
極微小から比較的小さな異物の分析・解析テクニックを習得するための
FT-IRによる異物分析の基礎とサンプリングの実際、赤外スペクトルの解析テクニック
異物分析の基礎、分析法のコツ、ラマン分光法の応用例など
「明日から使えるテクニック」を解説する特別セミナー!!
- 講師
サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社 スペクトロスコピー営業本部
応用技術部 マネージャ 中野 辰彦先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数お申込みの場合1名:42,000円
- テキスト
受講概要
必要な予備知識
FT-IR、顕微FT-IRによる分析実務経験があれば可。初心者も可。 (ラマンの知識は必要ありません。赤外経験のみでOK)
受講後の修得知識
1)FT-IRによるスペクトル測定、条件設定、装置メンテナンスの基礎知識 2)異物のサンプリング法、前処理法、異物の種類による分析法の選択とコツ 3)ラマン分光法の知識(長所・短所、赤外分光法との違い)と応用例 4)赤外スペクトル読み方・考え方、異物の原因物質のスペクトルの解釈
講師の言葉
異物分析・不良品解析のスタンダード、「赤外分光(IR)法」の基礎と異物の形態別サンプリングテクニック・ アクセサリの選び方を、これから分析を始めるあなたに分かりやすくアドバイス! 比較的大きな異物から微小異物まで、FT-IR ATR(全反射法)と顕微FT-IRを用いた分析テクニックについて、 豊富な実例と共に紹介します。 新しい話題として、FT-IRと相補的な手法である顕微ラマンを使った微小異物、内包異物の分析法を解説。 最後に、日頃使用する装置のメンテナンス方法と、赤外スペクトル読み解きながら異物を分析するコツなど、 「明日から使えるテクニック」を学んでいただきます。
プログラム
<基礎講座 ・・・ 赤外分光の概要、分析手法の解説>
1.赤外分光法(IR)の基礎
1.1 IR法でなにが分かるか、スペクトルはどのようにして得られるか? 1.2 FT-IRの条件設定のコツ
2.分析手法とサンプリングアクセサリ
2.1 透過法 2.2 反射法 2.3 内部反射(ATR)法 2.4 試料形態別のサンプリングアクセサリ選択方法
<実践講座 ・・・ 異物分析の実例から解析の注意点まで>
3.FT-IRによる比較的大きな異物(mm~μm)の分析
3.1 1回反射ATRの特徴とサンプリング法 3.2 異常部, 表面の分析例 3.3 ATRスペクトルデータの解析の注意点
4.顕微FT-IRによる分析、微小異物(>10μm)のサンプリング法
4.1 顕微FT-IRの動作原理と注意点 4.2 異物のサンプリング、前処理ツール 4.3 微小異物、汚染部の分析例 4.3.1 透過法 4.3.2 反射法 4.3.3 顕微ATR 4.3.4 不可視の異物を分析する(偏光、DIC、蛍光照明、赤外イメージング)
<話題の手法 ・・・ さらに小さな異物、赤外が苦手な異物を分析する顕微ラマン法>
5.極微小の異物分析 – 顕微ラマンは顕微赤外のベストパートナー
5.1 さらに微小(~1μm)な異物分析が可能になる顕微ラマン 5.2 ラマンスペクトルと赤外スペクトルの違い - 横軸が何故同じ単位なのか? 5.3 「相補的分析手法」の意味 - ラマン法と赤外法の長所・短所 5.4 内包異物の分析事例 - 埋没した異物を「前処理なし」で分析する手法とは? 5.5 炭素材料の分析事例
<メンテナンスと解析の基礎 ・・・ オペレーターの心得>
6.装置のメンテナンス
6.1 FT-IRの主要パーツの解説 6.2 装置のメンテナンス - すべきこと、やってはいけないこと 6.3 信頼性確認、装置のバリデーション
7. 赤外スペクトルの「読み方」
7.1 赤外スペクトルの横軸jは、なぜ「波数」なのか? 7.2 赤外吸収が起こる理由は? 分子振動とは? 7.3 赤外スペクトルの眺め方、読み方のコツ、解釈を阻害する要因 7.4 ポリマー・添加剤の赤外スペクトル解釈 - 市販ポリマー材料を「読む」 7.5 赤外スペクトル検索とライブラリの選び方
講師紹介
略歴: 1988年より分光装置メーカーにて赤外・ラマンによる先端分光の応用研究業務に従事。 2001年サーモ二コレージャパン(株)マーケティング部マネージャ 2004年サーモエレクトロン(株) (2006年サーモフィッシャーサイエンティフィック(株)に社名変更) 応用技術部・プロダクトマーケティングマネージャ、現職に至る。 専門は振動分光分析(赤外・ラマン)、米国応用分光学会所属。 著書 (分担執筆): 「実用分光法シリーズ」 赤外分光法(時間分解赤外分光) 「実用分光法シリーズ」 顕微赤外分光法(顕微赤外) 「色材ポリマー応用技術」(赤外分光) 「硬化メカニズム・不良・阻害対策と挙動解析」(赤外分光) 「UV硬化実用便覧」(赤外分光) 「最新 微小異物分析技術」(異物のサンプリング法) 「異物の赤外スペクトル集」(赤外スペクトルの読み方) 「樹脂の硬化度・硬化挙動の測定と評価方法」(赤外分光) 「表面・深さ方向の分析方法」(赤外分光) 「顕微赤外・顕微ラマン分光法の基礎と応用」(顕微赤外による異物分析) 「クレーム/トラブル製品の検査・分析と発生防止 ノウハウ集」 (赤外・ラマンによる異物分析) (08年11月末発刊予定) など 活動 : 各種講習会、セミナーにてFT-IR・ラマンによる「基礎講座、スペクトル解析法」、「異物分析とサンプリング」、 「硬化樹脂の硬化反応解析」を講演。