
ノイズ発生が少なく、かつノイズによる誤操作が起こりにくい設計実現のための
EMC設計の基本とノイズ対策入門
EMCの考え方とノイズ対策手法を基礎からより実践的立場にたってわかり易く解説する特別セミナー!!
- 講師
オリジン電気株式会社 研究開発本部 主席研究員(部長) 工学博士 大島 正明先生
IEC(国際電気標準会議) EMCを専門とするTC77 国内委員会幹事
TC77/WG13 国際委員
- 日時
- 会場
- 受講料
- (消費税等込み)1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
電気回路,電子回路の一般的な知識
受講後の修得知識
(1)EMCの考え方と実現のための具体法 (2)低周波から高周波に至るノイズの全体像および障害事例 (3)電子回路のノイズ対策の具体手法 (4)GHz回路設計に必須となる分布定数回路の基礎理論 (5)電力変換回路におけるノイズ問題と対策
講師の言葉
高度産業技術を基盤とする現代社会において電気・電子技術は,最早,生きる上での必要不可欠な存在であり, 様々な装置やシステムで利用されています。電気・電子機器では,その量的な拡大ばかりではなく,技術的にも 高密度化,デジタル化,高周波化,高機能・多機能化,大電力化が進行しつつあります。このような状況を背景と して,ノイズ対策の重要性が従来と比べて格段に高まっており,ノイズ発生が少なく,かつノイズによる誤動作が 起こりにくい設計(EMC設計)の実現が求められております。装置の安全性と信頼性とを確保する観点から,EMC 設計を無視することはできません。 本セミナーでは,電気・電子技術を利用する様々な装置やシステムの設計,製造,検査,管理に携わる技術者を 対象に,EMCの考え方とノイズ対策手法を基礎から,より実践的な立場に立ってわかり易く解説いたします。
プログラム
1.EMCとは
1-1.電気・電子機器と電磁ノイズ 1-2.エミッション(ノイズ放出)とイミュニティ(ノイズ耐力) 1-3.低周波ノイズと高周波ノイズ 1-4.回路長と波長 1-5.電磁両立性(EMC) 1-6.EMC設計の重要性 1-7.EMC設計のポイント
2.ノイズの種類と障害事例
2-1.ノイズの分類 2-2.電力線から侵入するノイズ 2-3.交流電力回路方式と接地 2-4.伝導ノイズとその障害事例 2-5.放射ノイズとその障害事例 2-6.パルス波の周波数スペクトル
3.ノイズの発生・伝達と防止
3-1.基本事項 3-2.グラウンドに起因するノイズ 3-3.配線の抵抗 3-4.配線の静電容量 3-5.配線のインダクタンス 3-6.分布定数回路(伝送回路)の基礎知識
4.電力変換回路とノイズ
4-1.電力変換回路の一般特性 4-2.直流コンバータのノイズ 4-3.単相インバータのノイズ 4-4.三相インバータのノイズ 4-5.分散型電源での留意事項
5.質疑応答
講師紹介
略歴: 1975年東京大学工学部電気工学科卒業。同年,東京電力(株)入社。同社技術開発本部にて,電力 用蓄電システムの開発・実用化,工場向瞬低対策電源装置の開発・実用化を行う。2006年からオリ ジン電気(株)に出向。デジタル制御電源の開発に従事。これまでに40件の発明を特許登録する。 電気学会上級会員。IEEE(米国電気電子学会)会員。IEC(国際電気標準会議)でEMCを専門とする TC77の国内委員会幹事およびTC77/WG13国際委員を務めている。