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漏れのない高信頼設計実現のための

信頼性の高い組込みソフトウェアの振舞い設計

組込ソフトウェアの漏れのない高信頼設計方法、漏れを見つける方式について
                        応用例を含めて解説する特別セミナー!!

講師

東京電機大学 情報環境学部 教授 紫合 治先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
(消費税等込み)1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
テキスト

受講概要

予備知識

 ・組込みソフト設計の基礎知識(状態遷移図やシーケンス図等)

習得知識

 1)問題フレームの基礎
 2)組み込みソフトウェアの系統的な設計方法論
 3)設計の漏れの意味とその検出についての基礎
 4)最新の組み込みソフト設計技術の基礎
   -シーケンス図から状態遷移図の変換法
   -状態絵付状態遷移図の基礎

講師の言葉

 組み込みソフトウェアではエラーやその回復などの非正常系の処理が全体の約8割を占め、設計の中心的な
検討項目になる。 これらの非正常系の処理は、機器の状態やタイミングの特殊な組合せでのみ発生することが
多く、これを完全にテストすることは困難となる。 このため、システムの分析時や設計時に機器の状態やタイミ
ングの組合せを漏れなく把握することが重要になる。 最近注目されている問題フレームの考え方は、システムの
設計を始める前に問題を徹底分析する方式で、信頼性の高い組込みソフトの分析・設計に有効な方法論として
適用できると思われる。
 ここでは、問題フレームの考え方をベースに、組み込みシステムの設計でよく使われるシーケンス図や状態遷移
図(表)を使った振舞いの設計モデルを導入し、そこで状態やタイミングの組合せの漏れをシステマティックに検出し
漏れのない高信頼設計を得る方法を説明する。 更に、機器の状態を絵で表現することにより、より視覚的な設計で
漏れを見つける方式を紹介する。 最後に、これらのモデルの応用例として簡単な自動販売機を例にとり、シーケ
ンス図から状態遷移図への変換、漏れの検出、状態絵の使い方とそれを利用した設計アニメーションなどについて
説明する。

プログラム

Ⅰ.組み込みソフトの開発概要
 1 組み込みソフトウェアの開発工程
 2 モデル駆動開発(MDD)
 3 組込みソフトの設計不具合の分類
Ⅱ.組み込みソフトの基本モデル
 1 問題フレーム
 2 イベントと状態
 3 要求状態マシンと仕様状態マシン
Ⅲ.組み込みソフトの振舞い設計
 1 シーケンス図
    a シーケンス図とは
    b インタフェース規定に基づくシーケンス図
    c シーケンス図の処理抜け検出

 2 状態マシン
    a 状態マシンとは
    b 遷移中心の状態遷移図
    c 状態中心の状態遷移図

 3 シーケンス図から状態マシンへの変換
    a シーケンス図と状態マシンの関係
    b 状態マシンの自動生成
    c 状態マシンの処理抜けの検出

 4 状態絵(Pictorial Elements)
    a 状態中心と状態絵
    b 交換システムの状態絵(SDL)
    c 設計アニメーション
Ⅳ.自動販売機の設計例

講師紹介

 略歴:  1971 東京電機大学・工学部電子工学科卒
      1965~2003 日本電気(株)
                           ・中央研究所
                           ・ソフトウェア生産技術研究所
                            ・NECアメリカ出向(1989-1998)
                   ・インターネット技術研究所など
           2003~現在 東京電機大学情報環境学部