
短納期化、巨大化、複雑化したソフトウェア開発における見積もり能力向上のための
21世紀のソフトウェア開発における実践的な見積もり手法
様々な見積り手法の概要・長所・短所、
現実のソフトウェア開発プロセスにおける現実的見積りアプローチを解説する特別セミナー!!
- 講師
東海大学大学院組込み技術研究科 准教授 工学博士 山浦 恒央先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数お申込みの場合1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
特に無し
習得知識<?h4>
1)各種見積り法の概要、長所、短所 2)実践的見積り手法
講師の言葉
ソフトウェア開発エンジニアとして最高の技術と言われているのが「見積もり能力」である。ソフトウェアの開発 プロセスを系統的に確立した世界最上位レベルのソフトウェア開発会社でも、ソフトウェアの規模、コスト、 期間の見積もりでは非常に苦労しており、1つのプロジェクトで見積もりミスによる開発コストの赤字が発生すると、 数十、数百のプロジェクトの利益が吹き飛ぶのが現状である。 世界中で、膨大な数のソフトウェア開発プロジェクトが走っているが、その半数は途中打ち切りに陥っている。 途中打ち切りの原因の47%が、「楽観的な見積もり」である。 本講は、短納期化、巨大化、複雑化の一途をたどる現在のソフトウェア開発において、実践的で現実的な 見積もり方法を提示する。見積りを取巻くいろいろなトピックスを紹介することで、ソフトウェア開発の現状を 認識し、様々な見積もり手法の概要、長所と短所、現実的な適用方法を述べ、現実のソフトウェア開発プロセスに おける実践的な見積もりアプローチを紹介する。
プログラム
1.はじめに:見積もりを取巻くトピックス
(1)ユーザ側の視点、設計側の視点 (2)デスマーチ・プロジェクトの実態 (3)なぜ、見積もり精度が低いのか? (4)30年前の名著、『人月の神話』から
2.見積もりの成熟度モデル
(1)見積もり成熟度(EML)と開発プロセス成熟度(CMM) (2)EMLの各レベルの概要 (3)レベルアップのために
3.見積もり手法の分類
(1)類推法 (2)積み上げ法 (3)パラメトリックス法 (4)その他の見積もり法
4.類推法による見積もり
(1)概要 (2)実践的な適用方法 (3)評価、利点、欠点
5.FP(ファンクション・ポイント)による見積もり
(1)概要 (2)5つのパラメータ (3)IFPUGによる実践的な見積もり方法 (4)評価、利点、欠点
6.COCOMOによる見積もり
(1)概要 (2)パラメータの種類と意味 (3)見積もりの算出と実践的な応用法 (4)評価、利点、欠点
7.SLIMによる見積もり
(1)概要 (2)ソフトウェア開発関係式 (3)実践的な応用法 (4)評価、利点、欠点
8.実践的な見積もりのケース・スタディ
(1)事例1 (2)事例2 (3)事例3
講師紹介
1977年、日立ソフトウェアエンジニアリングに入社、 2006年より東海大学情報理工学部ソフトウェア開発工学科准教授、 2007年より同大学大学院組込み技術研究科准教授、現在に至る。 博士(工学)。大阪大学基礎工学研究科情報数理系後期博士課程単位取得退学。 1984年から1986年、カリフォルニア大学バークレイ校客員研究員。 2001年から2004年、IEEE Software産業諮問委員会委員。 2001年から、法政大学情報科学部非常勤講師(オペレーティング・システム)、 2006年、東京大学大学院情報理工学系研究科非常勤講師(ソフトウェア工学)。 ソフトウエア工学に興味を持ち、ソフトウエア検証技法、ソフトウエア・メトリクス、設計パラダイム、 要求仕様分析などを主な研究テーマとする。 主な著書、訳書は、"Advances in Computers" (Academic Press社、共著)、 「ピープルウエア第2版」「ソフトウェアテスト技法」「実践的プログラムテスト入門」「デスマーチ」 「ソフトウエア開発プロフェッショナル」(以上、日経BP社、共訳)、 「ソフトウエア開発 55の真実と10のウソ」「初めて学ぶソフトウェア・メトリクス」(以上、日経BP社、翻訳)。 情報処理学会、IEEE会員。