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ユーザーとベンダーの認識差を埋めるための

現場で役立つソフトウェア要求仕様書の正しい書き方

要求仕様書の書き方についてソフトウェア文章記述の解説や
         要求仕様書の作成演習を通じて学ぶ特別セミナー!!

講師

テクノロジー・オブ・アジア株式会社 代表取締役 福田 修先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:47,250円 同時複数人数お申込みの場合1名:42,000円
テキスト

受講概要

必要な予備知識

システム化に関する基礎知識

修得知識

要求仕様書の書き方

講師の言葉

  要求仕様書の1行が20万ステップになったという話があります。おそらく笑い話ではないでしょう。
実際に起きうる事です。また当初予定していた開発予算が倍に膨らんだという話もよく聞きます。
超過した予算分を誰が負担するのかで裁判沙汰になることもあります。
 ユーザが発注しベンダーが開発する。両者が同床異夢であればこれらの問題は必ず起きるものです。
両者の認識差を埋めるために要求工学など様々な研究がなされていますが、核心に迫るものはありません。
どうしても人間系の問題が存在し、工学的なアプローチを困難にしているからだと考えられます。
 さらに1980年代盛んに開発された大規模システムも1990年代にはバブル経済の崩壊に影響を受け、
新規開発が縮小しもっぱら保守作業に専念することが15年以上も続いてきました。このことが要求仕様の正しい
書き方を忘れてしまった原因のひとつとなっています。
 今回は、このような時代にあって新規開発の機会がなくとも要求仕様書を作成できる技術を身につけることが
できるように工夫をしました。
 さらにUMLによる開発など新しい技術の紹介も行います。

プログラム

Ⅰ要求仕様を取り巻く技術
 1.要求仕様を取り巻く問題
  a.ユーザとベンダーの関係
  b.社会変化への対応
  c.記述レベルの問題
  d.コストに与える影響
 2.要求工学
 3.要求仕様言語
 4.UML2
 5.CBD,MDA
Ⅱソフトウェア文章記述の基本
 1.曖昧な文章の特徴
 2.正確な文章とは
 3.語順
 4.助詞の使い方
 5.使ってはならない記述方法
Ⅲ要求仕様書について理解する
 1.ソフトウェア文章全体における位置づけ
 2.開発方法論毎の違い
  a.ウォーターフォール方式
  b.統一プロセス方式
  c.アジャイル方式
  d.モデル駆動型方式
 3.要求仕様書の機能
 4.記述すべき項目
Ⅳ要求仕様書の記述例
 1.基幹システム例
 2.Webアプリケーション例
 3.UMLによる記述例
Ⅴ要求仕様書作成実習
 1.例示するシステムの概要
 2.要求仕様書作成のポイント
 3.具体的な作成方法
  a.目的について
  b.用途について
  c.利用者について
  d.要求すべき機能
  e.動作環境と利用環境
  f.要求範囲
  g.操作要件について
  h.使用条件について
  i.利用できる資源
  j.性能要求
  k.開発方法に関する要求
  l.開発に用いる資源の条件
Ⅵ作成後の作業
 1.レビュー
 2.下流工程からのフィードバック
 3.仕様変更管理

講師紹介

■略歴
株式会社CSK、日本インフォメーションエンジニア リング株式会社(現JIEC)を経て、
テクノロジー・オブ・アジア株式会社設立。 代表取締役に。
適切な情報技術の動向把握に長け、2000年問題の効果的解決、インドのSI会社との提携、
Webアプリケーションへの取り組み、オブジェクト指向設計/開発の導入等を、早い時機から対応し、
後発システムベンダへの指導的立場にもある。関連論文多数あり。

■専 門:プロジェクトマネージメント

■現在の研究テーマ:ビジネスオブジェクト

■書籍名  「仕事に役立つ文章術」 日経BP社