
ゴムの弱点を理解し克服するための
ゴム材料特性の弱点の理解とトラブル防止対策の向上
オゾン劣化、金属劣化、新燃料劣化、水劣化等ゴムのトラブルと対策および
製品寿命について解説する特別セミナー!!
- 講師
(財)化学物質評価研究機構 理事 高分子技術センター
所長 工学博士 大武 義人先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- (消費税等込み)1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
特になし
修得知識
1)ゴムの欠点と材料選択 2)ゴム寿命推定方法 3)ゴムの耐油性
講師の言葉
40年前“技術の日産”、“営業のトヨタ”と云われていた。しかしその後、徹底的にゴムの“KAIZEN”を行なった トヨタは技術の日産を追い抜き、今や世界一のトヨタへと成長を遂げた。そう・・・。ゴム材料はクルマにとって、 なくてはならないが、故障の原因にもなっている。しかし、ゴムの弱点を理解し克服する事により、日本製品の 高品質高耐久性が作り出される。 本講義ではオゾン劣化、金属劣化、新燃料(アルコール・バイオディーゼル等)劣化、水劣化等(残留塩素)、 身近なゴムのトラブルと対策、そして製品寿命について述べる。
プログラム
1)ゴム製トラブルを防止する為に何を知ったら良いか?
① 使用環境 a.ゴム種に対する最高使用温度の影響 b.湿気・水劣化の影響 c.オゾン劣化(劣化検出手法防止法・何故今オゾン劣化か?) d.オゾン水劣化(残留塩素・銅イオン・オゾン水) e.銅害のメカニズムと防止 f.その他 ② 使用条件の考慮 a.最大荷重を考慮した金型設計 b.疲労とその防止法
2)ゴムの種類別による欠点と適切な材料選択
①共重合ゴムの共重合比による発現する物性、耐久性の違いの把握 ②加硫密度 ③特に弱い欠点
3)寿命
①PL法と寿命 ②ゴムの寿命とは ③ゴム種による耐久性の違い ④寿命を推定するには ⑤シュミレーションと実環境の不一致 ⑥シュミレーション方法 ⑦リサイクル品の遊離ラジカルと寿命 ⑧ゴム製品に含まれる老化防止剤と劣化と寿命
4)ゴムの耐油性(自動車用新燃料)
①耐油性の概念 ②耐油性試験 ③バイオアルコール燃料の欠点とゴムに与える影響 ④新燃料バイオディーゼル燃料の欠点とゴムに与える影響
5)トラブル解析の具体的手法と実例
6)接着とトラブル
①剥離トラブルを防ぐ為の要因 ②剥離トラブルの実例 → 水劣化・熱劣化 ③クロロプレーンが引き起こす応力腐食割れ