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機械設備の摩耗劣化傾向をつかみ最適な対策をするための

摩耗による劣化現象に対する診断・対策技術の向上

主な摩耗による劣化現象に対する最新の診断・対策技術について
                 事例を踏まえて解説する特別セミナー!!

講師

(株)東芝 電力・社会システム技術開発センター 技術主幹 工学博士 渡部 幸夫先生
ISO機械設備の状態監視認証〈振動)カテゴリーⅣ 

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
(消費税等込み)1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
テキスト

受講概要

習得知識

 1)摩耗量の推定方法 
 2)摩耗に対する診断対策技術の事例
 3)機械計画保全士、ISO機械設備の状態監視認証〈振動)カテゴリーⅢ程度

講師の言葉

 機械設備の劣化原因を調査すると、最近では初期故障が減少してきたので、メンテナンス不良の次に、摩耗に
よる故障割合が多くなってきています。 摩耗が想定以上に進行し、手直し部品が増えて費用がかさみ、設備
停止期間が増加している例が多く見うけられます。状態監視をして劣化傾向をつかみ、最適な保全を実施するには
摩耗を診断し対策することが重要です。そこで、主な摩耗による劣化現象に対する最新の診断・対策技術について
事例を踏まえて紹介します。特に、微動摩耗(フレッチング摩耗)による機械設備の分解点検後の再組立の状態が
変化しているため、状態監視による劣化傾向がつかめないことが判ってきました。その対策事例も紹介します
ので、これらの技術を活用して、設備の最適な保全を実施してください。

プログラム

1.摩耗の分類
2.摩耗の検知・摩耗量の推定方法
 (1) 油分析による方法
 (2) 摩耗量の推定方法
   a. 加速度計の軸受台振動計測による摩耗程度の推定
   b. 軸振動計の軸振動計測による摩耗量の推定
   c. 超音波振動計の軸振動計測による摩耗量の推定
   d. サーチコイルによる摩耗量の測定
 (3) AEによる接触検知
 (4) 超音波の反射率低下による接触荷重の推定
 (5) 赤外線サーモグラフィーによる方法 
3.摩耗に対する診断・対策技術の事例
 (1) 引っかき摩耗(アブレイシブ摩耗)に対する診断・対策技術の事例
   a. すべり軸受の摩耗解析
   b. すべり軸受の支持剛性対策事例
   c. ころがり軸受のミスアライメントによるモータの電磁振動の増加
   d. 保持器のアブレイシブ摩耗
 (2) 微動摩耗(フレッチング)に対する診断・対策技術の事例 
   a. 締結部ゆるみによる振動・摩耗速度変化
   b. 回転機/配管の据付け接触面変化による振動変化
   c. アライメント変化によるポンプ自励振動の消滅/接触振動発生
   d. はめあい部の隙間増加による振動変化
   e. ころがり軸受の予圧低下による軸受ばね定数変化
   f. ギヤカップリング/すべりキーの摩擦係数変化による振動変化
   g. 固定子コイルの飛び出しによる電磁騒音増加
   h. モータコイル部分放電によるAE発生
   i.  配管支持部の摩耗の円筒ガイド波による検知
   j.  ミスアライメントによる振動発生現象と診断とその対策
 (3) 疲労摩耗に対する診断・対策技術の事例
   a. 転がり軸受の特徴周波数振動の負荷による変化
   b. 転がり軸受の摩擦係数変化による状態変化
   c. 歯車の噛み合わせ/組み合わせ周波数振動の増加
   d. 刃先の負荷による摩耗速度変化
 (4) エロージョンに対する診断・対策技術の事例
   a. オリフィスの対策
   b. 配管摩耗の影響と摩耗量の計測方法と対策
   c. ポンプ翼通過周波数の振動成分減少による摩耗量の推定
   d. 弁の検知方法と対策
   e. ポンプ効率診断
4.機器別の摩耗箇所の点検方法と診断方法
5.機械設備保全技術の動向
 (1) 保全技術の動向
 (2) 保全技術者の資格制度について

講師紹介

 1979年 東京芝浦電気株式会社 原子力技術研究所へ入社(現 電力・社会システム技術開発センター)
 2005年 ㈱東芝 電力・社会システム技術開発センター 定年退職後、アイテル技術サービス株式会社入社。
     ㈱東芝 電力・社会システム技術開発センター 機器・システム開発部 技術主幹 嘱託 現在に至る。
 日本機械学会、日本原子力学会、日本保全学会