課題解決、品質向上、技術向上のセミナーならTH企画セミナーセンター

騒音問題解決のための

低騒音化実務技術のノウハウ満載1日速習講座(入門~実務)

低騒音化技術について実務技術者の立場で技術ノウハウを含めて
              分かりやすく明快に解説する特別セミナー!!

講師

(有)アイトップ 技術コンサルタント 工学博士 小林英男先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

Googlemapでの表示はこちら

受講料
(消費税等込み)1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
テキスト

受講概要

予備知識

 特に必要ありません。初心者にも分かりやすく解説します。

修得知識

 1)音、騒音の基礎知識
 2)低騒音化のための方法
 3)振動放射音の低減技術

持参品

 対数計算のできる電卓をご持参下さい。

講師の言葉

 騒音(騒音工学)は、大学の学部では授業に組み込まれていないのが普通です。 従って通常では、大学の
工学部・理学部を卒業しても騒音技術については全く勉強していないということになります。ましてや研究・開発・
設計などで必要になる低騒音化技術を学者や研究者の立場からではなく、それを望む実務技術者の立場で解説し
技術コンサルタント業務を通じ蓄積した技術ノウハウまで解説するセミナーは、他には類をみないのではないで
しょうか? この分野では日本一を自負する技術コンサルタントが分かり易くかつ明快に解説致します。

プログラム

1.その騒音の測定・分析、間違っていませんか?
 (1)   なぜ騒音問題を解決できないのか? なぜ低騒音化が達成できないのか?
 (2)   騒音の測定・分析技術と対策技術は全く別物!
 (3)   理論(知識)と経験は車の両輪。  理論と経験から知恵を生み出す!
 (4)   ほしいデータを得るための実験計画を立てる。
   「よくわからないから、測定してみよう。」についてどう考えますか?
 (5)   常に物理現象と比較する。例として共振による騒音についての動画を見てみよう。
 (6) 通常の普通(または精密)騒音計で25dB(A)の騒音を測定できますか?
 (7) どうすれば正しい測定・解析ができるのか? 特にFFTアナライザの使いこなし技術が重要!
 (8) 測定・解析した結果がよいのか悪いのか技術的に判断する方法はあるのか?
 (9)   どのような勉強をし、どのような経験を積めば騒音に強い技術者になれるのか?
2.そのコンピュータシミュレーション(数値解析)、間違っていませんか?
  最近、各企業で実験とコンピュータシミュレーション結果が合わないがどうしたらいいのかと
 いうことを質問されることが増えています。
  よってこれについても考えてみましょう。
 
 (1)コンピュータシミュレーション技術のポイントを整理しよう。
    差分法、有限要素法、境界要素法のポイントを簡潔に解り易く解説致します。
 (2)振動から振動放射音(騒音)を得る連成解析で大変重要な物理現象を見逃していませんか?
    見逃したら実際とは合いません。
3.低騒音化技術を習得する前に(基礎知識を要領よく整理)
 (1)音と騒音の違いとは?
 (2)音・騒音を表す諸量の種類と特徴
 (3)デシベル(dB)とは? なぜデシベルを使うのか?
 (4)音圧レベルと騒音レベル、『レベル』は専門用語!
 (5)オーバーオール(OA)、オールパス(AP)、バンドレベルとは?
 (6)デシベル(dB)の計算のしかたと計算ノウハウ
    例題を通して計算ノウハウを習得しよう!
 (7)製品を音源と考えたときの音響出力と音響パワーレベルの計算のしかた
    例題を通して計算ノウハウを習得しよう!
4.音・騒音の分析技術
 (1)周波数分析器の種類と特徴
 (2)バンドパスフィルタ(BPF)と1/1、1/3オクターブ分析、およびその特徴
 (3)FFTアナライザ(高速フーリエ変換器)、およびその特徴
 (4)1/3オクターブ分析結果を1/1オクターブ分析結果に変換してみよう!
 (5)最近、注目を浴びているウェーブレット解析技術とは?
5.低騒音化のための方法
 (1)騒音レベルを低減させるための方法
  ・低騒音をキャッチフレーズにして販売するには最低でも何dB低減させなければならないか?
 (2)音色を変える方法
  ・騒音レベルを低減できなくても音色を変えることにより、騒音が小さくなったように
   感じてもらうための方法とは?
 (3)快適音化(騒音を騒音でなくする)による方法
  ・大きな騒音レベルの騒音も快適音化できるのか?
 (4)製品からの騒音と建物による騒音(定在波)を現場で判定する方法とは?
 (5)振動放射音(固体音)と直接音などを現場で判定する方法とは?
6.振動放射音の低減技術(オリジナル技術)
 (1)データ解析による振動放射音の判定方法と騒音低減のためのランキング(優先順位)のしかた
 (2)振動放射音低減の実例
7.騒音の受動制御(パッシブ・ノイズ・コントロール:PNC)技術
 (1)遮音と吸音はどこが違うのか?
 (2)遮音・吸音処理のしかた
 (3)防音カバーなどの密閉型遮音技術
 (4)部分型遮音技術
 (5)開口型遮音技術と代表的消音器のメカニズムと設計
8.騒音の能動制御(アクティブ・ノイズ・コントロール:ANC)技術
 (1)ANC技術とPNC技術の違い、なぜANC技術が必要なのか?
 (2)ANC技術を容易に実現するためのノウハウ!
 (3)ANC技術のメカニズム
 (4)ANC技術の各分野での応用例
9.全体を通して
10.質疑応答

講師紹介

   (社)日本騒音制御工学会認定技師(第97号)
  (社)日本音響学会技術開発賞受賞

 [略歴]
  東京電機大学工学部卒業後、企業派遣で東京農工大学大学院特別研究員
  (5年間、文部省認定)。大学在学中にカリフォルニア大学などにて英語研修。
  大学卒業後、リオン㈱に入社し、騒音・振動の測定・分析・対策および海外
    事業部でセールスエンジニアとして従事。
  その後、㈱アマダに勤務し、工場で組立・製造・検査、海外事業部で
  技術サービスおよび技術コンサルタント、システム事業部で板金加工自動化
  ライン(FMS)の開発・設計、技術研究所でアマダ製品の低騒音・低振動化
  および快適音化などの研究開発を行い大ヒット商品を世に送り出した。
  その後、技術コンサルタントとして独立し、リオン㈱、㈱小野測器、
  サイバーネットシステム㈱殿をはじめとして、150社以上の企業に技術指導
  および技術コンサルティングを実施した。この間に先進国を中心に20ヶ国以上に
  出張し、エンジニアとして英語で仕事をするだけでなく、通訳なども行ってきた。

  [所属学会]
  (社)日本騒音制御工学会会員、各研究分科会にて研究メンバーを歴任。
  (社)日本工業英語協会

  以前は、(社)日本機械学会、(社)日本音響学会にも所属し、各種研究分科会にて
  研究メンバーを歴任。