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各種プラスチック材料の理解と正しい材料選定のための

プラスチック材料の選び方及び使い方

各種プラスチック材料の特徴、用途、材料選定の手順について解説する特別セミナー!!

講師

安田ポリマーリサーチ研究所 所長 安田 武夫先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:47,250円 同時複数人数お申込みの場合1名:42,000円
テキスト

受講概要

必要な予備知識

受講者により異なるが、現在使用しているプラスチックの種類及び要求特性(出来れば、講習会において
質問を頂く事により、受講者の理解をより深めたい)。

受講後の修得知識

1)各種プラスチックの概要把握
2)各種プラスチック材料の具体的用途例
3)プラスチック使用の際の留意点
4)プラスチック材料の選び方の手順

講師の言葉

   プラスチック材料は、我々の日常生活には無くてはならないほど普及している。その用途範囲は、食品包装資材、
日用品雑貨等の生活関連製品である一般消費財から、自動車、電気・電子機器、OA機器から、宇宙・航空機器
などの各種産業分野へも用途の幅が広がっている。
 先ず、このようなプラスチックの分類、開発の歴史、最近の技術動向・市場動向を解説し、その概要について
理解していただくこととしたい。
 その後、現在、市場に供給されている主なプラスチックについて、概要、特徴、具体的な用途例及び日本に
おける供給メーカーを紹介する。
 最後に、各種用途に使用される際の材料選択の手順について触れる予定である。
 プラスチックは、本講習回で紹介するように種類が非常に多く、同じ用途にも使用条件により複数の種類の
材料が使用されている例が多い。
 ここでは、個別の材料を紹介し、その概要を理解し、各種用途に使用される理由も理解すると共に、今後、
新たな用途にプラスチックを使用する際の参考資料として役立つことを希望したい。

プログラム

Ⅰ.緒論

Ⅱ.プラスチックの種類と概要

1.プラスチックの分類
(1) 原料による分類(化石燃料と再生可能原料(バイオマス等))
(2) 加熱時の挙動や加工法による分類
(3) 耐熱性、経済性等による分類
(4) 結晶化度による分類

2. プラスチックの開発の歴史及び最近の技術及び生産動向
(1) プラスチック材料の開発と改質の歴史
(2) 最近の技術動向
(3) 最近の世界と日本におけるプラスチックの生産動向

Ⅲ. 各種プラスチック材料の特性・用途と最新動向

1. 汎用熱可塑性樹脂
(1) ポリエチレン(PE)
(2) ポリプロピレン(PP)
(3) エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH樹脂)
(4) ポリ塩化ビニル(PVC)
(5) ポリスチレン(PS)
(6) アクリロニトリル・ブタジェン・スチレン共重合体樹脂(ABS樹脂)
(7) アクリル樹脂(PMMA)
(8) ポリエチレンテレフタレート(PET)
2. 汎用エンジニアリングプラスチック(汎用エンプラ)
(1) ポリカーボネート(PC)
(2) ポリアミド(PA:ナイロン)
(3) ポリアセタール(POM:ポリオキシメチレン)
(4) 変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE)
(5) ポリブチレンテレフタレート(PBT)
(6) 強化ポリエチレンテレフタレート(強化PET)
3. スーパーエンジニアリングプラスチック(スーパーエンプラ)
(1) フッ素樹脂(FR)
(2) ポリフェニレンスルフィド(PPS)
(3) 液晶ポリマー(LCP)     
(4) 高耐熱性ポリアミド(HTPA,PA6T,9T,46)
(5) ポリアリレート(PAR)
(6) ポリスルホン(PSU)     
(7) ポリエーテルスルホン(PES)
(8) ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)
(9) ポリアミドイミド(PAI)
(10) ポリエーテルイミド(PEI)    
(11) 熱可塑性ポリイミド(TPI)
4. 熱硬化性樹脂
(1) フェノール樹脂(PF)
(2) アミノ樹脂(尿素樹脂)(UF/MF)
(3) エポキシ樹脂(EP)
(4) 不飽和ポリエステル樹脂(UP)
(5) ジアリルフタレート樹脂(PDAP)
(6) ケイ素樹脂(シリコーン樹脂、SI)
(7) ポリウレタン(PUR)
(8)ポリイミド(PI)(非熱可塑性ポリイミド)
5. その他のプラスチック系材料
(1) 熱可塑性エラストマー    
(2) 生分解性プラスチック
(3) 特殊透明性プラスチック
(4) 繊維素系プラスチック(セルロース系プラスチック)

Ⅳ. 製品開発におけるプラスチック材料の選び方の手順

 1. 要求性能の明確化
 2. 材料の長所・短所
 3. 適切な成形加工法の選定(一次成形、表面加飾、組立方法)
 4. 法規・環境の重視(環境負荷をどの程度考えれば良いのか)
 5. 価格(プライス)
 6.プラスチック材料の用途分野別要求特性表

Ⅴ.結語

講師の紹介

1944年11月10日:東京に生まれる。
1970年3月31日 :東北大学工学部化学化学工学科修士課程終了
1970年4月1日  :三菱化成工業㈱(現:三菱化学㈱)入社
1970年6月   :同社中央研究所化学工学研究部
1973年6月   :同社本社企画室へ転勤
     その後、ファイン事業部、樹脂事業部、機能樹脂事業部勤務
1990年12月1日 :同社退社
1990年12月2日 :新日鉄化学㈱入社本社樹脂開発部
     その後、技術部、一時プラスチック処理促進協会へ出向
1997年3月31日 :同社退社
1997年10月1日 :日本ジーイープラスチックス㈱入社テクノロジーセンター
1998年10月31日:同社退社
1998年11月1日 :安田ポリマーリサーチ研究所を創設
現在に至る。

業務内容:
三菱化成入社後ほとんどの期間プラスチック(主としてエンジニアリングプラスチック、ポリマーの研究も含む)
関連の業務に従事した。

著書:「エンジニアリングプラスチック活用ガイド」(日刊工業新聞社)、
   「改定新版エンジニアリングポリマー」(化学工業日報社)(共著)
     「自動車用プラスチック」(工業調査会)(共著)
     「プラスチック材料活用事典」(産業調査会)(共著)
     「プラスチック機能性高分子材料事典」(産業調査会)(共著)
     「新素材・新材料のすべて(第五版)」(共著)

 その他の共著および各種雑誌への寄稿など多数あり。