課題解決、品質向上、技術向上のセミナーならTH企画セミナーセンター

日頃遭遇する極めて厄介な晶析の問題を解決するための

晶析工程のトラブル未然回避と事後解決策
―特に結晶多形や医薬品における課題の解決策―

晶析の重要知識と問題解決方法をトラブル事例を交えながら分り易く解説する特別セミナー!!

講師

医薬研究開発コンサルティング 代表取締役 橋本 光紀先生
 (三共(株)、三共化成工業(株)研究開発担当常務取締役を経て、現職)

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

Googlemapでの表示はこちら

受講料
(消費税等込み)1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
テキスト

受講概要

予備知識

 一般有機合成反応

習得知識

 1) 晶析に関する知識全般
 2) スケールアップに関する知識
 3) GMPに関する知識
 4) 静電気対策
 5) 医薬品の国際動向:製薬企業の動き

講師の言葉

 晶析の問題は有機化合物では日頃遭遇する極めて厄介な問題であるが、医薬品になると更に解決すべき色々な
問題が派生する。 結晶を出すという操作から如何に濾過性のよい、安定な高品質な結晶を晶析させるかはスケ
ールアップする際の重要なポイントであるが、結晶多形が存在する場合は多形制御という操作をGMP管理下に行う
ことの困難さを特殊技術と知識をフルに生かして克服しなくては生産が出来ないというクリティカルな問題に直面
することになる。 安易な操作は製品の価値を無くすと共に企業のイメージダウンという問題を含み企業にとっては
解決すべき重要なテーマである。 
 晶析に関する問題が如何に企業にとって深刻なテーマであるか、言い換えれば如何にトラブルが起こっているかを
ぜひ理解していただき研究ー生産の流れの中で失敗のない事故のない生産性のよい効率的な仕事を実施して
もらう為の知識と問題解決の方法をトラブル事例を交えながら分かり易く話します。

プログラム

プログラムと項目
 1. 晶析の目的
 2. 晶析の基礎 
     2-1 結晶質 2-2 非晶質 2-3 晶析操作線
 3. 結晶化の問題 
     3-1 化合物取扱上の重要な課題 a) 濾過性 b) 乾燥条件 c) 品質保証 d) 操作性  
     3-2 物理的に重要な課題 a) 安定性 b) 溶解性 c) Bioavailability d) 製剤上の問題
     3-3 GMP上対応可能な操作・煩雑化を避けるために
 4. 結晶化の検討 如何に結晶化させるかーその手法
 5. 結晶化の条件
     5-1 溶媒の種類 クラスI,II,IIIの使い分け
     5-2 溶解性の確認
     5-3 溶媒の選択
     5-4 温度条件
     5-5 その他の要素
 6. 結晶化の確認
 7. 構造解析
 8. 濾過性の改善
 9. 品質チェック
     9-1 不純物プロファイル
     9-2 Discrepancy
 10. 結晶の分類
 11. 塩または結晶形選定に重要な項目
 12. 結晶形の確認 結晶X線 回析、DSCなど
 13. 結晶多形
     13-1 結晶多形の要因
     13-2 Polymorphism の確認
     13-3 疑似結晶多形
 14. 結晶多形の例
     Indomethacin, Cimetidine, Chloramphenicol Palmitate
 15. 開発ステージと結晶多形の問題 結晶多形の問題が起こったらどう対処すべきか
 16. 濾過性と乾燥の簡略化  スケールアップにおける問題と対策
 17. GMP対策
     GMPの歴史と主要な項目
     FDA-483で多い指摘とは
 18. 結晶多形に関する留意点  
     FDAやEMEA対応
 19. 特許の権利化
 20. 晶析問題トラブル事例とその解決策・結晶化、結晶形、結晶多形制御例
 21. スケールアップ時のトラブル対策
     小実験とプラント生産とのスケールアップの差を理解するために
     結晶形、粒度、安定性を考慮した晶析法とは
 22. 静電気対策
     事故のない操作の為に留意すべきこと
 23. まとめ
 24. 国際化の中での生き残り
 25. 医薬品の国際動向
 26. 製薬企業の今後

講師紹介

<略歴>
1966年3月 九州大学薬学部修士課程終了
1966年4月 三共株式会社生産技術研究所合成研究室 入社
1970年4月~1973年3月 東京工業大学向山光昭教授研究室へ国内留学 理学博士号取得
1976年9月~1977年8月 M.I.T. マサチューセッツ工科大学Prof.Hecht研究室へ海外留学
1977年9月~1978年8月 U.C.I. カリフォルニア大学アーバイン校Prof.Overman研究
                室へ海外留学
1989年7月 国際開発部勤務
1992年3月~1997年12月 Sankyo Pharma GmbH(ドイツ ミュンヘン)R&D責任者(支配人)として勤務
1998年1月 生産本部勤務
1999年7月 三共化成工業株式会社 開発部勤務
2002年6月 研究開発担当常務
2006年6月 退任
2006年10月 医薬研究開発コンサルテイング設立
                               
所属学会: 日本薬学会
活動状況: 製薬企業や関連事業のコンサルテイングと講演活動