熱処理のトラブルを解決するための
一般熱処理加工の適切な選び方と設備の選択およびトラブル事例と対策
熱処理の原理原則，最適熱処理方法およびトラブル事例と対策について解説する特別セミナー！！
- 講師
関東冶金工業（株） 技術開発室 室長 工学博士 一級金属熱処理技能士 神田 輝一先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- (消費税等込み）1名：47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名：42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
開発・研究者、設計技術者、品質保証部門など熱処理に興味のある方なら特になし
習得知識
１） 一般熱処理の基礎がわかります。 ２） 一般熱処理を依頼するとき熱処理作業指示書の概要を作成できるようになります。 ３） 一般熱処理設備の概要が理解でき熱処理を依頼するとき設備指定ができるようになります。 ４） 一般熱処理欠陥の基礎知識と対策が取得できます。
講師の言葉
鋼の熱処理を大別すると、一般熱処理加工と表面熱処理加工とに分けることができる。この中で一般熱処理は 加工後も被処理品の形状が変わるわけでもなく、製品全体の内部組織が変化するのみの目立たない加工プロ セスである。 しかし、部品使用中の破損や変形等不適切な熱処理が原因の事故が後を絶たない。その理由として、熱処理を 依頼する側の研究・開発・設計・品質管理部門など技術スタッフの一般熱処理に対する認識不足が引き起こすと 思われる原因が多々見受けられる。鋼を活かすも殺すも熱処理である。 そこで本セミナーでは、直接熱処理に携わらい技術スタッフの方々を対象に一般熱処理加工の知識向上および トラブル対応技術向上を目的とし熱処理の原理原則を解説し、これに基づき最適熱処理方法ならびに適切な 設備の選択に関する基準について広く解説し、最後に不適切な熱処理加工により実際に起きたトラブル事例と 対策について述べる。
プログラム
１． 熱処理の基礎の基礎
1.1 鋼はなぜ焼きが入るのか 1.2 鋼の組織学 1.3 鋼の熱処理による組織変化
２．一般熱処理の概要
2.1 焼ならし 2.2 焼なまし 2.3 焼入れ 2.4 焼戻し 2.5 固溶化処理 2.6 サブゼロ処理
３． 一般熱処理方法の選び方（使用目的に応じた熱処理法方法）
3.1 構造用炭素鋼・構造用合金鋼の熱処理 3.2 ステンレス鋼の熱処理 3.3 工具鋼の熱処理 3.4 その他の熱処理
４．一般熱処理設備の選択
4.1 熱処理設備の種類 4.2 炉内雰囲気概要 4.3 省エネルギーおよび炭酸ガス削減概要
５． 熱処理加工欠陥対策技術と実例
5.1 熱処理によって生じる欠陥とその対策 5.2 一般熱処理の欠陥事例と対策
講師紹介
＜略歴＞ 1973年３月 東海大学大学院工学研究科応用理学専攻修士課程終了 1973年４月 共栄金属工業株式会社入社 無公害液体浸炭法を確立 鋳物の熱処理の研究 型の熱処理の研究 1984年11月 中央技能検定委員および中央職業能力開発審議会専門調査員を1990年５月まで務める 1989年１月 関東冶金工業株式会社に入社 熱処理関連の設備の開発に従事、現在に至る 2008年３月 東海大学大学院理工学研究科修了 博士（工学）の学位を授与される