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初期段階で危険な部品を見分け対策を立てるための

Excelによる電子機器の熱計算・熱設計技術

Excelを使用して温度を予測し対策を立案し具体化する方法をトレーニングする特別セミナー!!

講師

株式会社サーマルデザインラボ 代表取締役 国峯 尚樹先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
(消費税等込み)1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
テキスト

受講概要

予備知識

 伝導、対流、放射のメカニズム程度は必要

習得知識

 
    1)熱設計の手順を理解する
  2)部品、基板、筐体の温度予測ができる
  3)熱設計の重要な定石を理解する

持参品

 ExcelのインストールされたCD-R読取装置つきノートパソコン

講師の言葉

 最近、熱に関連した製品リコールや出荷遅れ、対策コストの増加など、さまざまな問題が表面化しています。
 急激な部品の小型化や基板の高密度化、それに伴う高発熱密度化に加え開発期間の短縮がその背景にあり
ます。「最後につじつまを合わせる」という従来型の熱設計手法では、もはや製品の完成すらおぼつきません。
 高度なシミュレーションだけに頼らずとも、初期段階で危険な部品を見分け、対策方針を立てておくことは可能です。
 熱設計には一定のプロセス・手順があり、手を抜かずにきちんと実施することで、確実に不具合の発生をおさえる
ことができます。
 本講では、EXCELの簡便なツールを使用して温度を予測し、原理原則に則った対策をロジカルに立案、具体化
する方法をトレーニングします。

プログラム

1.最近の熱設計動向
 (1)熱問題に起因したリコールとその原因
 (2)温度を制限する要因
2.伝熱基礎と計算式
 (1)熱伝導・接触熱抵抗
 (2)自然対流/強制対流
 (3)熱放射
 (4)物質移動に伴う熱移動
3.電子機器の放熱経路と各種熱計算式の導出
 (1)筐体の温度上昇計算式
 (2)部品の温度上昇計算式
4.温度マージン法による熱設計プロセス
 (1)温度マージン法とは
 (2)失敗しない熱設計手順
5.温度マージン法で使用するEXCEL熱設計プロセスナビゲータ
 (1)熱設計ナビ(Thermocalc2009)の機能
 (2)機能と使用方法概説
6.自然空冷機器の熱計算演習
 (1)自然空冷機器内部温度の計算
 (2)自然空冷機器に実装した部品の熱計算
 (3)日射を受ける機器の内部温度上昇計算
 (4)自然空冷PCBの部品温度上昇
7.強制空冷機器の熱計算演習
 (1)強制空冷機器の通風口の適正化と最適ファン選定
 (2)強制空冷機器内の部品のジャンクション温度計算
8.部品・プリント基板・ユニットの熱計算演習
 (1)配線パターンを考慮した電子部品の温度上昇計算
 (2)部品に放熱プレートを付けた場合の温度計算
 (3)基板のスプレッドパターンとサーマルビアによる放熱効果予測
 (4)ハードディスク・モータの温度上昇計算
9.ヒートシンクの熱計算と熱設計のポイント
 (1)最適ヒートシンクの選定と設計手順
 (2)自然空冷ヒートシンクの最適化
 (3)強制空冷ヒートシンクの熱計算
 (4)複数部品を搭載したヒートシンクの温度分布計算
10.温度マージン法による熱設計プロセス演習
 (1)自然空冷機器の設計
 (2)強制空冷機器の設計

講師紹介

  沖電気工業(株)にて、PBX、PC、プリンタ、ATM等の冷却機構、
  熱流体シミュレーションソフトXCOOLの開発に従事、同社IT部長を経て
  2007年に(株)サーマルデザインラボを設立

   ・熱設計シンポジウム企画委員会副委員長
  ・東北大学大学院インタネットスクール(ISTU)非常勤講師など