
実践的な開発・品質制御プロセスを実現するための
短納期ソフトウェア開発における品質の計測と管理の実際
~ソフトウェア開発における「計器飛行」を目指して~
ソフトウェア開発における品質を初めとする開発要素を計測・分析し
開発プロジェクトをよりよい方向へ導く開発法を解説する特別セミナー!!
- 講師
東海大学大学院組込み技術研究科 准教授 工学博士 山浦 恒央先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- (消費税等込み)1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
特になし
習得知識
1)各開発フェーズにおける「計測の5W1H」 2)計測と制御の仕方(事例) 3)正確な計測方法
講師の言葉
西暦2000年以降、組込み系プログラムが世の中で爆発的に浸透し、ソフトウェア開発プロジェクトは、納期に 対する要求が非常に厳しくなった。また、バージョンアップの頻度も著しく増え、短納期化している。社会の根幹部を 占めるソフトウェアの比率が飛躍的に大きくなり、機能の複雑化、規模の巨大化が急激に進む一方で、常に高品質を 要求されている。 ソフトウェア開発の重要性は未曽有の高レベルになっているが、現実の開発方法、品質管理、プロジェクト管理の プロセスは、30年前とほとんど変わっていないのが現状である。 本講では、短納期化、巨大化、複雑化したソフトウェア開発で、実践的な開発・品質制御プロセスを実現するため 品質を初めとする開発要素を計測・分析し、開発プロジェクトをよりよい方向へ導く「計器飛行」的な開発法を提示する。
プログラム
1.計測の意味と意義
(1) なんのために計測するのか? (2) 「美人コンテスト」 vs 「計器飛行」
2.計測(ソフトウェア・メトリクス)の栄光と没落
(1) 混乱期:計測が生まれる前夜 (2) 胎動期:計測の「世界デビュー」 (3) 活動期:世界中で計測大会始まる (4) 反抗期:一転、魔女狩りへ (5) 成熟期:現在へ至る
3.開発フェーズでの「計測の5W1H」
(1) 要求仕様定義フェーズ (2) 設計フェーズ (3) コーディング・フェーズ (4) デバッグ・フェーズ (5) テスト・フェーズ
4.計測と制御のケーススタディー(日立ソフトの例)
(1) 残存バグ率0.02%のソフトウェアはこう開発する
5.計測値のタチの良さ・悪さについて
(1) 加工し過ぎない (2) 単位はなに?
6.正確な計測のために
(1) 計測の常識とウソ (2) 正しく計測するには?
講師紹介
1977年、日立ソフトウェアエンジニアリングに入社、 2006年より東海大学情報理工学部ソフトウェア開発工学科准教授、 2007年より同大学大学院組込み技術研究科准教授、現在に至る。 博士(工学)。大阪大学基礎工学研究科情報数理系後期博士課程単位取得退学。 1984年から1986年、カリフォルニア大学バークレイ校客員研究員。 2001年から2004年、IEEE Software産業諮問委員会委員。 2001年から、法政大学情報科学部非常勤講師(オペレーティング・システム)、 2006年、東京大学大学院情報理工学系研究科非常勤講師(ソフトウェア工学)。 ソフトウエア工学に興味を持ち、ソフトウエア検証技法、ソフトウエア・メトリクス、設計パラダイム、 要求仕様分析などを主な研究テーマとする。 主な著書、訳書は、"Advances in Computers" (Academic Press社、共著)、 「ピープルウエア第2版」「ソフトウェアテスト技法」「実践的プログラムテスト入門」「デスマーチ」 「ソフトウエア開発プロフェッショナル」(以上、日経BP社、共訳)、 「ソフトウエア開発 55の真実と10のウソ」「初めて学ぶソフトウェア・メトリクス」(以上、日経BP社、翻訳)。 情報処理学会、IEEE会員。