
溶接の信頼性向上に役立つノウハウを学び品質トラブル解決のための
アーク溶接の信頼性と問題点およびトラブル対策のノウハウ
~生産現場から学ぶノウハウという名の贈り物~
アーク溶接の原理、品質上・施工上・設計上のノウハウを解説し
専門外の設計者・技術者の方にもノウハウのいくつかを持ち帰ってもらう特別セミナー!!
- 講師
プロジェクト サーブ 代表 井上 眞先生
(大阪大学大学院にて溶接工学を専攻、日産自動車(株)入社、溶接の完全自動化や
ロボット化を推進、同社 課長・部長歴任後 日産工機(株)取締役、その後現職)黒板技術士事務所 所長 技術士(機械部門) 黒板 邦夫先生(月島機械(株) 社友)
(質疑応答・コンサルテーションのみ)
- 日時
- 会場
- 受講料
- (消費税等込み)1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
・特別な予備知識は不要ですが、溶接を業務のひとつとされている方、溶接への好奇心をお持ちの方。
習得知識
目からウロコを持ち帰ることで、溶接への興味と判断力が断然増します。 1)溶接の信頼性向上に生かせるノウハウ 2)溶接品質トラブルの原因推定力の向上
事前質問
講師が可能なかぎりお答えしますので、溶接関連の個別の課題・問題について事前にメールでお寄せ願います。
講師の言葉
溶接技術は単純に≪定常状態≫を利用した技術ではなく、不安定な≪過渡現象≫をなだめすかしして、うまく 利用している技術です。いわば曲芸を見事にやってのけるサーカスのようなものかもしれません。 そのことも あって、設計者や現場技術者からは、安定した品質を確保しにくい技術、あるいは良く分からない技術という レッテルをもらうことが多々あります。 しかしながら、溶接技術を知れば知るほど、いろいろな現象が、あるルールによって見事に説明できることに 驚いてしまいます。このルールは数学の定理のようなもので、不具合や品質不良があったときに、原因を正確に 推定することができ、解決へ向けての道筋を教えてくれるものです。 これらのルールは、学者が研究の末に導き出すという高度な研究技術ではなく、経験則と基本的知識から 容易に入手することができるものです。言葉を変えると≪溶接技術のノウハウ≫という表現をすることができる でしょう。 溶接技術のノウハウを使えば、溶接のトラブルと言われるものの多くを見事に整理できるものですから ノウハウを入手した時の喜びは天上にも昇る喜びです。いくつかのノウハウを知ることで、溶接技術の大家に なった気分になるほど応用力もあります。 このセミナーでは、溶接を専門としていない人にも理解して頂けるよう、分かりやすく解説をするつもりです。 また、溶接が専門でない設計者や現場技術者が実際に使えるノウハウのいくつかを持ち帰って頂きたいと 考えています。
プログラム
☆井上 眞先生担当
Ⅰはじめに
1溶接という固有技術 1)過渡現象と深い仲 2)不均衡を均衡させるという永遠のテーマ
Ⅱアーク現象の不思議
1アーク溶接とは 1)アーク溶接の歴史 2)アーク溶接は雷の再現 2アーク現象を目で捉える 1)高速度カメラでなぞを解く 3アーク現象の原理 1)アーク溶接はこんなにも種類が多い 2)溶滴の移行形態 3)溶接にもピンチがある 4)シールドガスで個性が変わる 4溶接品質、施工生産性に関わる現場ノウハウ 1)上り坂、下り坂、まさか! 2)犯人はアースだった 3)高速で美しい溶接ビードを求めて
Ⅲ設計者が気をつけたい施工ノウハウ
1溶接部の形状 1)溶け込み形状が影響 2)溶接は綱引き勝負 3)応力のかかるところはどこか 2治具設計で決まる部品精度 1)治具精度の向上なくして自動化なし 2)気遣いが精度を向上させる 3)溶接精度に影響するポイントはこんなに多い 4)プレス設計との連携も重要
Ⅳ終わりに
☆井上 眞先生、黒板 邦夫先生担当
★質疑応答、コンサルテーション
講師紹介
井上 眞先生 ・ 大阪大学 大学院 工学研究科(溶接工学専攻)修了 ・ 日産自動車㈱横浜工場など生産部門の課長、本社部門の部長を歴任 ・ 日産工機㈱取締役就任 ・ 執筆に専念するために独立。プロジェクト サーブ代表を務める。 ・ 「IEという名の魔法の虫めがね」、「整備工場の仕事を科学する」などの出版著書のほか、 月刊誌、新聞、雑誌の連載・寄稿多数。 ・ 国土交通省、自動車業界、銀行、各種団体主催の講演の他、工業短大・整備専門学校での講義など 163回(2007年1月時点)を数える。 黒板 邦夫先生 *略歴* 株式会社黒板工業所常務を経て副社長、その後、黒板技術士事務所設立。 昭和41年より28年間 埼玉大学非常勤講師(溶接工学) 昭和42年より24年間 千葉大学非常勤講師(溶接法) 昭和48年より20年間 日本精工株式会社技術嘱託 昭和49年より29年間 月島機械株式会社技術顧問(現在、同社社友) (社)日本技術士会名誉会員 専門技術、経営などのコンサルテーション