
締付け不足,ゆるみ,強度不足などのトラブルをなくすための
ねじ・ボルトの適正締付け、安全設計とゆるみ防止対策
ねじ締結技術,強度評価技術,ゆるみ評価技術等について
参考図書・資料・テストピースの紹介を含め、実務経験を踏まえて解説する特別セミナー!!
- 講師
TCM株式会社 技師長 工学博士 晴山 蒼一先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- (消費税等込み)1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
高校卒業程度の、数学および力学(物理)
習得知識
1)ねじ・ボルト全般に関する基礎技術 2)ねじ・ボルトに関する規格の体系 3)ねじ・ボルトの適正な締結技術 4)ねじ・ボルトのゆるみ、破損防止技術 5)ねじ・ボルトに関する実験技術、実験方法
講師の言葉
ねじ・ボルトは自動車、電気・電子機器、一般機械、航空機、プラント等をはじめ、多くの製品で使用され、重要な 役割を果たしている。ねじは、紀元前6~4世紀には、造船技術や舞台技術の進歩により、螺旋やねじ原理への 学問的な追究が始まっていた。 このように、ねじは長い歴史を持った機械要素であるにもかかわらず、今日でも 締付け不足、ゆるみ、強度不足などにより、ねじトラブル重大事故が後を絶たたない。 それは、ねじ形状が 単純なため、その扱いが軽視されがちであったことにも一因があった。 本セミナーでは、建設機械・産業機械でのねじ継手設計、ねじトラブル対策に関する講師の豊富な経験から 集大成したねじ締結技術、ねじ・ボルトの強度評価技術、ねじゆるみの評価技術などの解説を行う。特に、ねじに 関する参考図書・資料・テストピースの紹介など製品開発を通した講師の実務経験を踏まえた講義が本セミナーの 特徴である。
プログラム
Ⅰ.ねじ締結の基礎技術
1.ねじ技術史概説 a)ねじ技術の起源 b)ねじ技術の変遷 2.ねじの規格 a)ねじ規格の生い立ち b)基本規格 c)共通規格 3.ねじ部品の種類と使い方 a)ねじ部品の種類 b)ねじ部品の選定 4.ねじの強さ a)静的強度 b)疲れ強さ c)遅れ破壊 5.ねじの締め付け a)ねじ締結体設計の考え方 b)締め付け管理の方法 c)トルク法 d)回転角法 e)トルク勾配法 f)締め付け用具 6.ねじのゆるみ a)ゆるみのメカニズム b)ゆるみ防止の考え方 c)ゆるみ止め部品の種類 d)ゆるみ試験とゆるみ止め部品の評価 7.ねじ技術に関する参考資料
Ⅱ.ねじ締結体のゆるみ、破損防止対策
1.ねじ締結信頼性 a)トルク法における軸力管理 b)ねじ諸特性の測定と解析 c)締め付けトルク基準の作成 2.ゆるみ防止の信頼性評価 a)ゆるみの絶対的評価 b)軸力低下傾向の測定法 c)信頼性評価の基準 3.ねじ締結体の耐久信頼性評価 a)負荷の測定と解析 b)疲労寿命評価 4.ねじ使用例とトラブル防止対策 a)自動車 b)電気機器 c)建設機械 d)その他
講師紹介
<略歴> 昭和44年3月 東京都立大学工学部機械工学科卒 昭和44年4月 東洋運搬機株式会社(現:TCM)入社 平成元年1月 「ねじの適正締付けとゆるみおよび強度評価に関する研究」で学位 平成元年1月 同上 技術研究所第1研究室室長 平成7年9月 同上 港湾CHS事業部 副事業部長 平成12年2月 TCM IT推進部 部長 平成13年1月 同上 開発部理事 平成16年4月 同上 特機事業部第3営業部部長 平成18年4月 同上 技術開発センター長 平成20年4月 同上 技師長 <所属学会・協会および役職・活動状況> 1) (社)日本機械学会 2) (社)自動車技術会