まで勤務、主席研究員部長、東理大理学部卒 缶用塗料開発/熱硬化性樹脂の硬化機構のIR、NMRによる構造解析 食品容器の衛生性関連分析研究/FDA申請分析面支援 容器、材料関連クレームの原因の解明、解決策立案、弁護答弁、責任糾明での分析的、物性知識的支援 食品容器特許申請・防衛のための分析支援 IRスペクトルデータ解析手法研究 高分離クロマトグラフでの物質同定法研究 新規分析手法開発 分析業務担当者教育 など 現職 IRスペクトル分析の品質管理面の有用性を改めて世に訴えるため、実務者のための物質検索解析 手法を新規開発するため、非営利的企業「IR分析研究所」を創設。