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設計上、最弱部となっている場合もあり破損事例が極めて多い

ねじの破損と防止対策

ねじの破損に関して、既存の書籍に記載されていないような
             極めて有用で実践的な項目について親切丁寧に解説する特別セミナー!!

講師

佐賀大学 名誉教授 工学博士 西田 新一先生
新日鉄、佐賀大学機械システム工学科 教授を経て現職

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:47,250円 同時複数人数お申込みの場合1名:42,000円
テキスト

受講概要

必要な予備知識

材料力学、機械材料等の初歩的知識があれば、十分に理解できるように、
やさしく説明いたします。

受講後の習得知識

1)ボルトの疲労破損、環境破壊の事例
2)ボルトの疲労強度に及ぼす要因と対策
3)ボルトのゆるみ防止対策

講師の言葉

  ボルトを代表するねじ締結体は、あらゆる工業製品に驚くほど、多数使用されており、しかも設計上最弱部と
なっている場合もあり、破損事例も極めて多く、そのほとんどは疲労に起因している。 ボルト1本・ビス1本の
破損で大事故に繋がる場合もあり、決して軽視できるものではない。 
  直径約Φ500mm、長さ約14m、世界最大級のボルトが疲労破損した事故を契機に、疲労強度の極めて
優れたボルトの開発に成功したことから、ボルトの疲労破壊のみならず、環境破壊、さらにはゆるみ防止に
至るまで、ねじの破損に関する基礎から応用の広範囲におよぶ内容について、既存の書籍には記載されて
いないような極めて有用で実践的な項目について、懇切丁寧に講義する。

プログラム

(1)ねじの破損:絶対件数が最多で、85~90%は疲労に起因
  ねじは、あらゆる工業製品に驚くほど多数使用されている.
  破損の絶対件数は、ボルトが最多で、85~90%以上は、疲労に起因.
(2)種々のボルトの疲労破損事例
  ボルトの寸法効果は、通常の疲労の場合よりも顕著
  ボルト素材の強度アップは、疲労強度低下を引き起こす場合がある.
(3)種々のボルトの環境破損事例
  ボルトの遅れ破壊事例と対策
  ボルトの応力腐食割れ事例と対策
(4)ボルトの疲労強度に及ぼす要因と従来対策
  ボルトの寸法効果、平均応力の影響、素材引張強度の影響、ボルトの疲労強度が低い要因、
  ボルトの疲労強度向上の従来対策と問題点等.
(5)ボルトの疲労強度向上策―CDボルトの開発
  ねじの種類の影響、ねじ谷底半径の影響、ボルトおよびナット材質の影響、プレストレスの影響、
  ボルト疲労強度支配要因と画期的疲労強度向上策.
(6)ボルトの疲労強度向上策とその適用例
  CDボルトの現場適用例とその効果
(7)ボルトのゆるみとその防止
  
  ボルトのゆるみが破損を引起す理由、ボルトのゆるみ防止策―その1、
  ボルトのゆるみ防止策―その2、疲労強度向上+ゆるみ防止策. 
(8)ねじの破損と防止対策から得られた示唆
  ねじは、重要部品の一つであるのにローテク産業とみなされてきた、このような分野でもまだまだ研  究開発の
  余地が存在、「研究開発がある限り、不況業種は無し!」の事例紹介.    

講師紹介

1970年4月:新日鐵(株)入社、研究開発本部を経て、
1991年4月:佐賀大学理工学部機械システム工学科教授、
2007年4月から佐賀大学名誉教授、専門は、材料強度学、
工学博士、日本機械学会フェロー等